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2013年11月 1日 (金)

山で思うこと(鷲ガ巣山 )

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10月29日(火)くもり後晴れ
鷲ガ巣山は今が紅葉の盛りです。午後の陽を浴びて
錦繍の山肌が浮かび上がりました。

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くもりガラスを手で拭いてバスの中から鷲ガ巣山(ワシガッサン)が
見えました。左から前ノ岳、中ノ岳、鷲ケ巣山の順に3鋭峰です。
(日沿道・荒川附近)

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村上辺りまで走り、東を仰ぐと前ノ岳と中ノ岳が1つに重って鷲
ケ巣山と2鋭峰にみえるのです。「二子山」(フタゴヤマ)と呼称
されて早くから神仏の祭祀があり、山麓の信者の「御山駈け」が
されていたと伝わっています。(写真はR7水明橋附近から見た
鷲ケ巣山を村上市観光協会公式HPより引用しました。)

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新潟を出てから1:30。バスは朝日スーパー林道入口に程近い
歴史交流館(縄文の里)に着きました。スーパー林道の起点に右
から交差する林道に進み、ゲートの脇をすり抜けて入ります。

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直進すること500㍍で左に登山口標識がありました。ここの標高
は210㍍です。前ノ岳(825m)まで標高差610㍍を2時間かけ
て登るのです。凡そ弥彦山(634m)を1つ稼ぐ見当でしょうか?
7:40取り付きをスタートします。

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朝の直登は正直きついですね。2万5千地図のコンタ(等高線)の
目がつまった、支尾根の急登を只々黙々と上ります。

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8:55 標高760㍍にある新潟気象台の無人観測所に到着しま
した。取り付きから1:10掛りました。でもいいぺーすです。小屋の
軒下に避難小屋の文字が見えますね。扉戸がない小屋ではね。

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小屋の中には椅子と机がありました。観測の記録作業をした名残
でしょうか?

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ブリキの標識がブナに取り込まれていました。自然の力は凄いで
すね。ここから後、60㍍急坂を登りつめれば前ノ岳です。さぁもう
一頑張りしますか。

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主尾根に乗ると中ノ岳と本峰が姿を現しました。おー素晴らしい!
大分紅葉が進んでいるようです。

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9:20 前ノ岳到着。予定より10分早いペースです。皆さん快調
です。

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はい。ご褒美。差し入れは有難いですね。美味しいです。
眼下に三面(みおもて)ダム湖も見えてます。

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10分の立ち休憩の後すぐに、中ノ岳を目指して出発です。折角登
り上げたのに130㍍を一気に下ります。ああ、もったいない。

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最低鞍部の680mまで下ったら774mの小ピーク(右下)へ94m
上ったら40m下って。そこから更に220m上った所が中ノ岳です。
950mの山頂に薬師如来の石祀が安置してありました。

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(拡大)
ブッシュに隠されて危険は感じませんが、細尾根や崖が次々現れ
て気が抜けません。この辺りから仲間の1人が不調を訴えて遅れ
出しました。
急坂のアップダウンが続きます。

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「玉のような汗をかいているのよ。いつもと調子が違うわね。足が
吊ったって言っているわ。」

この調子だと、皆のペースで上まで一緒に行くのは無理かな?
女性同士だからベテランの女史会員にフォローを頼んで様子を見
ましょう。

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頂上に向かう尾根道は急さを増して来ました。粘土質に足を取ら
て滑るのです。木枝につかまって這い上がります。
遅れ組が心配です。
遅れながらもゆっくりと上って来ているようですが。

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(これは自問自答です)
ここまでよく頑張ったけど、ここいらが限界だろうな。ここで残って
貰った方が良さそうだ。誰かが付き添って残らなけりゃならんしな。
誰が残るかだが…。
(同じパーティーの仲間じゃないか、付き合ってやれよ。)
同じパーティーの仲間だもんね。でも今日は頂上踏みたくて休暇
取って来たんだぜー。
(一人で山中に置いてきぼりを喰ったら不安で寂しいもんだよ。)
そうだよね。オイラも、そうなったらイヤだもんな。
(さぁ。だったら残るのか?置いてくのか?早く決めナよ。)
「遊びに行きたし傘はなし」ってか。

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10:40 中ノ岳(薬師様)到着です。イヤー!辛どい登りでしたが
、皆さんよく頑張りました。予定時間よりも10分も早いペースで到
着です。遅れ組も程なく登って来ましたね。

