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2013年9月24日 (火)

八海山に登る(大崎口から薬師岳・前編)

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9月22日(日)くもり
今日は仲間を誘って八海山へ来月実施予定の会山行
の下見に出かけました。薬師岳から地蔵岳を望みます。

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7:00 八海山ロープウェー駅に到着しました。ここに1台をデポ
したら、もう1台に4人が乗換えて大崎口に向かいます。今日の
天気はくもり時々晴れ、夕方雨の予報です。朝から蒸しますね。

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今朝は5:00に家を出ました。実は2、3日前から風邪気味だった
のです。体調不良の時ってどうも考えが後向きになっていけませ
ん。イジイジ迷う時ってかえって、エイヤッ!で出かけてしまった
方が結果オーライのことが多いようですね。

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そんな訳で車に乗り込んで、仲間の顔を拝んだら途端に元気が
出て来て直ってしまうのですから、仲間って有難いですね。

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7:40 大崎口到着。宮野屋さんの駐車場に1台置いていざ出発
です。登山者は外にはいないようです。
八海登山道は円城院木食泰賢霊神塔から始まる。社務所を後
にしてすぐ右折しー駐車場の鳥居と石碑から緩降して渡橋、売店
宮野屋がある。」(「越後の山旅 下巻 藤島玄著」

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「八海山の登山道 
八海山の登拝道は“八海八道”と称しているが伝承、文献、実際
を調査すると、約180年前が最古で比較的新しい。ー旧大崎村
大崎、八海神社から現在の霊泉小屋経由の道が、屏風道より遅
れた享和3年(1803)に泰賢行者によって開通され、堂平道は
廃道になった。」(「越後の山旅 下巻 藤島玄著」


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八海山神社里宮、猿田彦命は石段上にあり、標高約260㍍。
十二ノ木沢が霊窟の間を流れ精進潔斎の祓川だ。

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「登山道は1合目里宮の前脇の杉林から踏み出す。坂の山道
は滑りやすい。」

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「石碑と杉林を抜けた雑木林の電光形の急坂は突っかけの登り
だから急ぐと喘登になる。」(「越後の山旅 下巻 藤島玄著」)


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8:05  玄さんの本のとおり支尾根の小ピークに着く頃には息が上
がって汗が噴出しました。今日は風が落ちて蒸し暑いのですよ。

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今日最初の長ハシゴです。慎重に行きましょう。

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(クリック拡大)
1歩々ゆっくり登ります。振り返ると眼下に八色原が見えました。

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「2合目十二倉ノ森、標高500㍍。姫小松とミズナラの大木の木
の下に十二山ノ神石祠がある。」(「越後の山旅) 

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8:50金剛霊泉   「金剛霊泉は数十歩先の樹林の斜面に石組
に囲まれた清澄冷徹真に霊泉の名に背かぬ湧泉である。」
(「越後の山旅) 

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「冷たくって。美味しいわー。」

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「どれどれ。そんゲに旨め(ウメ)ガン?ならワタシモー。」
金剛霊泉はホースで八海山尊神社境内の手水舎に引水されてい
ます。龍口から噴き出す霊泉を求めて遠方から訪れる参拝客に
人気のスポットなのです。
新潟県の銘水百選にもなっています。

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そして金剛霊泉の山上に霊泉小屋が建っています。小屋前の広
場から眼下に広がる八色原が眺められます。
「2合半の霊泉小屋は雑木林が続き樹木がやや太くなると小屋前
に出て、標高720㍍。約2間半×2間半だ。」(「越後の山旅) 

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冷たいリンゴの差し入れですか。ありがたい。美味しいですねー。

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こっちは柿ですか。旨ーい。元気が出ますー。

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9:30  「3合目、接待場、標高880㍍。金剛霊泉を右下に濃く
なったブナ、楓、水楢の樹林を急登し一段落の上で、初めて支稜
から主稜へ移った接続点で、猿倉尾根が僅か下で続いている。」
(「越後の山旅) 

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気持ちのいいブナの2次林です。高度を稼いで、一段上の平に
上ると霊神塔が建ち並ぶ3合目に出ました。

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眼下に破間川(あぶるまがわ)の流れと対岸に浅草岳が見えま
した。いや。絶景ですねー。

「頂稜を緩登で伝うと、眼前にくの字に曲がった主稜の先に浅草
岳が大きく屹立している。1050㍍前後の3合目半から赤土となり
、モウセンゴケの密生とアカモノの実が多い。」(「越後の山旅) 

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「ロープウェーの鉄塔の脚が見えたわよー。もうすぐねー。」

と聞いてからも、随分と歩きましたね。滑る赤土のダラダラ道を登
り上がると、ひょっこりと展望台の下に出ました。
ロープウェーで上がって来た観光客が展望台から怪訝な顔で見下
ろしていましたっけ。

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10:20  遥拝所前の避難小屋で1本入れました。秋シーズン
初めの連休ですから子供連れが目につきますね。

