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2012年4月 7日 (土)

青の時代 マイルス・デイビス

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NHKのBSで「巨匠たちの青の時代マイルス・デイビス」
放送していた。1926年(昭和2年)マイルス・デューイ・デイビスⅢ世
(マイルスの本名だ。)-は米国イリノイ州で生まれた。

奇しくも後年一緒にコンボを組むコルトレーンも同年の生まれだ。
MDは歯科医の父と教育熱心な音楽教師の母を両親に持つ裕福
な家庭に育つ。Img_3729

18歳でジュリアード音楽院に学ぶ為NYに出てきた。
当時のジャズの主流は“ビ・バップ”。
花形プレイヤーのD・ガレスピーとC・パーカーの追っかけになった。

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D・ガレスピーの速くて高音域の超絶技巧には、真似してもマイルス
の体力と技術では到底追いつけなかった。

デジー流への模倣は諦め、自分独自のヴォイスを見つけるための
模索と苦悩が始まる。

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1945年(昭和20年)終戦の年、マイルスの下宿先に同居した
チャーリーは酒びたりで、いつもマイルスから金をせしめていたから
罪滅ぼしからか?
D・ガレスピーの後任にマイルスを抜擢する。

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11月、C・パーカー・クインテットに参加、夢に見た共演を果たす。
この時C・パーカーは唇の筋肉の弱いマイルスにミュートを勧める
のだった。

友人のF・ウェブスターのゆったりペースの演奏をコピーしたり
カップミュートを足でボコボコにして音作りに余念がなかったと
エピソードは伝えていた。

帝王といわれたマイルスの素地はこの頃形成されたのだろうか?

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1951年25歳 S・ロリンズ、J・マクリーン等と名盤『ディグ』を録音
(プレステッジ盤)。ハード・バップの幕開けとなる。

このころからドラッグ依存症が悪化、2年間空白期間が続く。

28歳、ついにジャンキー生活から抜け出す。

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12月24日セロニアス・モンクとの
『クリスマス・イブの喧嘩セッション』は後の語り草になった。

1955年29歳 7月第2回ニューポート・ジャズフェステバルに
出演し一躍脚光を浴びる。
これをきっかけにメジャー・レコード会社の
コロンビアと契約をすることになった。

マイルスはこの年“ファースト・グレイト・クインテット”を結成する。
メンバーはマイルス・ディビス(tp)
レッド・ガーランド(p)フィリィー・ジョー・ジョーンズ(ds)
ポール・チェィンバース(b)ジョン・コルトレーン(ts)

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マイルスはコロンビアに移籍後にもまだ残っていた
プレステッジとの契約履行を消化するため、たった2日間で
4枚分のアルバム録音をやってのける。

これが有名な『マラソンセッション』だ。

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1956年(昭和31年)マイルス30歳、セッションは5月11日と
10月26日の2回で行われた。

現在進行形の『ing』がタイトルになった
『クッキン』『ワーキン』『リラクシン』『ステーミン』の4部作だ。

ほとんどがワンテイクで録音された。スタジオ内のハイテンションの
緊張感が伝わってくるのだ。

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ピアノ、ベース、ドラムスのリズムセクションは最強だ。
マイルスのミュートトランペットが確立したのもこの頃だろうか?
『リラクシン』の『アイ・クッド・ライト・ア・ブック』は
ミュートが冴えて、とにかくカッコいいのだ。

コルトレーンも5月の演奏に較べて11月は格段に上達した
ことでも知られる。どれも歴史的な名盤になった。

ジャズの天才、帝王といわれたマイルスにも
若い頃は挫折と苦悩の日々があったのだ。
「努力に勝る天才なし」っていい言葉だね。

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(おわり)

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コメント

エッ!これは見逃しましたね~~~
再放送に期待です。

私は、ジャズは歴史も楽器の技術的なことも深くは知りませんが、ともかく、聴いていて、心地よく、何か、自分の体の奥が揺さぶられる感覚が好きなのです。

私が若かりし頃、新潟に来た時、当時は県民会館か公会堂でしたが、観に行きました。

投稿: noritan | 2012年4月 8日 (日) 04時31分

再度登場です。

2月19日が再放送だったのですね。

再放送ウォッチに登録致しましたが・・・

noritan様 おはようございます。コメントありがとうございます。
マイルスって最後の最後まで進化し続けた人なのですねー。知れば知るほど、聴けば聴くほど凄いと思います。
聴き直してはまっています。

投稿: noritan | 2012年4月 8日 (日) 04時57分

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