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2013年8月 4日 (日)

雨で登れず笙ケ岳(会山行・日本国に登る)

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7月31日(水)雨 未練の雨は降り続きます。
行こか。戻ろか。思案のしどころです。

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雨が降りしきる中、準備に余念がありません。雨脚は激しさを増す
一方です。

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先ずは雨宿りです。雨具を着たまま、立ったままで待機です。
まあ。甲斐甲斐しくてうらやましい。

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登山道脇の小沢はごらんの通り激流となりました。このところの
異常気象は各地にゲリラ豪雨を降らせて被害が続出しています。
おかげで会山行も中止が相次いで皆フラストレーションが溜まる
一方だったのです。

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だから今日は多少の「小雨くらいなら」と意気込んでやって来たと
いう訳でしたが、やっぱり自然の猛威には勝てませ~ん。

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そうは云っても「安全登山が先決です。」行こか。戻ろか。思案の
しどころです。リーダーさんも気が気ではないはずです。お察しし
ます。

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リーダーの指示が出ました。笙ケ岳は涙を呑んで撤退。新潟県内
に戻って県境の「日本国」(にほんごく)に登ることになりました。
今日は人気の山「笙ケ岳」(しょうがたけ)に登ろうと40人の大所帯
が大型バスではるばる出かけて来たのです。

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Uターンしようにも、観光道路で大型バスがUターンできるスペー
スは鉾立口まで上らなければありません。鉾立口で一服入れて
折り返すことになりました。
ここで人気の山「笙ケ岳」(しょうがたけ)の紹介をひとくさり。

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(クリック拡大 写真は遊佐町「鳥海写真館」より)
目指す笙ケ岳は写真の向かって左のピーク(西鳥海)の最高点の
辺りでしょうか?
円錐形の美しい山容の鳥海山は別名「出羽富士」とも呼ばれ
ています。
腹式火山は谷を複雑に入り組ませて、特有の地形を形成していま
す。西鳥海と呼ばれる御浜、扇子森、鍋森一帯は日本海からの厳
しい季節風を受けるため、特有の植生環境を形成して、夏には
一斉に高山植物が咲き競う別天地なのです。

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(クリック拡大 写真は遊佐町観光協会提供 鳥海湖)
「ー太古の静寂を保った旧噴火口の湖水、すぐ眼下に日本海を
見下ろす広々とした高原状の草地ーこれだけの規模の山で、これ
ほど変化に富んでいる山も稀であろう。高山植物にも、チョカイフ
スマ、チョウカイアザミその他、この山の名を冠した種類が多いこと
も見ても、その多彩豊富が察しられる。」
(『日本百名山15鳥海山』深田久弥著より)

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(クリック拡大 )
さらば鳥海山。さらば笙ケ岳よ。また来る日まで。海岸道路に出
ると雨は小止みとなり、飛島(とびしま)がボンヤリと海に浮かん
で見えました。気分を切り替えて新潟県へ向かいます。

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やって来たのはニホンゴク。登山口に鳥居があります。山岳宗教
の山でしょうか?
名峰「日本国」(にほんごく)の山名の起こりは、ー「人皇第32代
崇峻天皇は曽我氏のために暗殺される。その第一皇子、蜂子皇子
(はちこみこ)はその時5歳。聖徳太子は魔の手から皇子を守るた
め都より落としめた。皇子は越の国に来て、53歳で出羽国羽黒山
で没した。皇子は晩年この山に登り、故郷飛鳥のある未申(ひつじ
さる)の方位を指差して「これより彼方は日本国(やまとのくに)」と
仰せられた。」(案内板 山北町)

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(クリック拡大 )
カメバヒキオコシ(亀葉引起) この山は花が全く見えません。代わ
りに葉っぱが勢いよく繁っています。アカソかと思ってよく見たらカ
メバでした。亀の甲羅によく似てるでしょ。伸びた尻尾が
カワイイですね。

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(クリック拡大 )
花がみえない代わりに兎に角、キノコが目に付きますねー。
キノコ山です。
これはカバイロツルタケ(テングタケ科)。夏の代表的なキノコ
です。図鑑では食適となっていますが、アマニタ(テングタケ類)
の仲間は恐くて、ちょっと手が出せません。

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(クリック拡大 )
ニガイグチモドキ(イグチ科)。傘はビロードで粘性がありま
せん。食不適です。
イグチとは傘裏が網目状で猪口(いぐち)に似た管孔になって
いるためイグチ(ボレイタス)といいます。

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(クリック拡大 )
ヌメリイグチですね。こちらは傘に粘性がありますね。雨上がり
直後ってこともあるけどヌラヌラの粘性があるのが判ります。
普通に見られるキノコです。美味しい食菌です。
きのこを見つけると何か元気が出ますね。山歩きが楽しくなり
ます。

