権現堂山に登る(後編・上権現堂山)
中越を目指して残雪の稜線を下ります。左側(北)も右側(南)
も雲って遠目が利きません。でも新緑がキレイです。
(上)日当たりの良い斜面にアズマシャクナゲがピンク花を咲か
せていました。
(中)タムシバは春の景色にマッチして、絵になりますねー。
(下)晴天の日曜日とあって他の山岳パーティーとよくスライド
しました。
(上)上権現堂山が近付いて来ました。残雪たっぷりです。中越を
過ぎた辺りでアイゼンを着けました。6本爪が修理中なので10本
爪を持って来て正解でした。爪が多い方が楽に歩けるのです。
(中)左側(北)は急峻な崖になって切れ落ちています。雪堤の
ブロックがズリ落ちているのが見えました。足がすくみます。
(下)振り返ると下権現堂山が遠くなりました。
(上・中)最後の急坂を登り上れば、だだっ広い山頂の一角に出
るはずです。
(下)上権現堂の山頂(997.7m)に到着です。三角点は残雪の
下ですね。
(クリック拡大)
(上・中)運動場のような広い山頂にシートを広げてランチタイム
になりました。いい具合に日差しも出てくれました。
(下)毛猛山塊(けもうさんかい)を目前に頂くビールの味は格別
です。
「ねえ。毛猛三山っていうけど、どれがどの山なのー?」
「はぁー。中ノ岳と桧岳(ひのきだけ)と毛猛山で三山だから…。
とりあえずー。真ん中が中ノ岳でー。…。」
(どうも、頼りなくて済みません。今度勉強しておきまーす。)
(クリック拡大)
前方(東)のトンガリ峰が唐松山です。その手前の岩峰が「猫岩」
(ネコイワ1,008m)です。権現堂山には猫又伝説があります。
猫又というのは、昔、飼い猫が年を経て化け猫になると、村人に
悪さばかりするので、九頭竜権現に懲らしめられて岩に姿を変え
られたというお話しです。
(ふるさとの伝説と奇談<下>磯部定治著 野島出版)
化け猫の正体は尻尾が2つに裂けているので「猫又」と言うそう
です。水木しげるの妖怪絵にそういうのがありましたっけ。
(上・中・下クリック拡大)
ランチの後は上権現堂山を手ノ又登山口に下ります。標高差
700mを一気に下って行きました。
(クリック拡大)守門連山
下るにつれて天気が回復してくれました。もやが晴れて遠目が
利いてきましたねー。
(クリック拡大)越後駒ケ岳と八海山
(クリック拡大)
見晴らしの利く小ピークに立つと思わずシャッターを押したく
なるのです。
(クリック拡大)
滝見台から不動ノ滝を見下ろしています。ゴウゴウと沢音が響
いて来ますね。
ごつぁんです。冷たくって美味しいですー。お姉さま方の気配り
がありがたいですね。
(上)下り始めて1時間20分で唐松山登山口に着きました。
(中)溜池のノリ面にフキノトウがいっぱい出ていました。フキノト
ウ採りタイムになりました。
(下)「ホラ。こんなに採れたよ。」
(上・中)白い花を咲かせている大木がありました。何の木でしょう
ねー?権現堂山の神様は梨が好物だと聞きました。きっと梨かも
しれませんよ。
(下)木ノ間越しに残雪の越後駒の頭だけちょっと見えました。何度
見ても見飽きません。絵はがきみたいです。
(クリック拡大)
歩いた軌跡(GPS)歩程6時間40分(上り3:30 下り3:10)
国土地理院背景地図等利用許諾番号2011-005号
後半は晴れて思い出に残るいい山行ができました。
(おわり)
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コメント
おはようございます。今週はなかなか忙しくて、ブログ訪問もままならず!
昨日は東京駅八重洲口近くでちょっとした会合がありました。帰りに丸の内側に回って噂の新装なった丸の内駅舎を観てきました。なかなかでしたよ!!
あの雑踏から貴兄のブログに戻ると、また格別ですね。越後駒ヶ岳、八海山、帰りの新幹線からも見えたようです。確信がどうもないんで(笑)
kazu1954さん おはようございます。仕事が忙しいのは何よりです。新東京駅舎は<なかなかですかー。オイラも行ってみたいなぁ。でも東京の雑踏の中は疲れますからね。オイラ歳とったら新潟の田舎の方が性に合いますね。(笑)浦佐辺りで見える魚沼三山は新幹線の車窓からみるとキレイですよね。ほんの一瞬の「チラ」見だから、かえってもっと見たい心境になるのかもしれませんね。(笑)
投稿: kazu1954 | 2013年5月18日 (土) 10時52分
まだまだ残雪の残る春山ですね!周りの山々が良いですね。花が見事に咲いてきましたね。
静岡の岳人さん おはようございます。今年は多雪だったので、稜線には残雪が相当ありますね。藪が潜っているいるので下りは楽でした。花期は雪の多寡で早いか遅いかはあるみたいですが、雪解けを待ってフキノトウとシャクナゲが一緒に咲く様は見事ですね。
投稿: 静岡の岳人 | 2013年5月20日 (月) 17時50分