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2012年3月10日 (土)

スペインのフォリア憧憬

唐突にカーラヂオから聞こえてきたのは
朝のバロック音楽でした。

優雅で憂いを帯びた曲調は滅入った気分を
優しく和らげてくれました。
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ベルサイユのビオール奏者マラン・マレの
『スペインのフォリア』でした。
(演奏はイギリスのパーセル・カルテット)

フォリアは17世紀にイタリアで大ブレイクした
スペインが起源の3拍子の緩やかな舞曲です。

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フォリアのもともとの意味は「狂気」「常軌を逸した」
という騒々しい踊りの音楽だったといいます。
「フラメンコ」でしょうか?
いやいや、もっとロマンチックに若い頃に観た
『ロミオ&ジュリエット』の1シーン、出会いの晩餐会
の踊りのイメージの方がしっくり来ます。

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『めぐり逢う朝』というフランス映画がありました。
舞台は17世紀のパリ。ビオール奏者の名手
サント=コロンブと音楽を手段に宮廷の栄達を望む
弟子マラン=マレ。彼に恋するサント=コロンブの娘
が織り成す儚くも美しい物語なのです。
きれいな映像と全編に流れるマラン=マレのビオール
曲集の音色が美しく印象的でした。

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フォリアは低音部の進行と和声進行が定型化した
変奏曲形式が広まり、ヴィヴァルディやスカルラッティ
など10指に余る作曲家が採り上げています。
コレッリの『バイオリンと通奏低音のためのソナタ』
作品5の12曲中最後の『ラ・フォリア』は有名です。

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宮廷の雅(みやび)を彷彿とさせる『ラ・フォリア』だけ
を集めた編集盤もリリースされています。
『ラ・フォリア』~イタリアの作曲家6人による
演奏 中野振一郎:チェンバロ 
    コレギウム・ムジクム・テレマン

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ビオールの音色は肉声に近いから、素直に耳に入って
心に共鳴するのかもしれませんね。
パーセルカルテットの演奏が「繊細、優雅」とすれば
ルオラヤン=ミッコラのそれは「重厚でアグレッシブ」
私の好きな1枚なのです。
演奏者によって、こんなにも曲調が変わるのですよ。

ナーバスなときはいつも『スペインのフォリア』を聴いて
元気をもらっています。

(おわり)

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