旧蹟を訪ねて 『鳥屋野院の逆さ竹』
越後七不思議の一つ『鳥屋野の逆さ竹の藪』
に行って来た。
逆さ竹はハチクの変種であるという。ハチクは淡竹と
書く。川原に生息するその筍は柔らかくて美味なのだ。
孟宗が地中の筍を食すのに淡竹は地上にムクムク
伸び出た部分をポキリと折って食す。
鳥屋野の「とや」とは鳥のねぐらの意味が
あるそうだ。
子供の頃よしきりの啼きしきる葦原に
分け入って巣探しをしたことがあった。
親鸞聖人が布教に来られた頃の鳥屋野も
淡竹と葦原の原野が広がっていたのかもしれない。
大正11年、理学博士・三好学氏により調査され
国の天然記念物として認定され保護を受けてきた。
雪中に道はなく公園には入れなかった。
塀沿いに歩くと見覚えのある山門が現れた。
親鸞聖人が越後配流のあと鳥屋野の里に
布教に来られ草庵を建てられたという。
時代は下り真宗門徒の活発な信仰の拠点
に成長した『御旧蹟鳥屋野院』に保護の命が
本山から下り、元和5年(1619)に
越前金津から西方寺が移転してきた。
『御旧蹟鳥屋野院』は800年の時を経て
長い歴史の流れの中に佇んでいる
ように見えた。
(おわり)
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コメント
話にはずっと前から聞いたことはありますが、鳥屋野は遠くて(笑)訪ねたことはありません。
雪が消えて、藪蚊が出る前に行ってみたいです。
新潟に住んでいて見たことが無いとは、恥ずかしい。
親鸞を偲び、竹を見ていると、何か一句浮かぶかもしれませんので。
noritan様おはようございます。
鳥屋野院の前に立つと何か
雰囲気を感じるところです。
長~い歴史に思いを馳せる
のもいいと思います。はい。
投稿: noritan | 2012年2月22日 (水) 05時19分
しゃくなげ色さま、越後七不思議の一つ『鳥屋野の逆さ竹の藪』、
親鸞聖人と深いかかわりがあるのですね。
以前、甘納豆さんからご紹介があって一度は見てみたいと思っておりましたが
今だ実現しておりません。
しゃくなげ色さんは親鸞聖人に深い関心がお有りなのですね。 (*^_^*)
FUKU様 こんばんわ。
確かに今、親鸞さんに熱いんです(^^ゞ
親鸞さんはとても魅力的なのですよ。
鳥屋野院は不思議ゾーンかも
しれませんね。一度訪ねられては
いかがでしょうか。
投稿: FUKU | 2012年2月22日 (水) 12時56分
さすがに博学ですね!初めて知りました!私は明日富士山の日記念50キロ強歩大会に行きます。こちらは雨ですが清水から富士まで10キロのザックを背負って40キロ歩きます!
静岡の岳人さん こんばんわ。
10キロ背負って40キロとは凄いですね。!
富士山の日というのがあるのですね。
天気回復を祈って応援してます。
投稿: 静岡の岳人 | 2012年2月22日 (水) 21時16分
富士山の日は静岡県が語呂合わせで決めました!今日は午前中雨でしたが昼過ぎから雨も上がって途中から富士山が見えました!
静岡の岳人さんおはよーございます。
40キロの行軍お疲れ様でした。朝から
晩まで歩き通しでしたね。晴れてよかった。
ふじさん=「フ(2)ニ(2)サン(3)」で2月
23日ですね。納得です。
投稿: 静岡の岳人 | 2012年2月23日 (木) 19時21分