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2012年5月10日 (木)

3本マストの帆船入港

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3本マストの帆船が新潟西港の信濃川左岸緑地護岸
に入港したと聞いて、優美な姿を一目見ようと出掛け
てみたのです。

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この船は大阪市所有の帆船「あこがれ」といいます。
セイル大阪(大阪港振興協会)が運行管理を行って
いる航海練習船なのです。

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全長約52メートル、帆の高さは甲板から約30メートル
あります。勝海舟が乗って太平洋を横断した「咸臨丸」と
ほぼ同じ大きさだそうです。

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新潟港が日本海側総合拠点港に選定された記念に
新潟市が招聘したのです。

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夜間はイルミネーションで電飾され、13日の「母の日」
に合わせて一般公開されることになっています。

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舳先に付いている黄金の女性像に目を引かれました。
フィギア・ヘッド(船首像)といって一般的には女神を
飾るのだそうです。

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帆船「あこがれ」の総トン数は362トン。搭戴可能人数は
乗組員10名、練習員40名です。

練習船「日本丸」の2600トンに比べるとかなり小型です。

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1910年(明治43)に日本初の南極上陸を果たした
白瀬中尉率いる探検隊を乗せた「開南丸」は204トン
でした。

「山椒は小粒でもぴりりと辛い」の言葉のように
小さくても働き者がいいのです。

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19世紀(1786)に実在した北極探検家サー・ジョン
・フランクリンの悲劇を歌った有名なトラッドがあります。

北極航路開拓の為に1845年に2隻の船で24名の将校と
110人の乗組員を引き連れて英国の港を出港したまま
帰らぬ人となった探検家の物語です。

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― 5月 彼は氷の海に船出した 100人の船員とともに
  フランクリンもまた 北極に向う航路を探っていた

  厳しい試練を乗り越え 航海を続けた船は やがて
  氷山に乗り上げた その海を行くのは
  エスキモーを乗せたカヌーだけ

  鯨が泳ぐバフィン湾で
  フランクリン卿に何があったのか
  フランクリン卿と船員が何処にいるのか
  誰も知らない
            (クルエルシスター・ライナーノートより)

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彼らの船はカナダの北方で遭難したのです。フランクリン夫人
の呼びかけで捜索隊が組織されたのですが、遺体は見つかり
ませんでした。

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この有名なトラッドをペンタングルのジョン・レーンボーンが
コンサーティナー(小型アコーディオン・英国の民族楽器)を
弾きながら
森繁調に、しんみりと大航海の物語を歌います。

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そして、ジャッキー・マクシー(女性ヴォーカル)の優しい歌声
は夫の帰りを待ちわびる女たちの悲しみを、切々と
語るのです。

英国のトラッドには悲しい物語が多いようです。

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優美な船体のシルエットは悲しみに裏打ちされた
文化の象徴だったのかもしれません。

そんなことを、ふと思ったのでした。

(おわり)

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コメント

今、帆船「あこがれ」のサイトを覗いてきました。
「日本丸」といい、帆船は 特別な美しさを感じます。
サー・ジョン・フランクリンの悲劇を歌った有名なトラッド?、知りませんでした。
ジョン・レーンボーンが歌うトラッド、聞いてみたくなりました。

投稿: | 2012年5月11日 (金) 12時31分

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