雪また雪の荒沢峰
所属する会の山行に村松の荒沢峰(688m)
へ行って来た。
今日も朝から雪が降っている。
上戸倉集落の県道脇にバスは停車した。
身の丈を越す雪壁を上って田んぼに出た。
山すそを目指して歩き出すと先日の雨で締まった雪
にワカンの沈みは少なくて春山を歩くようだった。
尾根に取り付く。降り積もった雪の上は地形に合わせて
自由に歩くことができた。雪は小止みなく降り続いた。
急登を登り上げれば第一目標の鉄塔が見えるはずだ。
目の前で表層雪崩が発生した。歩行の振動がなだれを
誘発したのだろうか?断裂面が見えた。なだれは恐い。
急斜面をラッセルして登り切ると幅広の斜面が広がった。
風紋が雪面にきれいな造形を見せていた。見上げると
ガスの中にぼんやりと山頂の輪郭が近づいてきた。
山頂は霧の中に沈んでいた。風も出て来た。烏帽子山
は断念して、北西に派生する末端が城山で終わる
長尾根を下ることになった。
雪道の下りは楽しい。雪がほどほどに固いのでヒールが
よく食い込んだ。急斜面も大胆に下って行った。
送電線の鉄塔に着いた。中越幹線の名前がついている。
白山尾根線の3合目付近へ伸びているのだ。
城山の南の鞍部からこれから下る下戸倉集落が見えた。
雑木林を上って行くと小広い山頂の城山に着いた。
北面は切り立った断崖になって落ち込んでいた。
戦国時代は砦があったという。城山(じょうやま)の名前は
堅牢で寄せ手を拒むこの地形に由来するのだろうか?
木枝につかまりながら慎重に下ると広い雪原に下り立った。
雪深い集落内を歩き県道に出てバスを待った。
歩いた軌跡 5時間(登り2:30 下り2:30)
(おわり)
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コメント
さすがに新潟の山は低山でもすごい迫力ですね!写真からもそれが伝わって来ます。雪崩も有るんですね!ビックリです!
静岡の岳人さんこんばんわ。
雪崩のことは文字にすると凄い恐いとなる
のですが、遭遇したのは理科の実験程度
だったのです。(^^ゞ
メカニズムは観察できましたよ。
投稿: 静岡の岳人 | 2012年2月28日 (火) 17時44分
今回の山行もご一緒でしたね。お世話になりました~
身近に表層雪崩を見て小さい雪崩でしたが白山烏帽子の頂上直下でなくて
良かったと改めて思いました。
昨日、映画「ヒマラヤ」を見てきました。
スケールは全然違いますが、冬の雪山の怖ろしさを再認識して帰って来ました。
FUKU様こんばんわ。
コメントありがとうございます。こちらこそ
お世話になりました。
雪崩、あっという間でしたね。驚きました。
小規模でよかったですー。
映画「ヒマラヤ」見られましたか。私もポスター見て行きたいと思っていました。
来週鍋倉山もご一緒みたいですね。
またお世話になります。
投稿: FUKU | 2012年2月29日 (水) 11時53分
ブログ始められたのですね。初めてコメントに訪れました。さすが山の達人、詳しく解説されています。当日は私はみんなについていくのが精一杯で、余裕ないなあ。今度たびたび訪れますね。山もブログも、もちろん仕事もがんばってください。
越後の寅次郎様こんばんわ。
コメントありがとうございます。
訪問大歓迎です。気軽にちょくちょく
遊びに来てください。待っています。
ブログ面白くて子供の玩具みたいに
毎日いじりまわして楽しんでいます。
今度技を教えてください。
投稿: 越後の寅次郎 | 2012年2月29日 (水) 17時26分