新潟ジャズストリート
今のジャズシーンはどうなっているのか?さっぱりわからない。俺らが
知ってるのは50年代のM・ディヴィスのマラソン・セッションやコロンビア
レコード時代のスケッチ・オブ・スペインやカインド・オブ・ブルーなんかは
今でも聴いている。
69年に上京してダンモ喫茶で聴いたサイレント・イン・ア・ウェーは革新的で
カルチャーショックだったな。クロス・オーバーとかフュージョンに変わっって
行ったのはその後だ。69年は激動の幕開けだった。アポロ探査月着陸、
ベ平連、安保闘争、学園紛争、ウッドストック、フォークゲリラ思い出せば
いろいろ懐かしい。きみまろじゃないけど“あれから40年”だ。
そんなことを思いながら“新潟ジャズストリート”に行ってきた。
ジャズ・スワンの音頭取りで2003年から始まり、夏冬年2回ずつ今年で
19回目になるそうだ。チケット代千円、1ドリンク500円。市内の30の
会場に126のバンドが出演する1日限りの音楽祭なのだ。
入口のドアまで立ち見で溢れるほど店内は超満員だった。どう運び込んだ
のか?狭いスペースにグランドピアノがデンと鎮座していた。
運び出すのは大変そう。壁を壊すのかしら?と心配になった。
隣の女性たちがTV局の取材インタビューを受けていた。最近は
“女子ジャズ”って言われるほど若い女性にジャズが人気だという。
山形から来たバンドの演奏で、すし詰めの聴衆は盛り上がっていた。
隣のおばちゃんも祭り気分で“スイング”していた。
思えばジャズ喫茶・スワンは俺らのアジト“こころのふるさと”だった。
若い頃タバコの煙と暗~いジャズに埋もれて本を読みコーヒー一杯で
夕方まで粘って過ごすという怠惰で充実の日々を過ごした隠れ家だったのだ。
年を繰って実家もすでに遠くなった今も、すぐそこに懐かしい場所がある
というのは実にありがたいことだと思う。
(おわり)
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