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2013年11月 4日 (月)

まったりと時を過ごす(鷲ガ巣山)

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秋の夕日に照る山紅葉 
中ノ岳から前ノ岳をズームしました。

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厚い雲が切れて陽光が山上を照らし始めました。みるみるうちに
中ノ岳の山頂も赤く輝いて狭い山頂が赤く染まり出しました。

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山上は無風快晴になりました。ぽかぽかとあったかです。中ノ岳
の山頂は静寂に包まれていました。風景の一部に溶け込んでし
まうかの様な錯覚にとらわれたりします。ついウトウトしてしまい
ました。

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空の雲の動きを目で追っていたら、上昇気流に乗って鳥が一羽天
高く舞い上がっていくのが視野に入りました。鷹でしょうか?
空に溶け込んで消えて行ってしまいました。

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パタパタ爆音を響かせて三面ダムの送電線巡視のへりが眼下
を横切って行きました。

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へりが飛び去った後には、また元の静寂が戻って来ました。
静かですー。物音ひとつ聴こえません。

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まったりとした午後の時間が過ぎて行きました。狭い山上で、
することもなしに寝転んで只、空を見上げていたのです。
昔も確かこんな情景に出会ったような…。何だか懐かしい気分
です。

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薬師様の石祀の横に身を臥せていると、薬師様のオーラに包ま
れたようなシアワセな気分になれたのです。
薬師様の石祀は麓の岩崩集落を向いて安置されています。

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「戦前の御山駈けは男子は1年に1度ずつ登拝しなければならず
、7日間は別鍋で精進し、魚、肉、卵は食われず、前ノ岳以上は
大小便はもちろん唾を吐くのも不浄として禁止。奥の院は跣(はだ
し)になって参拝したほど敬虔なものであった。」(「越後の山旅 
上巻」(藤島玄著)

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「山形県小国郷の湯殿山道者が維新前には北小国の荒沢から
樋ノ峠、大峠、柳生戸と出て鷲ケ巣山に登って月山を遥拝し、
塩野町、葡萄峠を辿って行ったという。」(「越後の山旅」

若い頃、村上の友人と一緒に山越えをしてスケッチブックを抱え
て柳生戸の村に辿り着きました。村はずれの集落を見下ろす小
高い場所に陣取って終日写生に没頭したことを思い出しました。
今は柳生戸は廃村になりました、村上の友人は如何している
かしら?

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(クリック拡大) 真正面に冠雪の以東岳が見えました。
「峰ニ権現ノ祀廟アリ、薬師仏ノ十二神将ヲ神トシテ祭リ十二社
権現ト称スト。ー」(越後野志 鷲ガ巣山) 
「ー御本尊も一説には13仏で2体が盗まれて光兎山に行き、
11体が残っている、と云うがその仏体は見られなかった。」
「越後の山旅 上巻」(藤島玄著)

山頂に祀られている鷲ガ巣権現は垂迹で本地仏は薬師如来
です。治病、安産などの現世利益(げんぜりやく)を願い、生業の
豊かならんこと、身の安全たらんことを祈って大勢の人たちが峰
に登って薬師仏の功徳、効験に預かろうとしたのですね。

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(クリック拡大) 右には大朝日岳と西朝日岳が見えます。

今年は「峰の薬師」を目指して幾座登れたかな?
3月に雪の白山(薬師)と9月に下見で登った八海山の薬師岳
と今回の中ノ岳の3座です。今月下関の嶽薬師には是非行っ
てみたいと思います。

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漸く戻って来た様です。仲間の姿を認めた時の嬉しさは格別
です。

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合流して下りの隊列に加わりました。皆さん登頂の達成感とい
うか。疲れ果てたというか。表情に現れていますね。
「もう登りたくない。もう下りたくない。」と口々に出るくらいだか
ら相当きついアルバイトだったようですね。

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それに比べるとオイラのんびりし過ぎて、充足感で一杯です。

