至仏山に登る(尾瀬晩夏・前編)
(クリック拡大) 至仏山が大きいいです
今日は鳩待峠(1591m)からオヤマ沢田代を経由して至仏山
(2,228m)を往復します。標高差にすると637mです。丁度
弥彦山(634m)を往復する感じですかねー。
(クリック拡大) オヤマ沢田代2,020m
今日は会山行の日です。鳩待峠が高地なので避暑と夏の花々を
鑑賞しようとチャターバスに乗り、ルンルン気分で出掛けて来たと
ころです。上り3時間、下り2時間30分 ちょうどいい歩程で期待
が膨らみます。
(クリック拡大) 鳩待峠
(上)ノリウツギ(糊空木) (中)ヤマハハコ(山母子)
(下)ハナニガナ 出だしから夏の花がいっぱい咲いていますね。
でも今日は蒸しますね。樹林帯の登りは風がないと結構堪え
ます。
(クリック拡大) 1700m付近
(上)ミヤマトウバナ(深山塔花) (中)クマイチゴが赤い大きな実
を着けています。 (下)オオバタケシマラン(大葉竹縞蘭)の実
です。花から赤い実に変わり始めていました。
(クリック拡大) 1700m付近
(上)キツネノボタンは花と実が一緒に出ています。
(中)イヌコウジュ(犬香需)
(下)ミヤマセンキュウ(深山川弓) せんきゅうって川弓の漢字を
当てるのですね。面白い。
(クリック拡大) 1800m付近
(上)ミヤマシシウド (中)ゴマナ (下)イタドリの実です。
(クリック拡大) 1867m三角点峰直下付近
(上)ハリブキの赤い実が目に鮮やかですね。
(中)オニシモツケ(白花)
(下)タムラソウ(田村草)アザミに似ますが葉にトゲがありません。
(クリック拡大) 1867m三角点峰より
(上)ハクサンシャジン(白山沙参)ツリガネニンジンの高山種です。
(中)尾瀬ケ原と燧岳を望見みます。
♪夏が来ーれば思い出すー遥かな尾瀬ー 遠い空 霧の中に
浮かび来る 優しい影 野の小道ー (「夏の思い出」)
(下)燧岳をズーム
休み場から尾瀬ケ原方面が見渡せました。ぼーっと霞んで
います。
霞む風景もまたいいものです。尾瀬はみんなのこころのふるさと
ですから。
(クリック拡大) 1867m三角点峰より
(上)ミネウスユキソウ 花の周りが雪を被ったように見えます。
(中)大きな露岩が休み場になっています。
(下)コバイケイソウが実を着けていました。夏の終わりを感じ
ますね。
(クリック拡大) 1867m三角点峰
(上)キンコウカ(金光花) (中)ガマズミの実 (下)ワレモコウ
草花も秋の装いに代わりつつあります。
緩登から次第に高度を稼いでオヤマ沢の水場に出ました。
標高1980㍍です。
(クリック拡大) オヤマ沢田代
(上)カラマツソウ 森林限界が近づいてきました。チシマザサの
草やぶの中にカラマツソウの白い線香花火がみえました。
(中)池塘はやっぱり尾瀬らしい風景ですね。
(下)タテヤマリンドウがそよ吹く風に揺らいでいます。
(クリック拡大) オヤマ沢田代
(上)ミヤマアキノキリンソウ
(中)甲虫がいました。何という虫でしょうか?
(下)「踏んじゃだめー!」って皆が除けて通ります。見たら、幼虫が
もそもそ這っていきました。どんな蝶になるのかな?蛾かしら?
(クリック拡大) 小至仏山
(上)岩陰に夏の名残のハクサンフウロをみつけました。
(中)クモマハナニガナ(雲間花苦菜)雲が流れる高山に咲くハナ
ニガナです。
(下)森林限界を超えました。這い松も現れました。2,000㍍の
岩稜帯を登ります。頬をなでる涼風が心地いいです。
(クリック拡大) 小至仏山
(上)振り返ると笠ケ岳が大きく競り上がってきました。
(中)ミヤマウイキョウ 蛇紋岩質の山に多く見られます。
(下)チングルマの実(稚児車) 花が終わった姿はどこか一抹の
寂しさを感じますね。
(クリック拡大) 小至仏山
ヒメシャジン(姫沙参)姫は小さいという意味。沙参はツリガネニン
ジンの漢名です。岩陰に凜とした姿て咲く風情は品があってステキ
です。
小至仏山(2,162㍍)まであと少しの所まで上ってきました。
続きは後編で書くことにします。
(前編 おわり)
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コメント
至仏山もいろいろな花が見られますね!鳩待峠までチャーターバスは入れるんですか?尾瀬も水芭蕉のシーズンが終わって登山者も少なかったのではないかな?
静岡の岳人さん おはようございます。今の時期は夏花と秋花が混在しているのですね。まぁ。いっぱい種類のあるのに驚きました。一般車は戸倉でバスに乗り換えるのですが、県外からのバスは直行できるみたいです。道路は空いてて快適でした。登山者もちらほらで丁度いい感じでした。(笑)
投稿: 静岡の岳人 | 2013年8月22日 (木) 07時50分
おはようございます。至仏山は花の宝庫なんですね。何年か前に鳩待峠から入って尾瀬ヶ原を楽しんだことがあります。名前は忘れましたが、ガラスのような神秘的な花を覚えています。
kazu1954さん おはようございます。花の種類の多さにビックリしました。夏霞っていうのでしょうか?クリアな景色は望めませんでしたが、まぁそれなりに尾瀬の雰囲気に浸って来ました。(笑)<ガラスのような神秘的な花ってギンリョウソウ(ユウレイタケ)のことでしょうか?葉緑素を持たないからガラスのようですね。盛夏には林下にいっぱい見かけます。
投稿: kazu1954 | 2013年8月22日 (木) 09時44分