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2014年6月22日 (日)

佐渡の花紀行・6月

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ヤマシャクヤクが咲いていました。山欅ガ平山
(ぶながひらやま)の西面です。冷たい海風を
受けて遅咲きなのかもしれません。

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ウワバミソウ。新潟では「みずな」。単に「みず」っていいます。今
の時期に採れる山菜ですね。油炒めにすると旨い酒肴になり
ます。

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ツルアジサイ(蔓紫陽花)。大木に花が咲いたように、纏わりつい
たツルアジサイが咲いていました。茎から気根を出して木をよじ
のぼります。

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この杭が立っている地点は標高710mです。ここら辺りからヤブ
が繁茂し出すのです。手でかき分けるのが面倒だから、身を屈め
て押し通るしかありません。

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コケイラン(小蕙蘭)。別名ササエビネ(笹海老根)がすっくと立ち
上がって元気よく咲いていました。
「この蘭何~に?」「知らん。」イェ~イお見事。座布団2枚~!

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ヤブが濃くなり始めました。かき分け掻き分け押し通り、顔を上げ
たら、そこに石楠花の大群落がありました。素晴らしい眺めです。

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昔は三山駈(みやまがけ)といって農閑期になると法印様に先導
されて金北山から金剛山、壇特山をお参りし、山上に自生する石
楠花の枝を手折って持ち帰ると、家の軒先に飾って魔除けにした
と聞きました。

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レンゲツツジ(蓮華躑躅)。別名ウマツツジ、ベコツツジ。子牛が誤
って花の蜜を吸うと神経毒で呼吸停止になることがあるそうです。
放牧牛も食べ残すので放牧地で大群落になるってのは石楠花も
一緒ですね。全草毒です。

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きいちご(木苺)はモミジイチゴとかのベリーの総称です。摘んで
食べられます。甘くて美味しいのです。よく似た種類にコウゾ(楮)
があります。以前間違えてジャムにならずに失敗したことがありま
した。

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ウツボグサ(靫草。しそ科)。花穂が円筒形で弓矢を入れるウツボ
(靫)に似ているところからつけられた名前だそうです。

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フタリシズカ。穂の立ち方で呼び名が変わるのですかね?穂が3
本ある3人シズカに4人シズカもありました。4人も立つとシズカじ
ゃなくなっちゃいますね。

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木陰に花期の過ぎたクマガイソウを見つけました。宴の後の形容
が当てはまる、ちょっと寂しい姿です。花をつけた時の写真は⇒
こちら (weblio辞典)一ノ谷の合戦で活躍した熊谷直実が背負った
母衣(ほろ)に見立てたものと言われます。

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タツナミソウ(シソ科)シソ科の花は紫色がきれいなのが共通して
いるようですね。

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ツクバネソウ(衝羽根草)ユリ科ツクバネソウ属の多年草。羽根突
きの羽子(はご)に似た黒い実から付いた名前のようです。

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エンレイソウ(延齢草)の黒い実が着いています。黒い飴玉みたい
で、存在感ありますね。

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ズダヤクシュ(喘息薬種)信州木曽地方では喘息(ぜんそく)のこと
を「ズダ」というそうです。喘息、咳止めの生薬に用いられたことに
由来する名前のようです。

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これって「ズダヤクシュ」でしょ。って言ったら、ガイドさんから「憶え
がいいネ」ってオダテられました。でも下山する頃には忘れてます
よ。きっと。

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サルメンエビネ(猿面海老根)花の赤い部分を猿面に見立てたと
いいます。エビネは先月角田山でも見ました。その時もレポは⇒
こちら。角田山より、こっちは咲く時期が1ト月遅いようですね。

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「これ何だかわかる?」ってガイドさんが手に持っているのは。頭
上を見上げたら朴の花が咲いていました。蕾みに鼻先を近づける
と、中から甘い芳香がしてきました。

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小さくて可憐な白花が咲いていました。何でしょう?

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「ハコベだね。ハコベ。…。やっぱり、どうみてもハコベだね。」
サワハコベ(なでしこ科ハコベ属)です。

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「じゃぁ。これ知ってるー?」って手にかざしたものはー。
何だったかなー?
「秋に着果すると羽根がプロペラになって飛んで種を増やすの
よ。」ってガイドさんに教えてもらったのに、名前をすっかり忘れ
ちゃいました。老化もここに極まれリです。

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ミヤマナルコユリ。緑色がかった花がきれいです。

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ヤマオダマキの花の先がポットスチル(モルトウイスキーの蒸留
器)みたいに内側へ大きく曲がっているのが特徴的だとか。専門
的でよく分かりません。

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谷からすっくと伸び上がった桂の大木に蔓アジサイが絡まってい
るのが見えます。すごいパワーです。でも天辺まで伸びた蔓の先
は次は何処へ向かうのでしょうかねー?