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下りも手ごわい急斜面が待っています。滑る粘土に足をとられ
てはスッテンコロリン。ロープも木枝にもつかまりながらオッカナ
ビックリ下りました。

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ぐんぐん下った先にはまた、長くて急な登りが待っています。
「まだ下るのカイ?もう登るのヤダー。」皆さん、相当足に来て
いるようですね。それに比べて俺らは元気一杯です。

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カクシテ、きついアップダウンをこなして前ノ岳に辿り着きました。
後はホントに下るだけです。中ノ岳と鷲ケ巣山は遠くなりました。

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秋の夕暮れは「つるべ落とし」です。ぐんぐん下って登山口に帰
りついた頃は薄闇が迫っていました。
今日は登頂は果たせませんでしたが、代わりに山上の別世界を
体験できたのです。それはそれは貴重な時間だったように思い
ます。
今度また機会が訪れたら3度目の正直で山頂を目指したいと
思います。

(おわり)

Photo
(クリック拡大)

歩いた軌跡 歩程 6時間 (上り3:00 下り3:00休憩含む)

国土地理院背景地図等データ利用許諾番号2011-005号

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コメント

見事な全山の紅葉ですね。
鷲ガ巣山はかつて、連れて行ってもらったことがあります。
初夏、梅雨時はヒルが出そうな処なので、やはり秋に行きましたが、秋は夕暮れが速いので、ヘッデンを付ける直前くらいに下山したような記憶があります。
要は、山を三つ登るのですから。
やはり「B]ですね。

noritan様 おはようございます。コメントありがとうございます。ジャストミートで盛りの紅葉を見れましたね。往きは弥彦山三つ、復りに三つと聞いていた通りボリューム感のある山でした。ヒルには幸い遭いませんでした。午後陽が傾きだすと暮れるのはあっという間ですね。下山してバスに乗り込んだら外灯が点いていましたから。山椒は小粒でもピリリと辛いって感じのいい山でした。

投稿: noritan | 2013年11月 4日 (月) 18時49分

山上からの真っ紅な紅葉と抜けるような青空、本当に神々しいくらいの景色ですね!また今度鷲ガ巣山をリベンジですね!

静岡の岳人さん おはようございます。陽に映えると紅葉は輝きますね。久々に燃えるような紅葉を見ました。今年は赤がキレイなのうですね。鷲ガ巣山はきつくて静岡の岳人さん向きだと思うのですよ。今度リストに加えたら如何でしょうか?槍に鷲ガ巣に来年再挑戦する山が増えました。(笑)

投稿: 静岡の岳人 | 2013年11月 5日 (火) 07時55分

おはようございます。アップされている写真で今年の紅葉シーンを満喫しました。このところ週末になると雨模様の日が続いて、3~4日の連休も山もランニングもなく静かに撮り貯めた百名山のビデオを見ていました。何も動かない怠惰な生活で、若干風邪気味です(笑)風景の一部に溶け込んでしまう・・・分かるような気がします。

kazu1954さん おはようございます。風邪治りましたか?この頃は日々寒くなって身に沁みますね。天気の変化に体の反応が追いつかないみたいです。朝晩の寒さで白山公園の木々も赤く色づき始めたようです。ぽかぽかの小春日和に山上で昼寝が出来るくらいの季節が恋しくなりました。

投稿: kazu1954 | 2013年11月 5日 (火) 10時16分

しゃくなげ色さま
ご苦労様でした。
小生、今年観たことの無いような見事は紅葉です。

残雪期を含め、5,6回経験有りますが、タフな山です。
残雪期は特に危険個所も有りますが、来年以会山行に如何?

輝ジィ~ジ様 こんばんは。鷲ガ巣山の紅葉は確かに見事でした。あのタフな山に5、6回の経験をお持ちとは恐れ入ります。山頂を前にして行けなかったことを後で思い返すと恋心が募るばかりです。(笑)来年は再訪したいと思うこの頃です。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2013年11月10日 (日) 11時05分

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