« 静岡漫遊記(静岡・前編) | トップページ | 記念講演を聞きに行く(朱鷺メッセ) »

2013年9月 8日 (日)

静岡漫遊記(清水・焼津 後編)

176_2<拡大>
8月30日(金)晴れ
ドアを開けたら、「おー!素晴らしい」部屋から見えるのは
海ばかり。今日のお宿はオーシャンビューのホテルです。

102

「徳川家康が駿府城で亡くなったのは元和2年4月17日。遺骸は
その日のウチに久能山に移されました。2日後には早くも神廟の
仮殿が営まれたのです。」
ロープウェーのガイド嬢のアナウン
スが聞こえます。
2代将軍秀忠は早くから家康神化計画を進めていたので
しょうか?

136_2
(クリック拡大)
ロプウェー乗り場の案内書きに目が止まりました。ナニナニ聖なる
3本のラインだって?謎めいて面白ソーなことが書いてありま
すね。
<東照宮を巡る聖なる3本のライン>
1本目のライン…
御前崎から久能山東照宮を線で結んだ延長線上には富士山
が、更にその延長線上に世良田東照宮(世良田は徳川氏発祥の
地)が、更に延長線上に日光東照宮があります。

103

2本目のライン…
久能山東照宮から真西には駿府城が、更に延長すると鳳来寺
山東照宮が(松平広忠公夫妻が鳳来寺山に祈願して家康公が
出生)。更に延長すると家康公が生まれた岡崎城が。更に延長
すると京都に至ります。


104

3本目のライン…
日光東照宮の真南には江戸城が、南面に建つ陽明門の真上
には不動の北極星が輝き、星々はこれを巡る。江戸城、日光東
照宮、北極星を結ぶ南北線を中心にこの世の全てが運行する
のです。

荒俣宏の帝都物語の世界ですね。こういう展開は好きですね。

106

<家康公のご遺言>
本光国師(金地院崇伝)日記によると
元和2年(1616年)4月2日、徳川家康公は病の重大なるを
知り、本多上野介正純、南光坊天海、金地院崇伝等を召して
死後の処置に関し、遺体は駿河の久能山に葬るべきこと、葬礼
は江戸の増上寺において行うべきこと、位牌は三河の大樹寺に
立つべきこと一周忌を過ぎて後、下野の日光山に小堂を建てて
勧請すべくこれによって関八州の鎮守となるべきことを遣命した。

と書かれています。

109

家康の神号を何にするかで大論争が起きたといいます。
家康とゆかりの深い神龍院梵舜は吉田神道の立場から「大明神」
を主張。南光坊天海は山王一実神道の立場から「大権現」を主張
し、お互いが譲らなかったというのです。

110

「天海が「大明神は悪い。たちまち孫が滅びた豊国大明神を
みよ。」といい、梵舜がそれに反論できなかったといいます。

豊国大明神として祀られた豊臣秀吉が子秀頼の代で家を滅ぼ
しており、その一言によって決着がつけられたという見方は分か
りやすい。」
(「静岡県の不思議辞典」小和田哲男(編)新人物往来社)

120

天海大僧正は家康の絶大な信頼を得て、幕府の宗教顧問として
活躍しました。家康の死後、秀忠、家光の3代に使え、喜多院の
住職として関東の天台宗寺院を取り仕切った偉いお坊さんです。
108歳まで長生きしたことでも有名ですね。

121

3本のラインの話しの続きです。日吉(延暦寺)東照宮は京都府
大津市の比叡山の東麓に位置する坂本にあって、関西の日光
といわれるている所だそうです。

122

「日吉東照宮の南斗の第2星を構成する建造物が一体となり、
南斗の最初の星すなわち「南斗六星」のはじまりを形成している
のだ。
これが「岡崎城を第1星とする北斗七星と繋がることにより、
日本の上空に巨大な登り龍と下り龍が存在するかのごとく、全京
都のエネルギーが北斗に伝わる構図となっているのである。」
(「謎解き紀行徳川埋蔵金」山中廣稔著 随想舎刊)