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ユキザサの白い花です。凜とした姿が印象的です。

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沢の途中の岩陰に花ワサビが咲いていました。杉の森は日差し
が乏しくて全体的に暗い感じがします。

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関越え(標高800m)附近に来ました。タニウツギが開花し始めま
した。海から吹きつける冷たい風の影響でしょうか。角田山より1
ト月遅い感じです。

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シロバナハンショウヅル(白花半鐘蔓) 山欅ガ平山(西面にて)

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ニョイスミレ(如意菫) 山欅ガ平山登山口附近にて

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ヤマシャクヤク(山芍薬) 関越え附近にて
往きには見えなかったのに復路で見つけました。出会えてラッキ
ー!今年はもう遭えないと諦めていたのですが。角田山では花期
が過ぎた後だったし。(もっとも角田山に咲いていることは教えても
らうまで知らなかったのですがね。)

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ガイドさんが掌を広げた中にあるこれ。何だかわかりますか?
「これはネ。「落とし文」(オトシブミ)です。甲虫がクヌギとかの葉に
産卵し、産み付けた葉を器用に丸めて、地上に落とすのです。孵
化した幼虫は包まれている葉を餌にして成長するのですヨ。」

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地上に落ちたオトシブミです。「落し文」は俳句で夏の季語にもな
っています。昔の人たちはこんな風に自然と親しんだのですね。

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下山してから両津の汽船ターミナルへ向かう途中に大野亀に寄り
ました。やっぱりこの時期に佐渡を代表する花といえばカンゾウで
すね。大野亀をバックに絵になる風景です。

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「毛虫大量発生。注意!!」の貼紙を入口で見つけました。この
ところの異常気象が生態系に変調を来たしているのかもしれませ
ん。

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復路は念願だった新造船に乗れました。あまりに広い船内に迷子
になりそうなので、食堂と船室を往復して酒ばかり飲んでいました。
外洋に出ると波のウネリが程よく酔わせてくれるのですよ。

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酔いを醒ましに甲板に出てみました。水平線の彼方に佐渡島は遠
のいてしまいました。今は島内は花がいっぱいです。ひと頃の雪割
草見物の熱狂とは違う静かな山歩きが出来ました。

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酔いが醒めた頃、船は新潟港へ帰って来ました。初夏の花を眺め
て1泊2日の山旅はいい思い出になりました。

(おわり)

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コメント

居ながらにして貴兄のブログで佐渡島の花がいろいろ楽しめました、こんなにいろんな花が有りまるで植物図鑑のようでした!(写真も綺麗に撮れていました)いやー本当に佐渡島は奥が深いですね!

静岡の岳人さん おはようございます。1日16人限定の入山なので、この日はオイラたちだけでした。ラストを歩いていたらガイド氏の説明を終始聴けたのです。色々聴いたけど半分は忘れたね。(笑)憶えているうちにとブログにしました。ガイド氏の話は聞いているだけでも面白かったです。

投稿: 静岡の岳人 | 2014年6月22日 (日) 10時15分

わ~ お花のオンパレード! まさに、「佐渡の花紀行」 ですね♪
最近、私は歩行中の写真撮りが難しく感じます。歩くリズムが狂って疲れます。
随分沢山の花を撮られました~ 居ながらにして解説付き 「佐渡の花めぐり」が出来ました~
有難うございます。 (*^_^*)

FUKU様 おはようございます。お立ち寄りありがとうございます。花の話しは全てガイド氏の受け売りです。新大で19日間の講習を受講後にガイドになれるのだそうです。19日間って聞いてそっちの方に興味が湧きますね。まー。微に入り細に亘る面白い話をきけました。今度是非どうぞ。

投稿: FUKU | 2014年6月22日 (日) 11時33分

しゃくなげいろ様
佐渡の花 恰も図鑑の如し!
小生クマガイソウは残念ながら未だ見たことありません。
貴兄の佐渡レポでこれから先、佐渡に大勢の来島者が有ることでしょう。
新潟県の経済活性化に尽力されました。

但し酒の飲み過ぎは太る基ですから、ほどほどに!
足が攣りますよ。

輝ジィ~ジ様 おはようございます。コメント感謝です。もう早速、足、攣りました。(泣)このところずっとPCの前だけで怠けていましたから。痛みを知って漸く腰を上げる始末です。これから飲まず食べず(ラーメン)で行こうかと思っています。(笑)大兄と角田山でスライドした時、見れなかった山芍薬にお目にかかれてラッキーでした。タニウツギが今頃盛りですから、こっちはちょっと遅咲きのようですね。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2014年6月22日 (日) 14時20分

おはようございます。それにしても博識ですね~。佐渡に何十年も住み着いているような!!??
ガイドさんからのレクチャーだとしても、とても覚えきれるものではありません。
私は、21日に娘と松手山経由平標山~仙ノ倉山を楽しんできました。丁度梅雨の晴れ間を狙ったようでしたが、下のほうからタニウツギ ワタスゲ ハクサンイチゲ ハクサンコザクラ チングルマと花畑の拡がりに出会えました。山の家のお兄さんの話では、ミヤマキンバイも見ましたか?と言われて黄色い小さな花がそうなのかなって感じでした。
下山の後半頃から雨にやられましたが、本降りには至らず、露に濡れた緑も楽しめました。雨もまた良しでした。7時間40分ほどでしたから頂上での眺望は今一つでしたが、楽しい山行でした。

kazu1954さん おはようございます。備忘録とはよく言ったものですね。ホントにこの頃はよく忘れるから思いついたらメモです。メモしたらもう忘れますからね。(笑)いい山行をされましたね。一ノ肩から平標山へ登っていく辺りは高山の雰囲気があって、ステキですよね。天上の楽園をお嬢さんと水入らずで過ごされてよかった。良かった。夏至の頃が花が一番きれいだと思いますね。

投稿: kazu1954 | 2014年6月23日 (月) 10時19分

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