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2013年3月19日 (火)

雪割草が咲きました。(角田山桜尾根)

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3月17日(日)晴れ
角田山の雪割草が咲きはじめました。
今年も可憐な姿をみせてくれましたね。

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今日は一学先輩の山のお供をする予定だったのです。「体調が
すぐれない」からと言われて、一人で角田山に登ることにしたの
です。早く快癒して、いつものように山上で旨酒を飲み交わした
いものです。

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樹下の草木は雪解けから目覚めたばかりです。猩猩袴はまだ
ロゼット状態ですね。今、陽の光を一杯浴びて体力を蓄えて
いるのですね。これから花茎を立たせる準備をしているよう
です。

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カッタン岩に立ち寄ってみました。谷間から青い海が見えました。

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いつもは灯台尾根からカッタン岩を仰ぎ見ているので今日は
反対側のカッタン岩の上から灯台尾根を眺めて見ました。

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立木にスリングを架けて自己確保をして岩場の下を覗き込み
ました。誰かクライミングの練習をしたのでしょうか?足跡が
入り乱れて残っていました。
陽光を浴びてクライミングするのは気持ちいいでしょうねー。

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カッタン岩のピークの辺りにはまだ花は見られません。でも
次のピークまで上った辺りに「み・つ・け」ましたよ。今年も
可憐に咲いてくれましたね。

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可憐な花に見惚れてカメラを向けていると、会の先輩のN川氏
ご一行とスライドしました。今日は登山口でも会友のK林氏に
会ったばかりです。会の人の顔を見るだけで元気が出るの
です。会とはありがたいものですね。

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花の在りかを確かめようと高度計を見たら165mを指して
いました。オーレンも姿を現しましたね。咲き競う様はまさに
閃光花火のようです。

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花を追いながら急坂を上って山桜の大木のあるピークに着き
ました。ここを左に折れれば此ノ入沢に下ります。此ノ入沢道は
実は花の宝庫なのです。と云うのは去年の春この道を下りた時
のことです。……

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まだ残雪がある頃のこととて、鋲付きゴム長を履いて尾根を
下っていたのです。此ノ入沢を渡ろうとして、沢口に陣取って
いた件(くだん)の御仁と遭遇したのです。鋲付きゴム長を見咎
められて叱り飛ばされました。
「オレが営々8年もかかって積み上げた坂道をおマエ等がそう
やって崩してイキヤガルー。」と恐い形相での賜うのでした。
挙句に注意とも忠告ともつかぬ話を延々と聞かされたのです。

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その雪解けの後、一学先輩が此ノ入沢道を通ったら、まあ
一面花畑で驚かされてしまった。と聞かされていたのです。
だから花畑と一緒に、もしかしたら件(くだん)の恐い御仁に
掴まるかもしれないと戦々恐々だったのですよ。

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そんなことを考えながら坂道を下って行きました。っと途中の
ピークで何やら話し語が聞こえてきました。賑やかに談笑中で
盛り上がっていますねー。
ナニナニ?フムフム……(ちょっと立ち寄ってみようかしら。)
「こんにちはー。いいお日和ですねー。」

「オレが40年前親父に連れられて初めて此の山に登った頃は
この辺一帯はじゅうたんを引いたように雪割草で埋め尽くされて
いたんだ。」

(この大声の主は果たして件(くだん)の御仁でした。)

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「みんな盗掘されて貴重種が減ったなんて言ってるけど、写真を
撮ろうと草薮に入り込んで、せっかく咲いた雪割草を踏みつける
もんだから、根絶やしになってしまったんだ。」
「雪割草なんて、か弱いもんだから踏みつけられると消えてしまう
のさ。」
「オレが注意しても、山に来て草薮に入ってどこが悪い?って
逆にくってかかる奴がいる。役場の職員から注意したことを、注意
される始末さ。今でこそ自然保護だ何だって云ってるが、モラルの
低さはそんなものだったのさ。」

なるほどですね。おっしゃる通り。ご尤もですー。

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「ところで、アンタよくこの山に来るのかい?」
「はい。まぁ。たまにですー。」

「オレは年に240回だ。尤も来るのはこの此ノ入沢だけだけどな
ガッハハハハー!」
と豪快なのですよ。
案外、この御仁は話せば愉快な優しい人かもしれませんね。

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「去年のことだが、此ノ入の林道を団体が上がって来たんだ。
ここは登山道じゃないよ。って言ったら、分かってますだと。
何処から来たんだいって聞いたら、広島からだって言うんだ。
インターネットで調べて、観光バスで来たって言ってたなー。
雪割草を見て本物だーってキャアキャア喜んでたよ。もう参った
ヨー。この山も年金者と県外の登山客で埋め尽くされてしまうん
だわ。」

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「雪割草は温室だと3年で芽を出す。でも露天では8年いや10年
かかってやっと出るか出ないかくらんなんだ。」
「だからこうして此ノ入だけでも復活させようって思ってるのサ。
でも、もう昔のようにじゅうたんを敷いたように花一杯になる
ことはないだろうナ……。」

嗚呼まさに、ごもっともでございます。今日はいい話が聞けました。
ありがとうございます。毎年当たり前のように咲くと思っていた
雪割草もこういう人たちのおかげで見ることができるのですね。


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♪「森の木陰ドンジャラホーイ、シャンシャン手拍子、足拍子ー
太鼓叩いて笛吹いてー」って歌ありましたよね。小人さんが
揃って賑やかに踊る様が見えるような感じしませんか?