壮大な風水の世界を見るようですね。

113
112

何と煌びやかな社殿でしょうか。平成22年に国宝に指定され
ました。
東照宮は第1に入口手前の「拝殿」があり、第2にそれより下が
った位置に「石の間」という空間があり、第3に「石の間」より上段
に「本殿」がある「権現造り」という日本の神社建築様式だそう
です。

125
126

彫刻が見事ですね。小鳥は平和を表しているそうです。

131

久能山城は武田信玄所有の城でしたが、信玄没後は家康の
所領に代わったのです。

132

「勘助井戸は宝物殿の北側、広場の手前にある。直径が1.4㍍、
深さは32.4㍍である。武田信玄が久能山の築城当時に、軍師
として有名な、かの山本勘助に命じて掘らせたという言い伝えが
あり駿国雑誌などにもみえる。しかし、実際に山本勘助によって
掘られたか定かではない。」
(「静岡県の不思議辞典」小和田哲男(編)新人物往来社)


141_3
143

場面は飛んで三保の松原へやって来ました。海は開放的でいい
ですね。富士山の世界遺産登録に三保の松原が含まれることに
なってから急に観光客が増えたそうです。

149153

地元テレビ局も取材に来ていました。渚に打ち寄せる波は太平洋
ですよ。新潟の海とはやっぱりどこか違いますねー。潮の香が風
に乗って鼻孔をくすぐります。気分爽快ですー。

147

あの砂浜の左奥辺りに富士山が見えるそうですが…。

154

時間も12時を回りました。先輩と昼飯を食おうと清水の町に寄り
ました。「ご無沙汰しています。お元気そうで何よりです。」
「やぁ!40年ぶりかなー?君たちも、頭が白くなったなー。元気
そーじゃないか?」

155_2

「もう好々爺だね。背丈は変わらないけど横に広がったんだ
ねー。
お腹も突き出て、確かに重役タイプだなー。」とビンちゃん。

「清水の名物ってナニがありますか?車で行けそうな所、知りま
せんかー?」
と岳さん。

清水っていえば清水の次郎長だろう。ここからすぐの所にお墓が
あるよ。でも受験生が墓石を欠いて持ち去るって言うんだ。何でも
勝ち運を貰いたいってね。アッハハハ。なんかわかるよ。」

「それで何喰う?」
やっぱ清水名産がいいですねー。

「そっかー。じゃアソコだな。」

156158

桜海老のかき揚げ丼は美味しかったです。
お勘定は先輩が持ってくれたことは言うまでもありません。
40年の間に太っ腹になったんだねー。

174

今日は午後また一段と気温が上昇しているようです。台風が熱帯
低気圧に変わったそうです。湿った外気が入って蒸しますねー。
腹ごなしと涼みに県立美術書館に寄りました。

171

館内は涼しくって別世界です。常設展示でロダン展をやってい
ます。

172

彫像の前にイーゼルを構えて、デッサンの紙面に写し取ろうと
余念がない人の緊張感が伝わってきます。シーンとした静寂の
世界です。一回りしたら瞼(まぶた)が重くなって来ました。

175

ビンちゃんと別れて、岳さんとオイラは今晩は焼津温泉泊まり
です。明日は月末。ビンちゃんは現役の社長さんだから月末は
出社しないといけないからと、帰っていきました。3日間付き合
ってくれてアリガトサン。

179

チェックインした部屋はオーシャンビューです。ガラス窓に富士山
と伊豆の山々のシルエットが模(かたど)って貼ってありました。

181_2
(クリック拡大)
夕食の時、仲居さんが指差す先に富士山が見えました。おー!
富士山だー。
「お客様方は運がいい。」なんてヨイショが上手いねー。

183

焼津といえば遠洋漁業とマグロが有名ですよね。流石にお刺身が
美味しいです。こんないい所につれて来てくれて岳さん。アリガト
サン。

185

話しのタネに生桜海老をオーダーしました。(下真ん中)シャキ
シャキ歯ごたえがあって旨い珍味ですねー。
静岡の地酒も上手いです。甘口に辛口に銘柄が揃っていて、楽
しめますねー。
はつかめ(初亀)と岳さんオススメの磯自慢(いそじまん)。
追加で頼んじゃいました。

