福を取り逃がす(福取岳途中敗退)
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車中から見た福取岳です。山肌の雪が大分落ちていますね。
2月初め、福取岳に登った一岳先輩から雪庇が見事だったと聞か
されて、一度この目で拝んでみたいと思うようになっていました。
久しぶりのモモさんと一岳先輩を誘って出かけてきたのです。
惣座峠まで上って除雪端に駐車しました。
作業小屋近くの杉林から取り付きます。
杉林を抜け、沢沿いに登っていくと、雪崩れのデブリがすぐ近く
まで押し出していました。雪崩は収まっていますが、雪割れがアッ
チこっちに見られて険悪です。そのまま直登は恐いので右の尾根
に逃げることにしました。
ワカンとアイゼンは携行したのですがどうやら出番はなさそうです。
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沢の雪崩れ跡が生々しいですね。この角度で襲われたら
逃げようがありません。恐ろしいー。
尾根に出ました。明瞭な踏み跡がありました。でもヤブがうるさい
です。それに今日は風が強いですね。谷に居る時は気付かなかっ
たのに、尾根に乗った途端、飛ばされそうな風なのです。
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眼下に集落の民家の屋根が見えました。
尾根筋は天を突くような急斜面を木枝につかまってよじ登ります。
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雪を被った小ピークに出ました。雪割れが進んで雪庇の崩壊が恐
いので樹林の縁を上るしかありません。右奥に福取岳の山頂が見
えました。
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それに風が強くて立木につかまっていないと飛ばされそうです。体
感風速は13メートル以上?天気サイトの凡例によれば樹木全体
が揺れる状態が13メートル以上だそうです。(ヤフー知恵袋)
細尾根のキレットまで来て、行こか戻ろか思案中です。持って来
たスリングを枝に懸けてパスできないこともなさそうですが、問題
は風です。振られて落ちたら左は急斜面、右は雪庇、前面は岩壁
です。さあ、どうする。
安全登山が大事です。登頂は来年、ワカン歩行が出来る時まで
お預けにして、今日はここでUターンすることにしました。
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名残惜しや福取岳。また来る日まで。
今日は福取に来たのに福が逃げてしまいました。下山したら旧上
川・太田の月山へ周ることにします。実は今日は月山の下見に来
のですから。
この続きは後日。
(福取岳 おわり)
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コメント
しゃくなげいろさま
小生 阿賀の山は殆ど知らず福取山も、
例外では有りません。
おまけにこんな怖い山へは近づくことも出来ません。
福が逃げた 謂い得て妙です。
輝ジィ~ジ様 いつも訪問ありがとうございます。雪が安定している時は惣座峠から1:30もあれば届く低山なのです。雪解けの不安定な時期に登ったのがいけなかったかもしれません。この近辺は餅倉山や兎ケ倉山とか端正なピラミッドピークが揃っていて見ているだけでも楽しくなりますね。(笑)
投稿: 輝ジィ~ジ | 2014年3月27日 (木) 09時41分
おはようございます。私も阿賀方面は全く知識がなく、初めて聞く山の名前です。引き返す勇気とよく言いますが、
ベテランはさすがですね。
kazu1954さん おはようございます。阿賀町には三角峰の低山が多いですね。ピラミッドピークって何故か登高意欲をかき立てるのですよ。この暖かさで雪解けが一気に進んで、雪の状態が不安定になっていました。危険には立ち入らぬのが一番です。(笑)
投稿: kazu1954 | 2014年3月27日 (木) 10時40分
雪の状態が中途半端でとても悪いようですね。「勇気ある撤退」、見習いたい言葉です。
旧上川・太田の月山は、どんなだったのでしょう? 気になります。 でもこちらは 5月の実施だったでしょうか? (*^_^*)
FUKU様 いつも訪問感謝です。雪はザクザク、斜面の雪は崩落が進んでいました。加えて春の強風で吹き飛ばされそうでした。峻険な山なので登る時期が遅かったみたいですね。月山は春うららで快適でした。稜線から福取岳を眺めてお弁当を広げてる方が正解でした。(笑)
投稿: FUKU | 2014年3月27日 (木) 17時25分