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2014年11月22日 (土)

雨の風谷山に登る

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11月15日(土)雨
冬の雨を推して風谷山(長岡市)に登りました。
途中霰も降り出しました。

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昨日までの晴天がウソのように今朝は冷たい雨が降っています。
寒冷前線が発達して北海道は雪になり東北、北陸地方は大荒れ
とニュースが報じています。

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長岡にいる山の仲間にお願いして風谷山へ案内してもらうことに
していたのです。「凄く降ってるよ。今日ホントに来るの?」
「もう、出かける準備できたよ。」「じゃぁ。しょうがないね。」と朝か
らそんな会話を交わしながら新潟から高速道を飛ばして長岡へや
って来たのでした。

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東バイパスから長岡市営スキー場に向かって走っています。前
方に目指す風谷山(ふうやさん・521m)が見えて来ました。

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「風谷山は長岡市の東郊、長岡東山山本山県立自然公園の一角
に聳える信仰の霊山である。古来頂上に薬師如来を祀り、栖吉村
民は朝や夕なにこれを拝んできた。」


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「風谷山は天平年中(729ー49)に泰澄が開闢し、彼が薬師如来
を作ってこの山に安置したと伝えている。」
(「越後・佐渡の山岳修験」鈴木昭英著 法蔵館刊)


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山裾に入り込んで進むうち、払橋(はらいばし)まで来ました。そ
の手前に「不動滝参道」の標柱が立っています。入口に既に3台
駐車していたので、橋を渡った先の駐車スペースに車を停めまし
た。

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来た方向に歩いて戻ると高校生の一団とスライドしました。先生
に引率された地元の工業高校の生徒さん達です。眩しい位に元気
ですね。若いってうらやましい。

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標柱の奥には荒れた林道が続いています。雨で増水した栖吉川
は恐ろしいくらいの濁流となって流れ落ちています。林道も沢水が
溢れて川のようです。

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石仏が置かれた風谷山登り口まで来ました。

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風谷薬師の別当修験宗当山派金剛院に所蔵されている文書には
歴史事蹟を記した『当院世紀』というのがあって泰澄開創説を寺の
所伝としていると書かれています。

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「『当院世紀』一本の記載する開闢伝説は詳細にわたっている。
天平8年(736)、泰澄が米山に逗留したとき、薬師如来の霊告を
受けてその像を彫刻し、風谷山へ尋ね来て、深谷より大雉子が一
羽山上へ飛び上がったので、如来有縁の瑞相であると感じ、これ
を山上に勧請したものという。」


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「泰澄が米山開闢の時、風谷山にも立ち寄ったとするあたりに、米
山薬師信仰の影響をうけていることがしられる。」
とあります。

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「風谷薬師別当東蓮寺金剛院は元文4年(1739)に今の栖吉町
入村の地、明後沢に移転したが、それ以前は風谷山西麓の栖吉
川対岸に建立されていたようである。」

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「この風谷薬師に対して長岡藩主初代牧野忠成は、敬信するとこ
ろ深いものがあったようである。承応3年(1654)5月11日、忠
成は風谷薬師別当へ風谷村山沢の内にて開発の田一反を薬師
御洗米領に寄せている。」


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「新潟市一番掘の白山神社には今もその忠成の寄進状が所蔵さ
れている。」


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「山城氏(風谷薬師別当修験金剛院の後裔)が風谷山に登ると不
思議にも雨が降るともいわれ、司水神としての風谷薬師の霊験は
いちじるしいものがあった。」


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「そのようなことから、別当金剛院は旱魃に際してしばしば雨乞い
の祈祷をする常套の祈願所になっていたようである。そして長岡
藩としても金剛院に祈祷を依頼することがよくあった。」


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あー、なるほど。良く判りました。そーすると今日の雨は風谷の龍
神様が降らせた雨だったかもしれませんね。

