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2014年10月27日 (月)

百名山に登る(筑波山)

Img_2345<拡大>     女体山頂に立つ(2人の影が伸びました)
10月18日(土)晴れ
今日は兄に誘われて筑波山(876m)に登りました。
関東の明るさと登山者の多さに驚かされました。

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朝5時起きして上越新幹線で大宮まで行き、乗り換えて東北新幹
線で小山まで。更に水戸線に乗って下館駅へ向かいました。

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今日の宿は下館駅前のホテルです。平成の大合併で下館市から
筑西市に名前が変わりました。下館から筑波山までは15km。駅
を降りたら次はレンタカーで筑波山へ向かいました。

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今は便利になりました。新潟から4時間後にはで茨城県の筑西市
を歩いているのですから。下館には昔ちょっとだけ訪れたことが
ありました。

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筑波山は若い頃登った思いでがあります。確か群馬にいる頃休暇
で車で出かけて来て、ケーブルカーで山頂に上った遠い記憶
です。兄も昔のことが懐かしく思い出される歳になったってことで
しょう。

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筑波山は何となく弥彦山とイメージがダブるのです。麓には越後
一ノ宮の弥彦神社が鎮座し、山は双耳峰。山全体が御神体で古
い時代からずっと信仰の山だからです。

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深田久弥の日本百名山にもそのことが書いてありますね。『ー高
さ千米にも足りない、こんな通俗的な山を挙げるくらいなら、他に
もっと適当な名山がいくらでもあるではないかと。ー』

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『ーしかし、私があえてこの山を推す理由の第一は、その歴史の
古いことである。ー』

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それからこうも『ー私も幾度か目を疑ったおぼえがある。関東周辺
の山から遠くを眺めると、朝靄の上に鋭く立った峰がある。あんな
所にあんな高い山はない筈だが、―と暫らく戸惑った後、それが筑
波山であることを悟るのであった。』

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オイラも会社が退けてバスで帰宅する途中、バスの車窓から眺め
る多宝山(弥彦山の双耳峰の一峰)がピラミッドに見える時、同じ
ような思いにかられることがあります。

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今回は、駐車場を筑波山神社の近くに借りたので、神社脇から表
参道の御幸ケ原コースを登ることにしました。

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やはり百名山だけあって登山者が多いですね。特に子供を連れた
家族の姿やインタースクールの生徒さん達でしょうか。グループの
団体さんと何度もスライドしました。

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がまの油売りが幟を立てて口上の実演をしていましたっけ。

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何処からですか?って兄が聞くと、千葉からと答える人が多かっ
たですね。千葉は利根川を渡ればすぐですからね。「僕は新潟か
らです。」って兄が返す、と皆さん一様に「へぇー!」
「何もわざわざ新潟から来なくても…。」って顔が面白かったです。

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ケーブルカーが登山道脇を通る所がありました。岩場があって結
構きつい道が続きました。今回兄に誘われて、二つ返事でついて
行ったのには訳がありました。一つは高野素十(高浜虚子の直弟
子の俳人)の生まれ故郷の雰囲気を感じてみたかったのです。

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もっとも昔と今とでは時代も環境も違います。でも兄が感じている
ように文化や風土の違いとか、空気をオイラも感じてみたかった
のですよ。

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もう一つ、赦免後の親鸞聖人が赴かれた常陸国笠間郡の稲田御
坊を訪ねてみたかったのです。『帰りなんいざ、田園まさに荒れな
んとす』のあれです。(帰去来の辞)親鸞聖人も筑波山を見ては陶
淵明の詩を口ずさんでおられたかもしれません。

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男女川(みなのがわ)は良い名です。筑波の地酒はないの?って
兄に聞いたら、「清酒男女川」があるよ。旨いよ。今夜やってみる
かい。
『筑波嶺(つくばね)の峰より落つる男女川恋ぞつもりて淵となり
ぬる』(陽成院 小倉百人一種)

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男女川の源流の美味しい水を柄杓で汲んで一口頂きました。

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源流脇の岩場は注連縄で結界が張られていました。“役公之窟”
と書かれた標柱は役ノ行者ゆかりの地のようです。役小角(えん
のおづね)は修験の始祖ですから筑波山は修験の山なのです。

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ようやっと御幸ケ原に到着しました。コースタイム1:30の処を2
時間30分も掛けて上って来ました。青い空がきれいですね。関
東の空を見たようです。

