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2013年10月 6日 (日)

槍を見に行く(南岳へ縦走する 後編)

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9月29日(日)晴れ 
午前中頑張って槍沢を詰め上りました。午後は縦走路
を南下します。今日の泊まり場は南岳小屋です。

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「槍ヶ岳は東西南北4つの山稜を引き、それが痩せて険しいとこ
ろから鎌尾根と呼ばれている。双六に続く西鎌や、穂高に連なる
南鎌(とは普通言わないが)が初めて歩かれたのは、明治を終
わりに近くなってからであった。」(「日本百名山 槍ヶ岳」
深田久弥著)

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槍ヶ岳山荘のある場所が標高3,060㍍ですから先ずは飛騨乗
越(ひだのっこし)へ40㍍下ります。飛騨乗越は3,020㍍で日本
一高い峠だそうです。

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そして大喰岳(おおばみだけ)3,101㍍へ80㍍上ります。槍沢
を詰めて来たアルバイトが結構足に来ているのですよ。

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陽は高く中天に懸かりました。またジリジリ暑くなってきましたね。
飛騨谷から吹き上げる涼風が頬に心地よく感じられます。

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(上)双六~黒部五郎、雲ノ平方面の山々が見渡せました。
(下)笠ケ岳がしっかり根を張って屹立する姿は素晴らしい。

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岩石累々の道を上って行きました。石段を上るように歩きやすい
道ですね。右に大きく回り込むと頂上でしょうか?

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振り返ると槍が大きく競り上がって来ました。槍はどこから見ても
サマになりますね。

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峰と峰の間から遠く黒部源流の山々が見えました。長閑でいい所
です。こんな場所で天幕張って日がな一日山を見ていられたら
いいだろうなと思います。
でもそんなポイントには決まって「キャンプ禁止」の立札が立てて
ありました。

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オオグイダケ?変な名前ね。オカシイー。」
“おおぐい”じゃなくオオバミだってば。
それも可笑しいー。」
何でも明治の登山の黎明期の頃、登山家のガイド役だった猟師
の話しを聞いてつけた名前だっていうよ。

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群獣が山草を貪り食った所って本に出ていたよ。笠掘ダム周辺
見たく、ニホンカモシカの巣があったのかなー?

行く手に飛騨谷から午後の雲が湧きあがって来ましたねー。
雲が流れていい感じです。

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これから辿る南岳(3033m)の稜線とその先に北穂と前穂の北
尾根が見えます。

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立ち休憩の後、中岳(3,084m)に向かいます。雲上の稜線歩
きは爽快です。周囲の景色に見惚れていたら、足の疲労もいつ
しか忘れてしまいました。

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100m下って100m上るのです。アップダウンを繰り返して中岳
に来ました。鎖場あり、長ハシゴありで、結構スリリングです。

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鉄ハシゴを上ると間もなく中岳山頂に着きました。ちょっと右に小
首をかしげた槍の姿は思索的っていうのか。決まっていますね。
リーダーから20分休憩の指示が出ました。槍を眺めながらコー
ヒーブレイクにしましょうか。

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中岳を下って次は南岳(3,032m)に向かいます。遠くからは
緩やかでたおやかに見えた稜線は近づいてみれば累々たる岩
石が堆積する山でした。

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踏みつけるとキンキンと乾いた音を発する板状の結晶片岩です。
太古の昔に形成された安山岩の大岩体だったのでしょうか?
大いなるロマンを感じますね。

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岩角にホールドを探しながら壁面をへつって通過する箇所もあっ
って、結構スリリングな道を辿ります。

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(上)天狗原分岐までに来ました。明日ここから氷河公園へ急崖を
下ります。槍も大分遠くなりました。
(下)あのピークを越せば南岳小屋が見えるかなー?やれやれ
です。

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飛騨谷から雲が湧きあがってきました。先を急ぎましょう。

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赤い屋根が見えました。その先には大キレットと北穂と前穂の北
尾根もみえています。

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16:00 漸く南岳小屋に到着です。長い道中。お疲れさーん。

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到着したら、何をおいても先ずは冷えたビールをグビーって
行きたいよね。談話室に陣取って早くも反省会です。
「プシューッ。」「まぁ。お一つ。」
「はい。それでは遠慮なく。」
「ゴクッ。ゴクッ。ゴクゴクゴクゴクッ。う旨いーー!」

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17:30 部屋に戻ったら間もなく夕食です。
「ここは夕日がきれいなんですよー。滝谷に沈む夕日を堪能して
ください。」
と宿の人から説明がありました。
じゃあ。食べたら夕日を見に行こうね。

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キレットに雲が懸かっています。稜線に風が吹いて飛騨側にガス
が流されています。素晴らしい眺めです。ちょっと冷えてきました。

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キレット越えは凄絶な感じがします。

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日没です。雲海に笠ケ岳が浮かんで見えます。

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峰上に上って撮影に余念がありません。

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一人たたずむ影。いい感じです。

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槍をズームです。

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南岳の陰に遠く槍ヶ岳が見えました。今日は槍からここまで
よく歩きましたね。今日も一日ご苦労さんでした。

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夜の帳(とばり)が降りた頃、小屋の外に出てみました。もう満天
の星でした。天の川が中天に白い霞のように懸かっていました。
輝く星々が大きいのです。七星が沈みカシオペアが北極星を中
に置いて右に上って来ていました。
3000㍍の山上の別世界に吸い込まれてしまいました。

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2日目 歩程 10時間(休憩含む)

明日は天狗原への急崖下りが待っています。ゆっくり休んでね。
お休みなさーい。

(後編 おわり)

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コメント

槍ヶ岳、大喰岳、中岳、南岳と3,000m峰の縦走ですね、天気も良く周りの山々の展望が最高ですね!!

静岡の岳人さん おはようございます。大喰も中岳も、南岳も個性的でいい山でした。中岳は北面が切り立って山頂から見る槍が印象的でした。槍は見ても登っても魅力的ですね。また機会があったら、再訪したいと思います。

投稿: 静岡の岳人 | 2013年10月 7日 (月) 07時58分

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