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これから如何されますか?(って聞いてみたのです。)
「わたし、ここで待ちます。皆さんどうぞ先に進んでくださいナ。」
成る程です。(じゃオイラもここに居残ることにしようと思います。)
とリーダーに申し出たのです。
「そうして貰うと助かるネ。」

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「行って来るよ。」
お気をつけて。行ってらっしゃーい。
1,004m峰(大日様)を越えて行く仲間の隊列が見えました。
あー行っちゃいましたねー。戻るまで3時間待つとしますか。

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「すみませんね。登りたかったのでしょう?私はいいですから
行って来て下さいな。」

イヤ。そう言う訳にはいかんのです。パーティーのルールですか
ら。気にしないで下さい。
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さぁ。気分を変えて展望をゆっくり眺めてみませんか?

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(クリック拡大)
(上)南の対岸に見える三角山は光兎山(コウサギサン)ですね。
(中)光兎山をズームです。
(下)光兎山のずーっと奥には冠雪の飯豊山が見えました。

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(クリック拡大)
目を西に転ずれば越えてきた前ノ岳とその奥に日本海が見えま
すよ。

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彼らが出発してからかれこれ、もう1時間です。そろそろ着く頃か
な?携帯を架けてみます。
「ツー…………。」山で携帯は中々繋がりません。2、3度試して
「もしもし着いたー?」「未だー。もうちょっとーー。プッ。ツー……
……。」切れてしまいました。

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俺らもランチにしましょうか。狭い山頂では食べるか、ボーっと
景色を眺めているしか、やることがありませんから。

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(クリック拡大)
陽が中天にかかっった途端に周囲が明るく輝き始めました。燃え
るような紅葉が浮かびあがったのです。おー!素晴らしい。
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(クリック拡大)
神々しい輝きです。登頂組には入れなかったけど、代わりに自然
美の瞬間に立ち会えたのですから。

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「中ノ岳(約950㍍)は約990㍍の平頂の西端の突起である。道
から少し踏み込むと、低木藪の中に薬師如来の石仏が安置して
ある。対岸の岩井沢を中に鹿森山と円吾山の相対する美しい山
容も珍しい。」(「越後の山旅 上巻 案内紀行」 藤島玄 著)

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陽も中天を過ぎたようです。ポカポカと温かくなって来ました。
空の雲の動きを目で追っています。長閑です。
登頂組が戻るまで寝そべって待つことにします。


(前編 おわり)

 

 

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コメント

抜けるような青天ですね。
紅葉の色も素晴らしい!!
このままでは終わらないんでしょうねー
後編お願いします。(笑)

kazu1954さん おはようございます。青空に映える紅葉はキレイですね。この組み合わせの秋の風景が日本人の美意識の原点のような気がしますね。山上でただボーっとしてたので、後編は何を書こうか頭をひねっているところです。(笑)

投稿: kazu1954 | 2013年11月 1日 (金) 15時43分

素晴らしい、見事な紅葉ですね!それよりもっと素晴らしいのは貴兄の自問自答後のサブリーダーとしての判断ですね、さすがたいしたもんですね!「あんたは偉い!!」

静岡の岳人さん おはようございます。上州武尊山と男体山如何でしたか?武尊山も男体山も鷲ケ巣山も皆、修験の山でしたね。修験の山と紅葉のセットが日本美の原風景のような気がしますね。今回は居残ったピークが山頂になりました。登頂できなかった代わりに神々しい景色の現出に立ち会えたのですから、いい時間を貰ったと思うのです。山は永遠の神秘ですね。ホントにそう思います。

投稿: 静岡の岳人 | 2013年11月 3日 (日) 10時32分

しゃくなげ色さま
お勤めご苦労様でした。
お天気が悪かったら、リーダーはどのような
決断を下したのでしょう?

それは兎も角、紅葉はJustmeetだったようで
素晴らしく燃えていますね。

輝ジィ~ジ様 おはようございます。コメントありがとうございます。不調者が出た場合のリーダーの判断は確かに悩ましい部分だと思います。今回は登頂はまだ早いと。代わりにきれいな紅葉を見せてやるからと山に教えられたのだと、勝手に思い込んでいるのですよ。(笑)

投稿: 輝ジィ~ジ | 2013年11月 4日 (月) 12時06分

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