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2012年6月24日 (日)

飯豊山・大日杉コースを登る(目洗い清水)

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<クリック拡大> 6月22日(金)くもり後晴れ  会山行(飯豊・
目洗清水)に行って来ました。地蔵岳を越えると、ガスが
晴れて主稜線が姿を現しました。

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♪朝日に望む飯豊山~わが母校の校歌(小学校)にも
歌われる飯豊山は身近で掛けがえのない山です。

以下越後の山旅・上巻 藤島 玄著 より引文〕

飯豊山の山名について、ー佐渡ケ島の小佐渡に飯出山がある。
飯は稲、出は出現である。稲作神を祀った信仰の山と直截簡明、
出に代わる豊の字をあてて、形を整えた、とみてよさそうである。

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とにかく飯豊は稲の豊作を祈り、雪の降り積もるころに山へ登る
山の神、雪の消えたころ麓へ帰る田の神を祀った農民の率直
素朴な対象であったことに違いはない。

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飯豊山神社由来その他にも五社権現、五社王子、五子王を
祀るとある。五子王は越王で古い形を止めている。(中略)
五子王は腰王と転化しているが、同一神の大彦命である。

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中津川登山道は米沢道、岩倉道とも云われて米沢講中の
登拝路が江戸初期のころから伐開されてあり、一ノ木戸登山道
に次ぐ古い道で、御坪道と尾根道があるのである。

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由来、越の君を祀る麗しい霊山として、年穀の豊穣を祈る
神山として、中世頃の修験、仏者がいろいろと調和して、
飯豊山と呼称したものであろう。

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大日杉小屋は車道終点、標高614m。地蔵岳の標高差
925m。距離約3.5キロ。番人在住収容30名。

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大日杉は大正10年に730円で3本伐った。酒桶用材に
して長さ7尺3寸板が17本とれた。
目通り4間4尺もあった。年輪は7百余年であったという。

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大日杉跡
樹齢千年とも言われる大日杉跡で、径3米30厘の切り株
である。飯豊山登山口の旧山小屋の後にあったが、明治
43年伐採された。
昔から飯豊山信仰者に親しまれてきたこの大日杉は、信者
が登山の無事を祈った日本武尊ほか四神社が祀られていた。
その中の大日堂の床から、元禄14年8月15日、米沢藩士
落合又四郎が吉良上野介の命乞いをした祈願文の板札が、
発見されたと言われているが、今はない。
この大日杉跡は当時を偲ぶ貴重な遺産として保存するもの
である。                   飯豊町教育委員会

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登山道は、沢音の聞こえる平をしばらく行き、懺悔坂の
滑りやすい岩盤を、鎖に掴まって直登して側尾根に出た
所が1合目です。019
昔懐かしいブリキの標識をみつけました。

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側尾根を緩登します。風がなく、ブヨがうるさく纏わり着いて
きます。
じっとりと汗ばむ、こんな日は水分と塩分補給をコマめに摂ら
ないと、バランスが崩れて足攣りが起こりかねません。

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御田・2合目は標高1050m。辺りは泥濘地です。
神田に見立てて稲作豊穣を祈願したのでしょうか?

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<クリック拡大> 天然杉の下に御田五社権現碑が昔の
信仰を物語っているようです。

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ガスの中にブナの巨木が姿を現して幻想的な風景です。
登りも平均的で歩き安くなってきました。

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滝切合は3合目、標高1409m。ガスの中に地蔵岳が
ぼんやりと輪郭を現しました。

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038_2潅木藪の中で西滝登山道が合流します。西滝登山道は
大日杉道の3倍の長大な行程です。

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4合目1538m地蔵岳に到着です。

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三角点は道から引込んだ高台にあります。昔は石の地蔵尊
と竜王権現の鉄剣があったそうです。

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ガスが切れて一瞬、本山が姿を見せました。晴れれば
絶好の展望台なのですが。
ブヨがまとわりついて離れません。

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ようやく晴れてきました。時折ガスが切れると主稜線の峰々が
大きな山容を現します。

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ー御坪で新道と旧道に分かれる。旧道は僅かに下れば御沢で
そこにコンクリート造りの穴堰(黒井堰)の収入口がある。


飯豊山穴堰〔山形県指定史跡文化財〕

ー米沢藩の黒井半四郎忠寄は、(中略)藩主上杉鷹山の命を
受け、飯豊山に隧道を抜き、越後に流れる玉川の水を羽前の
白川に流し、水利に不便な農田に疎通させる工事を測量し、
着工が寛政11年(1799)(中略)文政元年8月、ついに
のみ1丁の手堀で隧道を完成したことは瞠目すべき事実である。

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今日は飯豊の自然と飯豊山信仰の古道を辿り先人の苦労に
思いを馳せる山旅ができました。

梅雨が明けたら、飯豊山穴堰〔山形県指定史跡文化財〕を
訪ねてみようと思います。

(おわり)

〔コースタイム〕新潟6:30=R113経由、大日杉小屋8:55…
地蔵岳11:35…目洗清水12:25~13:10…(往路を戻る)
大日杉小屋着(下山)16:15=新潟19:00

歩程 7時間10分(休憩を含む 登り4時間 下り3時間10分)

歩いた軌跡
(国土地理院背景地図等データ利用許諾番号2011-005号)

Photo<クリック拡大>

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