187

翌朝、早朝の露天風呂から海に上るご来光を拝めるなんて、もう
極楽。極楽。

190

いつも朝食バイキングって欲張って、つい取りすぎちゃいます。
「この生はんぺんが美味しいんだよ。お土産にいいよ。」

岳さんのおススメだから、お土産にします。いわしのつみれ状が
「生はんぺん」です。焼いて頂くそうです。隣のソースを掛けた
フライもサクサクして旨かったなー。

196

寺泊のアメ横みたいなデッカーイ市場に連れて来てもらいました。
焼津の特産品のまぐろとカツオの角煮。マグロのハラ煮と生はん
ぺんとわさび漬けと、えーとそれから何だっけ。色々お土産を買い
ました。

201

槍ケ岳には行けなかったけど、岳さんとビンちゃんのおかげで、
思いがけずも楽しく思い出に残るいい旅が出来ました。

(おわり)

|

« 静岡漫遊記(静岡・前編) | トップページ | 記念講演を聞きに行く(朱鷺メッセ) »

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

東照宮って 日光や久能山、世良田など 色々あるんですね。
「東照宮を巡る聖なる3本のライン」、以前NHK の「歴史ヒストリー」 だったか?で 見たことがあるような気がします。
庶民的感覚の私には少し難しい世界ですが、昔の国を治める指導者達? は、エジプトのビラミットもそうですが、頭の中に広大な世界を展開するのですね。
しゃくなげ色さんの静岡漫遊記、私まで楽しませて頂きました♪ 

FUKU様 おはようございます。コメントありがとうございます。徳川氏ゆかりの大名家が競って造営したので東照宮は全国で500社もあったそうですね。それが現存していたら、いい観光名所になったでしょうね。(笑)壮大な風水による都市計画に驚きました。

投稿: FUKU | 2013年9月 9日 (月) 17時23分

静岡の銘酒と静岡限定サッポロビール「静岡麦酒」たくさん飲みましたね!それと生シラス、桜海老、鮪、鰹、黒はんぺん等静岡の味を堪能しましたね!今度は越後の山にぜひ行きましょう!!

静岡の岳人さん おはようございます。この度は大変ご馳走になりました。<静岡の銘酒と「静岡麦酒」。それと生シラス、桜海老、鮪、鰹、黒はんぺん等静岡の味づくしで飲食い道楽をさせてもらいました。「♪静岡よいとこ一度はおいで」ですね。朝風呂入って体重計に載ったら1kg増えていました。(笑)今度是非新潟の山に来てください。歓迎します。

投稿: 静岡の岳人 | 2013年9月10日 (火) 07時51分

おはようございます。良い旅でしたね。
3本のラインは結構有名ですよね。昨日のお昼のNHKでも話題になってたような?
サッポロビールは地域限定ビールが得意なんですね。新潟限定の「風味爽快にして」もなかなかイケますよね!今年の夏は結構飲みましたよ。

kazu1954さん おはようございます。コメントありがとうございます。3本のラインの話しは北斗七星が出てきたり宇宙的で壮大ですね。風水で都市計画を練るなんてロマンを感じます。焼津の入口にサッポロビールの大工場がありました。地域限定って言われるとつい手が出てしまいます。オイラも今夏は大分進みました。(笑)

投稿: kazu1954 | 2013年9月10日 (火) 09時36分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 静岡漫遊記(清水・焼津 後編):

« 静岡漫遊記(静岡・前編) | トップページ | 記念講演を聞きに行く(朱鷺メッセ) »