旧蹟を訪ねて 彌彦・聖人清水と山田・焼鮒
『なむの大地-越佐 浄土真宗の歴史』
(復刻版 新潟仏教文化研究会編)に
親鸞聖人の彌彦「社参伝説」の記事がありました。
親鸞聖人が赦免祈願のために彌彦神社に
参拝に訪れたという伝説が残っているそうです。
文献上に「社参」の記録は見当たらなくても
阿弥陀信仰が厚い土地柄を思えば「さもありなん」
と思えるのです。
建暦元年(1211)11月17日流罪から5年後、
勅免の宣旨が順徳天皇より下りました。
同月法然上人にも入洛の許可が下ります。
親鸞聖人は師との再会を願い入洛することに
なったのです。
『-鳥屋野の草庵を出立し見送りの信徒と共に
この場所で宴を催したとき、信徒が焼いた鮒を献じた
が、聖人がこの焼き鮒を山王神社境内の池に放した
ところ鮒は生き返って泳ぎだしたと伝えられている-』
(にいがた観光ナビより引文)
ところが時期的に豪雪地帯の越後から京都に戻ること
はできず・・・・・
建保2年(1214)赦免から3年後、関東への布教のため
家族や性信等門弟と越後国を出発し、信濃国の善光寺
から上野国の佐貫庄を経て常陸国に向うことになったのです。
「帰去来(いざいなむ)」
越後国配流のころから書き始めた多くの経典からの書抜き
ノートと自論の地道な突合せが続けられたでしょう。
関東の布教を続けながら次第に『教行信証』へ形になって
行ったのです。
(おわり)
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コメント
旧蹟を訪ねる弥彦シリーズ良いですね!山と旧蹟の両方行きたいですね!やはり雪の時期が良いですね!
静岡の岳人さん おはよーございます。
シーズンオフのこの時期がいいのですよ。
大事にされます。旨酒呑んで、湯に浸かればいうことなしです。はい。
投稿: 静岡の岳人 | 2012年3月 9日 (金) 07時58分