「春の妖精たち」(スプリングエフェメラル)って云うのです。
周りの木々が葉っぱを広げる頃には消えてなくなる儚(はか
ない)命っていう意味の言葉だそうです。

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(上)春告げ花のナニワズが黄色の花を咲かせました。
(中)此ノ入沢は雪解け水を勢いよく流しています。ザーザーと
   耳に心地良い春の沢音を響かせていますね。
(下)一叢(ひとむら)のキクザキイチゲが咲いていました。
   春がもうそこまで近づいています。

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角田浜まで下りて来ました。実はさっき角海浜へ下りる道は
今でもあるのですか?って御仁に聞いたのですよ。そしたら
「あるよ。昔は角海で蛸が獲れたって言えばタコを担いで峠道を
越えて巻の町まで売りにいったのサ。
村に病人が出たといえば人を担いで峠を越えたんだ。牛馬も
通る広いいい道だよなー。」

(と向かいの相棒氏に同調を求めていましたっけ。相棒氏も
ニコニコしながらウンウン頷いていましたね。)

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それでー、その道の入口はどこにあるのですか?って聞いたら
「どうしてまぁー。オメさん。ヤブ漕いでいがんば、見つけらんね
こってー」

と言われてしまいました。今では相当ヤブに帰してしまって
いるのでしょうねー。
楽しみは後に取っておいた方が上がりが大きいって云います
からね。機が熟すまで待っていましょうか。

今日は今年初めての花見が出来て、ありがたいお話も聞けて
いい一日になりました。

(おわり)

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コメント

雪割草綺麗ですね!以前、角田山に行った時に見ましたが、だんだん数が減っているんですね。やはり自然保護の為には山のマナーを守らないといけないですね。

静岡の岳人さん こんばんわ。<角田山に行った時に見ましたーそうですね。あの頃懐かしいです。角田山がメジャーになるのと反比例して雪割草はどんどん減って行きます。何とかしたいですね。

投稿: 静岡の岳人 | 2013年3月19日 (火) 08時02分

件(くだん)の御仁さまのくだりは興味深く拝見しました。
おっしゃるとおりですよね。
接写は花の根を傷めるんですね。ココロして春の妖精を大切にしたいと思います。

カクダハイニチニシテナラズ。

わら様 こんばんわ。訪問ありがとうございます。<カクダハイニチニシテナラズーまさにその通りですね。説得力ある言葉ありがとうございます。俺らも件の御仁に手を貸したくなりました。


投稿: わら | 2013年3月19日 (火) 16時36分

おはようございます。そうですか!角田の雪割草!? 確かに少しづつ減っているような気もしますね!! 自然の下では10年もかかるんですか!驚きました。よく今頃雪割草の展示会なんてニュースもあるし、実際展示会も見に行ったことがあるんですが、自然は厳しいんですね。あっ!余談ですが、東堀のライオンタワービルにある雪割草というスナック、最上階にあって眺めがよく良い店です!


kazu1954さん こんにちわ。俺らが学生の頃角田山から樋曽山経由で弥彦山まで歩いたことがありました。角田山がまだ全然有名じゃない頃です。雪割草が咲き零れるように咲いていたのを覚えています。花が咲くとウキウキしていい感じですね。<ライオンタワービルにある雪割草というスナックですか。今度覗いてみます。

投稿: kazu1954 | 2013年3月20日 (水) 09時17分

「花の百名山」指定は地元人間にとってはありがたいとばかりは言えないですね。
山は大勢に登って欲しいけど、余りに多いと又困った問題が発生しますし・・・

県外の山に行って、新潟から来たと言うと「角田山登ったことあります」とよく言われます。
嬉しいような・・・複雑な気持ちです。
そういう私も県外の里山へ行くと、よく新潟から来ましたね~~と言われます。地元人間の気持ちって複雑なのですね。
「スプリング・エフェメラル」私も今週には会いに行きたいけど・・・

noritan様 こんばんわ。訪問ありがとうございます。<「角田山登ったことあります」が名詞代わりの挨拶になっているのですね。メジャーになれば光と影の運命に嵌ってしまうことは仕方ないのでしょうね。確かに複雑ですね。<スプリング・エフェメラルー10年かかって地上に生まれ出た命の喜びを一緒に味わってほしいですー。

投稿: noritan | 2013年3月20日 (水) 16時58分

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