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(クリック拡大 )
ドクベニタケ(ベニタケ科)生食すると中毒します。夏のきのこは
毒菌が多いですね。

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ふやけてドロドロになったドクベニタケ。子実体はもろくて壊れ
やすいのです。

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雪だるまみたいなドクツルタケ(テングタケ科)の幼菌です。かわ
いいようですが猛毒菌です。決して手を出さないでね。

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(クリック拡大 )
(上)テングタケの幼菌の姿はかわいいですね。
(中)成長したテングタケは立派ですね。白色膜質のつばがハッキ
リでています。
(下)土から出て傘を拡げたばかりの成菌(手前)と幼菌です。恐い
毒菌です。

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(クリック拡大 )
下ばっかり見ながら歩いていたら、いつしか展望台に着いてしま
いました。ベンチに腰を下ろして見上げる視線の先には粟島
(あわしま)が霞んでみえました。
風があれば気分は最高なんですけどねー。

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今日は兎に角、蒸しますね。蒸し風呂に入ったみたいに暑くて
かないません。冷たいキーウイの差し入れが回って来ました。
ありがたいですね。冷たくって美味しいでーす。

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(クリック拡大 )
またキノコです。モリノカレハタケ。(キシメジ科)トリコローマです。
雨上がりで蒸し暑い日にはキノコが出やすいみたいですね。

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風の通らない樹林の長坂を登り上がると漸く広い山頂に到着しま
した。山頂には小ぎれいな小屋と展望台が建っていました。
木立ちに囲まれて見晴らしはあまりよくありません。

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「ー皇子なきあと、大和朝廷は大化の改新を行い、蝦夷地平定の
大業を進め、越の国の要害の地に柵を設けた。その渟足柵(ぬた
りのさく)、磐舟柵(いしぶねのさく)、そして幻の柵と言われる都岐
沙羅柵(つきさらのさく)は日本国(にほんごく)と一致するとの学説
もある。」

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「又、江戸後期、遠藤太郎次なる若者がこの山の頂で鷹を捕らえ、
徳川十代将軍家治に献上せしところ、将軍は「これは天下無双の
鷹なるを持って、捕れた山を「日本国と名づけよ」と賞したという言
い伝えもある。まさに名峰「日本国」は千古の謎を秘めし山である。」
(案内板 山北町)
山頂展望台の土台柱にデカデカと書かれた由来板が架かって
います。

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(クリック拡大 )
ヨツバヒヨドリにモンシロチョウが羽を休めていました。パチリと
いい瞬間が撮れました。
キアゲハもシジミチョウもトンボもすごい数が乱舞していました。
雨上がりの蒸し暑い日は、虫も熱くなって涼を求めて飛び回る
のでしょうかー?

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(クリック拡大 小屋の中に架かっていた2.5万地図です。)

奥まった山形・新潟の県境稜線上にあって、ブナ林があり、自然
豊かな、なかなかいい山ですね。後半は蔵王堂経由で下りました。
後半のことは次回に書くことにしますね。

(前編 おわり)

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コメント

雨のため他の山に変更するというリーダーの決断、正解ですね!非常に難しい判断だと思います、やはり安全登山が第一ですね!私は8日~11日に7人のパーティーで後立山の鹿島槍ヶ岳~五竜岳を縦走します。

静岡の岳人さん おはようございます。コメントありがとうございます。今年はリーダー泣かせの天気が続きますね。他人事でなく切実にそう思います。<鹿島槍ヶ岳~五竜岳を縦走します。天気は良さそうですね。楽しんで来てください。

投稿: 静岡の岳人 | 2013年8月 5日 (月) 10時07分

日本国って良く山開きのニュースで出ますよね。変更先がすぐ出るのは、やはり皆さんベテランだから、引き出しが多いんでしょうね。
私は、秋に向けて筋力維持のため、昨日角田に行ってきました。
例の此の入沢を目指したんですが、どうも違ったようです。岩屋のプレートの先を入って、登り口の表示はなかったんですが、関係者以外進入禁止というプレートを潜って、右手に沢が見え隠れする道を行ったのですがどうも違う感じがして20分ほどで引き返して
宮前コースを登ってきました。10時半ころ降りてくると駐車スペースは満車でした。生みたてだという軍鶏の卵を土産にしました。
此の入沢は登山口の表示があるんでしょうか?

kazu1954さん おはようございます。日本国なかなか、いい山でした。kazuさんも早朝登山、頑張って居られますね。此の入沢はkazuさんが歩いた林道のS字カーブをもうちょっと先まで歩きます。案内板はありません。桜尾根をショートカットして300㍍附近まで上がります。御仁が手入れしているから、いい道ですよ。

投稿: kazu1954 | 2013年8月 5日 (月) 11時01分

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