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茶店に入って、山上から景色を眺めながら名物“つくばうどん”
は熱々で美味しかったです。

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腹も足りたし、次は男体山に上りました。

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『ーこの二峰並立が筑波山のいい姿であって昔から男神女神とし
て崇められてきた。東峰を女体山としてイザナミノ命(みこと)を、
西峰を男体山としてイザナギノ命を祀った。』(日本百名山)

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(クリック拡大)
女体山は巨岩の上に“日本百名山 筑波山”の標柱と三角点があ
りました。三角点にタッチして巨岩の頂上に立ちました。

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(クリック拡大)
北関東の百名山の頂上からの眺めは期待通りでした。高度感が
あって、谷から吹き上げる風は実に爽快です。

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ホントは山頂から弁慶七戻りをくぐって下る予定だったのです。
「でももう足が棒のようだ。…」と兄が言うので、無理をせず、ケー
ブルカーで下ることにして、途中寄り道しました。

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(クリック拡大)
樹齢800年以上、佐渡の金剛杉にも匹敵する巨杉です。

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(クリック拡大)
こちらはブナの巨木が保護ロープの奥に佇立していました。筑波
山の山頂付近は巨木が生育できる自然環境がまだ残っているの
ですね。

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ケーブルカー駅は帰りの家族連れやカップルで長蛇の列です。車
内は満載で、席に座った途端、ついウトウトしちゃいました。目が
覚めたら終点でした。

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夕焼け小焼けで日が暮れて…。今朝は5時から夕方5時まで、お
疲れでした。宿についたら、お風呂に浸かって旨い酒を飲んで休
みましょ。では、では、また明日。

(おわり)

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コメント

確かに筑波山はメジャーな山で標高が低いですが遠くから見ると独立峰で姿形が良い立派な山ですね!しかし私も何度か登りましたが、貴兄は筑波山に登るのにもただ百名山だから登るのではなく他に思惑が有るんですね、さすがです!趣があって奥が深いですね!

静岡の岳人さん おはようございます。関東の日差しの明るさを感じました。新潟とは違うって。でも関東平野から立ち上がる筑波山の姿はどことなく弥彦山と似ていると思うのです。弥彦山は西蒲原のどこからでもよく見えるのは筑波山と一緒です。それと親鸞さんの「帰りなん、いざ」が条件反射みたく頭をよぎるのです。(笑)だからいつか一度訪れたかったのです。

投稿: 静岡の岳人 | 2014年10月28日 (火) 08時38分

 どちらも平野から立ち上がって双耳峰、信仰の山、自分も筑波山≒弥彦山は感じています。
 昨年の会山行では双耳を二つとも回って、結構疲れました。ケーブルだと楽々ですね。

山いろいろ様 おはようございます。お立ち寄りコメント感謝です。オイラも端から弥彦山に上る感覚で登ったのですが、疲れました。前の人に歩調を合わせるってのは結構大変ですね。ラストリーダーのご苦労がわかりました。下りはケーブルカーで楽ちんでした。(笑)

投稿: 山いろいろ | 2014年10月28日 (火) 08時58分

おはようございます。
仲の良い御兄弟ですね。
風呂の後に兄弟ゆっくりと美味い酒が飲めたことでしょう!!

kazu1954さん おはようございます。兄とは今年初めての登山でした。お互い歳摂ると思いつきだけで、長続きしません。(笑)新幹線の乗り換えの待ち時間にやれ弁当だー。ビールだ。といって完全におのぼりさんでした。(笑)

投稿: kazu1954 | 2014年10月28日 (火) 09時51分

しゃくなげいろさま
兄弟孝行お疲れ様でした。
とても有意義なことと思いますよ。

それにしても敢えて新幹線利用されたのでしょうか?
ここ何年も新幹線に縁が無いので・・・
筑波山 3度経験有ります。
近頃は上京の序でに秋葉原から筑波エクスプレス利用です。

輝ジィ~ジ様 おはようございます。いつもありがとうございます。オイラは出不精なのでダイヤのことは何も知らなくて、全て兄任せです。筑波エクスプレスのこともよく知りませんでした。<筑波山 3度ーもですか。凄い。関東は西に東にご活躍されていますね。今度オイラも真似して出かけてみたくなりました。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2014年10月28日 (火) 19時25分

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