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2013年6月 3日 (月)

西山日光寺を訪ねる(阿賀町)

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6月1日(土)晴れ
今日は阿賀町の西山日光寺に行って来ました。
山中に佇む古刹の趣(おもむき)に感じ入りました。

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県立図書館で『西山日光寺物語』(藤島玄著、上村幹雄編纂、
学生書房発行)をみつけました。「越後山岳」創刊号に日本山岳
会越後支部長だった藤島玄氏が初稿された紀行文をランタン会
会長の上村幹雄氏が編纂し直した本なのです。

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越後の山愛好家の間ではよく知られた名著です。今日は本に書
かれた古刹を訪ねて、兄と出かけて来ました。

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R49を津川警察署前の十字路を右折して奥田集落に入ります。
道なりに進み姥堂川に沿って走ると戸数僅かな払川集落に着
きました。本には集落を過ぎて左に小学校と神社マークがある先
から林道を左に入る「ヒメサユリの丘」へ上る道が記されているの
ですが、入口を見落としてしまったのか?今は廃道になった
のか?分からぬまま通り過ぎてしまいました。舗装された林道を
走ると絵看板が立つT字路に出ました。

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丁度通り掛った山仕事風情のバイクおじさんと鉢合わせしました。
「こんにちわー。西山日光寺はすぐですか?」


「山仕事ですかー?オー!立派な鞘(さや)ですねー。」
「わかるかい。手作りなんだよ。」
と人なつっこそうなオジサンが自慢気に話してくれました。
「あー。左へ行けばすぐだよ。でも工事中だから入れないよー。」
「この道を右に行くと何処に出るのですかー?」

「雲和田に行くんだよ。いい道だよ。その先は箕輪山を通って谷沢
に行くんだけど水害でやられたから、どうかなー?」


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バイクのお父サンに言われたとおり、間もなく着きました。
「天台宗 日光寺」と真新しい背高の石柱が1本立っています。
後ろにはブールーシートで覆われた山門らしき建物が足場を組
んで建設途中のようです。古刹をイメージしていたのでちょっと
拍子抜けの感じです。

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木造金剛力士像(奥阿賀紀行HP)

「新潟県指定文化財 彫刻 木造金剛力士像 2躯 平成19年
3月23日指定
尊像は向かって左側に阿形像(あぎょうぞう)、右側に吽形像(う
んぎょうぞう)が配置されている。この配置方法はわが国の通例
とは逆で、東大寺南大門、信濃善光寺山門の例などがあるが全
国的にもきわめて少ない。

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制作年代は鎌倉時代と考えられ、2躯とも本体は桂材と見られる
一材から頭部幹部を彫出し、内刳(えぐり)をほどこし、背板材、
両腕材、天衣(てんね)等を矧(は)ぎつける一木造りの技法で
ある。 
全体に動きがさほど大きくなく、衣文(えもん)の彫りもむしろ穏
やかであるが、内に激しい忿怒(ふんぬ)の表情を秘める地方
豊かな傑作である。

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この尊像は古くは会津東山東光寺(現羽黒山神社)に雄立して
いたが廃仏毀釈に伴い、明治11年(1878年)日光寺に勧請
(かんじょう)されたと伝えられ、古くは会津領として栄え、交流
の深かった当地の歴史を考える上でも重要な遺品である。
阿賀町教育委員会」
と工事脇の屋根付きの「由来書」にそう書いていてあります。

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杉木立を通り苔むした石段を上ると鐘楼が建っていました。でも
ちょっとこれも最近建て替えたようです。県の文化財指定に合わ
せて、新旧取り混ぜて周辺整備が進められているようですね。

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薬師堂略縁起
「当山は人皇50代桓武天皇の勅願により延暦元年(壬戌みず
のえいぬ783年)に開創され、この薬師堂は鎮護国家の祈願
道場として建立されました。本尊の薬師如来は秘伝となっており
ます。

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初期にはこの南西「桜谷」に在りましたが建久2年(1192年)の
火災以後この地に移築され、その後文禄元年(1592年)明治20
年(1887年)の3度も火災に遭いましたが、その都度多くの信者
の力によって再築建立され今日に至っております。

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現在のお堂は明治41年(1908年)の建築であり、向拝ならびに
4面の十二支の彫刻は有名であります。

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尚、最初の建立地には礎石が昔の面影を残しており、「奥の院」
として古代を偲ぶ貴重な事跡を今に伝えております。」と由緒書
に記されています。

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薬師堂から坂を下ると横に庫裏が建っています。今は無住ですが
戦後間もない頃は最後の住職が生活されていたそうです。

