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2013年10月 4日 (金)

槍を見に行く(2日目槍沢を登る 前編)

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9月29日(日)快晴
今日はいよいよ槍沢登高本番の日です。グリーンバンド
を大きく右に回り込むと漸く槍が見えました。

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6:00  出発に当たってリーダーの話しに耳を傾けています。

「昨日は皆んなよく眠れたかな。今日は長帳場になるが気を引き
締めて張り切って行こう。」

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さぁ。出発です。先ずは岩ザクの道をババ平のキャンプ場へ上り
ます。今朝も晴れて出だし好調です。

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ババ平キャンプ場に着きました。黎明期の登山基地の名残を留
める石室がありました。周囲の景色とマッチして往年の登山隆盛
期の雰囲気を漂わせて、いい感じです。

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(上)赤沢山の西面の大岸壁が圧倒的ですね。
(下)横尾尾根に朝日が当り始めました。スケールの大きい広谷
の景観は氷河作用の故でしょうか?

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大喰岳ー中岳の稜線にも朝日が当たっています。山の影は赤沢
山かしら?

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線香花火みたいなミヤマシシウドの残骸に見えたのは結実した
姿でした。厳しい冬への備えを今から着々と進めているのです。

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最近の水害がここにも及んだのでしょうか。崩壊した登山道を避
けて一旦川床に下りて迂回しました。

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大曲に着きました。ここから右(北)へ急坂を辿れば水俣乗越(み
なまたのっこし)に出て喜作新道に合流します。

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グリーンバンドに朝陽があたってきれいですね。

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大曲りを越える辺りから、斜度が増して急登になってきました。
振り返ると台形の西岳が逆光に映えて、競り上がってきました。

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陽が昇って暑くなってきましたねー。風が落ちて汗が噴出します。
みなさん、脚が揃ってペースが落ちません。でもホントは目の前
の苦しさに耐えて頑張っているのです。

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(上)天狗原分岐(2,348㍍)まで上ってきました。リーダーから
立ち休憩の指示がでました。嬉しいー。休めるー。
(中)さぁ。また頑張ろうかー。「何時頑張るの?」「今でしょ。」
(下)モレーン帯に上がってきました。
槍が見えたゾー!」リーダーの声が飛びます。

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槍が見えたらまた俄然元気が出て来ました。急坂をぐんぐん高度
を稼いでいきます。みなさん快調ですねー。いや頼もしいー。

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槍が見え始める辺りに坊主岩小屋がありました。坊主とは越中生
まれの浄土宗の念仏僧の播隆上人のことです。
「播隆は槍ヶ岳の開山を志し、文政9年(1826)の夏、山案内役
の中田又重郎と共に槍ヶ岳頂上直下まで登った。そして2年後の
7月20日、播隆はついに槍の穂先に立ち、仏像を安置して初登
頂に成功したのであった。」(「名山の文化史」高橋千劔破著)

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その登山基地となったのが、この岩屋だったのです。丁度槍が見
え始めるモレーンの入口にあるのです。開山を待つ槍ヶ岳が(自
然の意思が)岩窟を用意したかのような運命的な感じさえするの
ですよ。岩窟の入口に前掛けをした石仏が安置されていました。

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内部は2段の室に分かれていて、奥に神札が見えました。今日
この場に来れたことを感謝して合掌しました。

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9:30 モレーンの最上部まで登った所で大休憩の指示が出ま
した。槍に大分近付きましたねー。

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振り返ると随分上って来ましたね。(下)三角形の常念岳をズーム
です。

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お姉さま方手作りのチーズケーキのお相伴にありつけました。
「お口を開けてー。あーん。」
おいしいー!」

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さぁ。最後の登りだ。ガンバンベー。

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殺生ヒュッテがあんなに下になりました。大分登ったねー。

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槍ヶ岳が横に見えて来ましたよー。さぁ。もうヒト頑張り。行くゾー。

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12:00 小屋到着です。お疲れさーん。

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じゃぁ。槍を見ながら弁当を頂きますかー。さーてどんな弁当か
なー?愉しみー。

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あれっ!こんなんー?イメージと違ったなー。どーれ。一口っ。
「文句言わないで早く食べちゃいなさい。山にきたら贅沢言わな
いの。」

ベンチの隣に座っていた見知らぬお姉さまから声がかかりました。
山で出会うヒトは皆、お友達
です。すぐ仲良くなれるから不思議
です。
「それより、槍ヶ岳に上ろうか、如何しようかの方が問題よ。」
そこに山があるのだから登って下さいよー。
と、そんな会話をしていたら、すぐ後ろでジャァーンーーー。

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ギターの弾き語りです。美声ですねー。「♪加藤文太郎~…」
孤高の岳人加藤文太郎を歌っているようです。

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おお。素晴らしいー。何てステキな歌声。何て素敵な詩(うた)
だろう。(顔に似合わず)
何処の誰か知らないけれど、聴いているうちに胸がジーンと熱く
なったのですよ。

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後で山小屋の人に聞いたら
「今うちでコンサートしているのですよ。よかったらどうぞ。」

ああ。なるほどです。

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そんな感傷タイムは瞬く間に過ぎて、午後からは後半の山場。
大喰岳から南岳への縦走に入ります。天気晴朗なれど…。
午後も頑張って行こう。

この続きはまた後で。

(前編 おわり)

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コメント

チャンルー ブレス

投稿: チャンルー シルバー | 2013年10月23日 (水) 03時48分

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