« 雪の多宝山に登る(会山行) | トップページ | 2度目は成功(角田山妙光寺尾根に登る) »

2014年2月10日 (月)

2月のマンダロク山を目指す(会山行)

Img_7915

<拡大>
2月8日(土)雪
今日は高石集落からマンダロク山の北西609m峰
を目指しました。細尾根からの眺めは墨絵のようです。

Img_7890

今年は少雪なのです。出掛ける時、新潟には雪がありませんで
した。途中に立ち寄った村松公園もご覧の通りです。でも今朝は
冷え込みました。今年一番の寒波襲来とニュースが報じていま
した。

Img_7893

マンダロク山は阿賀町五十島(いがしま)のくりの里から入るのが
一般的です。昨年のレポは⇒こちら。と一昨年のレポは⇒こちら
五十島ルートは冬場の積雪でアプローチが使えません。ですから
高石集落が基地となる大沢ルートが冬山登山のクラシックルート
なのです。

Img_7892

雪が降りしきる集落に突然乗り付けて、民家の車庫脇で大勢がワ
カンを着け始めた姿を眺めていたオジサンが車庫から出て来て
呆れた風に話し掛けて来ました。
「おめさん方、これから何処へ行くンダネ?」
「マンダロク山です。」
「ハァーー!この雪の中、頑張るねー。」だって。ごもっともです。

Img_7896

流石に高石集落まで来ると積雪がありました。この辺の標高は
100㍍位ですから。でも例年に比べればぐっと少ないようです。

Img_7894

今日は寒いので皆さん防寒対策はバッチリですね。でもこれじゃ
誰だかわかりません。

Img_7897 Img_7899

ワカンを履いたら、いざ出発です。家の軒先を通って裏山に向か
います。民家の直ぐ裏は棚田状になって山の縁(ふち)に巡らさ
れたを用水掘に沿って進みます。

Img_7900

左手の沢を見下ろして杉林に沿って行くと堰堤が現れました。

Img_7901

堰堤を越した辺りで一旦沢に下りて渡渉するのです。渡渉とは想
定外でしたね。実は先日のヤブ漕ぎでゴム長に穴が開いてしま
いました。で、急遽パンク修理用のゴムパッチで補修しておいたの
ですが水が沁み込まないかと心配になったのですよ。

Img_7902
(クリック拡大)
近付いてみると結構な水量ですね。右足に水が懸からない様に
エイ!ヤッで一気跳びに渡りました。どうやら持ちそうです。

Img_7903

行く手の山の高みに送電線が横切っています。先ずは鉄塔を目
指します。急斜面を登り上がって杉の植林団地に入って行きまし
た。

Img_7904

暗い林内に鉄塔「中越幹線」の黄色標識が立っています。林に遮
られて鉄塔の姿はわかりませんでした。

Img_7905

杉林を黙々と登って行きました。ジグザグの急登に喘ぐ時って、
決まって自分の内面に沈潜して心のつぶやきが始まる時のよう
な気がします。なーんちゃって。先日の講演会で遠藤ケイ氏も話
の中でそんなこと言ってませんでしたっけ。

Img_7906

杉団地を抜けると明るく視野が広がって、第2鉄塔が巨大な姿を
現しました。シルクスクリーンに投影されたモノトーンの絵です。

Img_7908 Img_7909

そろそろ夏道を右に分けて、冬道の尾根取り付きポイントが近付
きました。2万5千地図とコンパスで立ち位置と取り付き点の確認
をしました。雪山では道迷いせぬためにチェックポイントを都度確
認することが大事ですね。

Img_7911

大沢に下る夏道を右に分けると、赤いペナントから左の尾根に取
り付きました。ブッシュがうるさいのと雪質がガチガチに凍った上
に新雪が載った状態なのです。ワカンの刃が滑って歩き憎いった
らありません。

Img_7913

五十島ルートもそうですがマンダロク山は標高500m附近に岩稜
帯が走っています。例年ですと豊富な積雪の下に埋まって難なく
通過できるポイントが今年は少雪のために到る所で難所を発生さ
せているようです。

Img_7914

細尾根の廊下の次に岩稜帯が待ち受けていました。右はブッシ
ュも生えない崖。左はテラスの先が切れ落ちて進めません。通り
道は真ん中の松の根方の枝の隙間を抜けるしかありません。
さーてどうする。困ったゾー。

Img_7916

まー。大勢いればなんとかなるものですね。何とかパスです。
難所を抜けたら広尾根になって傾斜も緩んで来ました。所々に
シュカブラ(風紋)も見られるようになりました。風の通り道のよう
です。

Img_7919_2
(クリック拡大)
ストックの指す方向の高みが609m峰です。緩やかな尾根を辿
れば、もう直ぐの距離です。609m峰から主脈は東南に走って
マンダロク山に至ります。でも今日の天気ではマンダロク山へは
まだ遠い道のりです。

Img_7931 Img_7930

「今日はここを山頂として引き返す。」とリーダーの指示が出ま
した。

Img_7934

風を避けてランチを摂れる適所まで下ります。

Img_7933

小雪が止まずに降リ続いています。晴れたらきっとステキな所だろ
うにね。

Img_7932

降り止まぬ雪の中で弁当を広げて、そそくさとカップ麺を流し込み
ました。長居は無用です。早々に下山に懸かりました。

Img_7935

上りは岩場の通過で難儀したので、下りは平行して派生する別の
尾根を使います。でもこっちの尾根も急峻なのに加えてガチガチ
に凍った雪なのでバックステップも上手く効かないのです。ブッシ
ュにつかまって慎重に下るほか手がありません。なかなかシンド
イです。