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ここまで上ると急坂の連続だった参道の傾斜が緩み頂上が近い
感じがします。

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9合目の標杭が現れました。落雷で根元だけになった大木の根
方にも石仏が安置されています。
「落雷で木が燃えて火が出たので、延焼を食い止めるために会員
が総出で下から何往復もして沢水を揚げたってガーヨ。」
と長岡の
仲間が話してくれました。

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間もなく山頂に着きました。小屋がみえます。山頂には長岡ハイ
キングクラブの「風谷寮」という大きな小屋が建てられています。
先ほど総出で消火に当たったのは長岡ハイキングクラブの会員さ
んだったのです。

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雨とアラレに打たれて冷えた体をコーヒー沸かして温めたかった
たのですが、小屋は錠でロックされて中へは入れませんでした。

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山頂に祀られた風谷薬師に参拝しました。

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山中の到る所に石碑や石仏が建っています。ご利益を願って信
仰厚い人たちが祀ったのでしょうね。

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(クリック拡大)
石碑の奥のコナラの木に発生したキノコに目が止まりました。近
付いてみました。ナメコです。採る人もなく老成して崩れかけてい
ました。

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(クリック拡大)
嗚呼。惜しい。もう1週間早かったら、美味しいなめこがゲットで
きたのに。ナメコの粘液が雨露を含んで垂れ下がっています。

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ナメコの代わりに美味しいりんごの差し入れを頂きました。
あー旨い。

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濡れて冷えて来たので、すぐ下山にかかりました。“行きは良いよ
い、帰りは恐い。”上りは何とか登れましたが、急坂が続くので下
山は要注意です。修験の山だけあって険しいのです。

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おっかなビックリ下山していると、下から単独者が登って来ました。

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「村上を出てくる時は晴れてましたがねー。」随分物好きな、いや
失礼。熱心な方もいるのですね。お気つけてー。

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実は来年のトレッキング候補の山として下見に来たのでしたが、
ちょっと険しくてトレッキングには不向きですね。でも今日は雨にま
つわる風谷山の謂れも分かって思い出に残るいい山行になりま
した。

(おわり)

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コメント

しゃくなげいろさま
強雨の中、来年の為におご苦労様でした。
風谷山の山頂小屋、相方も少し縁が有ったようです。
今も霊験鮮かなようですね。
米山薬師との関連、良く解りました。

輝ジィ~ジ様 おはようございます。いつもありがとうございます。風谷山の山頂に立派な小屋があって驚きました。奥様も東山連峰をホームベースに活躍されたのですね。今回初めて訪れましたがいい山でした。雨の洗礼は風谷山の効験だったかもしれません。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2014年11月23日 (日) 07時28分

雨の中の山行お疲れ様でした!写真から冷たい雨の感じが伝わってきますね、オー寒そう!しかし越後の山は低山でもみな避難小屋が在るのですね、ビックリします、中部地方の低山には避難小屋はまずありませんね、いろいろ設備が整っていて良いですね!

静岡の岳人さん おはようございます。冬の雨は堪えますね。(笑)この辺は豪雪地帯なのです。ラッセルして小屋に辿り着いたらストーブ囲んで…なんて、考えただけでも温まりそうでなかなかいいものです。そちらはこれから晴れて冬富士がきれいになりますね。

投稿: 静岡の岳人 | 2014年11月23日 (日) 09時30分

雨やみぞれの中、来年のための視察!
ご苦労様です。
リーダーは大変なんですね。
由来も良く判りました。

kazu1954さん こんばんは。風谷山に一度登ってみたかっただけなのです。来年の下見はちょっとだけ言い訳ですね。(笑)新潟県は峰の薬師信仰が盛んな土地柄で各地に薬師を冠する山名があって、夫々に歴史があるみたいです。薬師山巡りが出来たらいいなって思っているのです。調べて行くと発見があって面白いですね。

投稿: kazu1954 | 2014年11月25日 (火) 09時48分

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