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(上)庫裏の脇から出角山(でっかくやま)・雲和田(くもわだ)へ通
じる参道があるようですが今は草薮に覆われて、よくわかりま
せん。
(中)林道を少し下り、車の退避スペース脇から旧参道が登って
います。
(下)上の旧参道の登り口に絵看板が立っています。途中林道
脇に「旭日滝へ20分」の案内板を見つけました。でもこの時期
はヒルが多いと聞きました。
ヒルは苦手なので今回は敬遠して、次に向かうことにしました。

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峠道から飯豊が見えました。何故かほっとしますね。
「おい!あれ何の声?」
耳を澄ますと聞こえます。キョロロロロー…キョロロロロー…。
キョロロが啼いています。キョロロの季節になったのです。山は
確実に夏に近付いています。キョロロの正体はアカショウビン
です。ブナ林で子育てするため南からやってくる渡り鳥です。
BIRD FAN(日本野鳥の会アカショウビン)

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何処に向かったかって?旧上川村のたきがしら湿原にやって来
ました。西山日光寺からはちょっと遠いのですが、なかなかいい
所ですね。明るい水辺は爽やかで気持ちいいです。

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丁度お昼になりました。ランチに具合がいいベンチが設えてあり
ました。兄は好きなお酒の口を開けました。オイラはいつもの
タンタン麺です。最近は兄もつられてタンタン麺に嵌ったようです。
いつもワンパターンですが、外で頂くと何でも旨いのですよ。

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ランチの後、木道を歩いてみました。今はミツガシワ、リュウキンカ
(立金花・キンポウゲ科)、クリンソウ、ヒオウギアヤメが見頃です。
ここは以前は谷地の田んぼだったのを、村おこしで観光化する
ため湿原に造り替えたのだそうです。常駐の管理人さんが教えて
くれました。よくできています。正にミニ“尾瀬”ですね。

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カルガモの親子が泳いでいました。子鴨は4羽。親鳥にくっつい
て上手に泳いでいます。可愛いですね。

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ゲートとのある峠から飯豊が見えました。(牛首山辺りかな?)

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帰りに大尾の不動滝に寄ってみました。なかなか見応えの
ある滝でした。次々と流れ落ちる水流を眺めて、飽きません。
これから暑くなったら涼を求めてシャワークライムもしてみ
たくなりました。

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仕上げは七福温泉に入りました。ここは冷鉱泉を加温しているの
ですね。温め(ぬるめ)と熱めのお湯が2通りあって、ゆったりと
浸かれるのがありがたいですねー。
あー極楽。極楽。

七福荘がある七名(ななめ)集落は昔7つの集落が1つになった
のでこの名前があると、さっき湿原の管理人さんが言っている
のを思い出しました。村おこしのために集落ごとの神社に七福神
の像を祭り、たきがしら湿原を作り、村に人を呼ぶために、一生
懸命なのです。

今日は西山日光寺を参詣し、たきがしら湿原に遊び、最後は
温泉に浸かっていい一日でした。

(おわり)

 

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コメント

日光寺なかなか趣きのあるお寺ですね!山で食べる「坦々面」はカップ麺でも美味しいでしょう!

静岡の岳人さん おはようございます。日光寺のある津川は元会津領でした。新潟には天台宗のお寺さんは少ないから会津の影響を受けてるのでしょうね。1300年の重みと趣きのある古刹でした。最近タンタン麺にすっかり嵌っています。兄もつられて、何処へ行くにも山食の定番になってしまいました。今度試されてはいかがですか?(笑)

投稿: 静岡の岳人 | 2013年6月 3日 (月) 10時17分

兄上と充実した土曜日でしたね。
私は昨日、娘と菱ゲ岳~五頭と廻ってきました。谷から吹き上げてくる涼風のお蔭で楽しい6時間半の山行でした。菱を出て20分くらいかな?まだ雪が残っている尾根の窪みを渡ると眼前に飯豊山塊がまだ雪を残している姿が見えて、娘と歓声を上げてしまいました。三の峰の避難小屋の前で沸かしたコーヒーは美味かったです。貴兄の担担麺にならってマルチャンカップ塩をいただきました。いい味でした。村杉の共同浴場で汗を流し帰路につきました。

kazu1954さん おはようございます。菱ー五頭縦走をされたのですね。親娘水入らずで微笑ましい感じが伝わってきました。今は残雪の飯豊がきれいですね。山で沸かすコーヒーの味は格別ですからね。オイラもタンタン麺と帰りの温泉パターンが定番になりました。ブナ林にキョロロの声を聞くともうすぐ夏が来ますね。

投稿: kazu1954 | 2013年6月 3日 (月) 15時04分

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