Img_7940
Img_7941
(クリック拡大)
細尾根の急坂に差し掛かりました。午後一の難所です。ゆっくり
ゆっくり下ったのですがー。

Img_7938

「好事魔多し」です。危険はどこに潜んでいるか分かりません。
つかんだ木枝がポキリと折れたのですよ。アレー!って思ってる
うちに滑落して立木に激突。顔面を強打してしまいました。

Img_7939

口中に生暖かいものが溢れたと思ったら唇が切れて出血してい
たのです。傷を舐めるってこんなことだなって妙に感心していた
のです。出血が止まったと思ったら、今度はみるみる腫上って
「鱈こ口」になってしまいました。

Img_7942

まぁ。いい経験をしたといえばしたんでしょうねー。人は痛みが判
って一人前って言うじゃありませんか。まさに痛みを思い知らされ
てしまいました。

Img_7946

「皆んな、よく頑張ったねー。ハイ。ご褒美。」とリーダーさんから
フルーツの差し入れが回って来ました。食べたいけれど口がタラ
コでは痛くて食べられません。気持ちだけー。アリガトサーン。

Img_7948

カクシテ全員無事に帰還出来ました。なかなか歯ごたえのある。
っていうか思い出深い山行になりました。

Img_7949

バスに揺られて2時間後、新潟駅前に降り立ったらご覧のとおり
大雪になっていました。今日は山も街も日本全国が雪に覆われた
一日になりました。

今日は実に思い出深い一日になりました。

(おわり)

Photo
(クリック拡大)

GPS(歩いた軌跡)歩程 5:00(上り3:00 下り2:00 休憩含)

国土地理院背景地図等データ利用許諾番号2011-005号

|

« 雪の多宝山に登る(会山行) | トップページ | 2度目は成功(角田山妙光寺尾根に登る) »

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

しゃくなげいろさま
口 大丈夫ですか?

ロートル小生、力量不足でとても参加できません。
積雪量、気象条件で様子が変わって来ますので
勉強になりますね。良き山行されました。

輝ジィ~ジ様 こんばんは。お気遣いありがとうございます。おかげさまで元のおちょぼ口に戻りつつあります。(笑)雪山は経験がものを言う世界ですね。輝ジィ~ジ様のような百戦練磨の山人が居てくれるだけで安心です。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2014年2月10日 (月) 08時40分

雪中で滑落ですか!読んでるこっちも緊張してしまいます。無事で何よりでした。

kazu1954さん こんばんは。kazuさんも唐松岳でちょっとだけ経験済みと聞いています。お互い大事に至らなくてよかったですね。

投稿: kazu1954 | 2014年2月10日 (月) 09時39分

2月のマンダロク、大変でしたね。でも皆さん果敢に歩かれ雪の里山歩きを堪能されたことでしょう。
皆さん、「山や」さんですね♪ 
チョッピリ羨ましい感じがします。 (*^_^*)

FUKU様 こんばんは。コメント感謝です。皆さん驚くほど健脚揃いですね。それに過酷な状況でも自分の分を守って淡々とこなしす様は大したもんだと思いますね。勉強になりました。

投稿: FUKU | 2014年2月10日 (月) 15時07分

滑落して顔面強打ですか、美顔が台無しですね!私は8日上高地へスノーシューに行く予定が大雪の為、高速道路が不通で一般道は大渋滞、とても上高地まで辿り着けず途中で引き返して来ました。15時間のロングドライブでした。

静岡の岳人さん おはようございます。腫れが引いたら今度は口内炎です。泣きっ面に蜂です。(笑)そちらも<15時間のロングドライブーとは大変でした。でも次はきっといいことありますよ。

投稿: 静岡の岳人 | 2014年2月11日 (火) 10時44分

マンダロク山は昔から知ってはいるのですが、なかなか私には縁が巡ってきません。
エッ!では先日の12日は??
よくお顔を拝顔しませんでしたので、すみませんでした。
私は、この日は「雪の埼玉県」へ行っていて帰路が高速道は花園から通行可で大変でした。
新潟市内が一番全国で雪が少ないようですね、今年は。

noritan様 おはようございます。コメント感謝です。マンダロク山は無雪期はアプローチが短くて便利なのに、雪を被ると途端に足が長くなって、本来の川内山塊の顔に戻るのですね。今年は下越の山も少雪です。逆に関東が大雪で異常気象も、ここに極まれりって感じですね。埼玉からの帰省、大変でしたね。新潟もこのまま少雪で終わりってわけには行かんでしょうねー。(笑)

投稿: | 2014年2月19日 (水) 05時56分

すみません。先ほどの記事は「noritan]
でした。
ごめんなさい

投稿: noritan | 2014年2月19日 (水) 05時58分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 2月のマンダロク山を目指す(会山行):

« 雪の多宝山に登る(会山行) | トップページ | 2度目は成功(角田山妙光寺尾根に登る) »