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遥拝所には八海山大神の石像が祀ってあります。今日の行程は
ここまでが丁度半分です。ここからが本番なのですよ。

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10:45  4合目の石標に着きました。ここからの眺めがビュー
ポイントなのです。紅葉時期になれば山全体が錦繍に彩られます。
昨年のレポはこちら(前編)とこちら⇒(後編)
青シャツの指差す先のピークが今日の目的地薬師岳です。まだ先
は遠いです。

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ビューポイントを過ぎると道は緩降して行きます。ブナ林で覆われ
た1250㍍の池ノ峰下を城内側に絡んで進むと、5合目石標が建
っています。
漕ぎ池への道を右に分けます。この池の峰の周辺は池が散在
しています。八海山の名の由来にもなった池(=海)ですね。
漕ぎ池はモリアオガエルの生息地です。晩春には山上の大合唱
が(神の声が)聴けることでしょう。

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漕ぎ池を過ぎると6合目女人堂への絶壁登りが待っています。

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11:45 1370㍍女人堂着
「6合目女人堂は千本檜小屋ができるまで登拝者の宿泊所はここ
だけだから、よほど大きな山小屋であったであろう。明治維新前は
これより上は女人禁制であった。」(「越後の山旅) 

仰ぎ見る薬師岳へはここから300㍍の一気登りが待っています。
ハラが減っては戦は出来ぬ。ここいらで、ちょっと腹拵えをして
おきましょう。

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祓川(はらいかわ)の禊場まで登って来ました。「あなたをスリムに
します。」だって。ここからきつーい“浅草登り”が始まるのです。

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「仰ぎ見る緑林の壁は薬師岳の浅草の斜面で7合目に当たる。
7月中は駒姿と呼ばれる残雪が現れ、それを行くのを浅草登り
という。」(「越後の山旅)

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浅草の急登を終えたら、最後の難関に出ましたよ。この30㍍
スラブを登リ切れば、山頂の薬師岳は目前です。
ちょっと待って下さいね。
あー。何かもうヨレヨレですー。一息入れて行きませんかー。

この続きは後編で書くことにしますね。

(前編 おわり)

 

 

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コメント

八海山は以前にロープウェーから登った事があります。浅草登りは凄いですね!

静岡の岳人さん おはようございます。八海山は十中八九殆どの人はロープウェー利用です。ロープウェーだと、浅草登りも八峰トライも余裕を残してスイスイです。やっぱ八海山登山はロープウェー利用が正解だと思います。(笑)

投稿: 静岡の岳人 | 2013年9月25日 (水) 07時49分

おはようございます。奇遇ですね!
実は私も八海山の下調べに22日の午後山頂駅までロープウェーで行っていたんですよ!
倅が小千谷にいるんで彼のアパートを訪ねた後、女房と六日町まで足を延ばした訳です。降りてくる人に聞くと八つ峰をこなして、う回路から戻ってきたご夫婦が一組。あとはレベルが高すぎて薬師岳まで行って帰ってきたという女性二人組から話を聞きました。私は行っても迂回路だなと思いました。(笑)

kazu1954さん おはようございます。当日は学校登山の生徒とか家族連れでロープェー駅は混んでいましたね。その中にkazuさんも居られたのですね。1合目から登る人は外にいませんでした。蒸し暑くて山頂駅に着くころはもうヨレヨレでした。(笑)kazuさんならロープェーで上がれば、八峰は楽勝ですよ。八峰の岩峰の上でオニギリを頬ばったら最高でしょうね。

投稿: kazu1954 | 2013年9月25日 (水) 09時55分

しゃくなげ色さま
下見ご苦労様でした。
果物など差し入れして貰える同行者・お仲間
が何人も居られるようで、羨ましく・・・
ところで大変恐縮ですが、知的レベルの高い
貴ブログを拙、駄ブログにリンク貼らせていただきたく
ご許可のほど、お願いいたします。

輝ジィ~ジ様 おはようございます。訪問ありがとうございます。お近づき頂いて、こっちこそ光栄です。どうぞどうぞ是非是非リンクしてください。よろしくお願いします。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2013年9月25日 (水) 10時23分

蒸し熱く、風邪気味の中、ご苦労様でした。10人中8人までがロープウエイで上がる中、1合目から登るのは難儀けど登った後はそれ以上のご褒美がありますね。
信仰の力か登山道は整備されてて、金剛霊泉も美味しく、疲れを癒してくれます。
本番の頃は紅葉ま盛りで、体調も治ってて快適な山行になること間違いないです。

長岡がーこ様 おはようございます。訪問ありがとうございます。先達の吹き鳴らす法螺貝の直聴きは良かったですね。ご利益間違いなしです。同行ありがとうございました。長岡弁ってステキですね。(笑)

投稿: 長岡がーこ | 2013年9月25日 (水) 20時53分

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