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2015年3月 5日 (木)

輪カン歩きを楽しむ

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3月1日(日)くもり
今日は白山烏帽子、またの名を村松のマッターホルン
に向かったのですが…。

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今日は会山行に参加しました。天気予報は雨90%ですが今の所
まだ降っていませんね。晴れ男と晴れ女がいるようです。白山に
向かう車中から指差す先にマッターホルンがー。

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見えるはずですが…。

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上戸倉集落の神社マークを過ぎた辺りの路肩でバスを下りて雪原
に出ました。ここで輪樏に履き替えたら出発です。雨で雪が締って
いるのでラッセルはありません。

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雪原を横切って進むと林道に乗りました。田んぼの雪も消えかけ
て島状になっています。例年だとまだ深い雪の下のはずですが、
今年は早く降った分、雪解けも早いのかしら。

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堰堤脇のポンプ小屋の裏手から藪が出ている尾根に取り付きま
した。先ずは地図とコンパスで現在位置を確かめます。

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雑木に交じってマンサクが咲いていました。どの木よりも一早く芽
吹いて、“先ず咲く”まんさく。黄色い花が目立って存在感出してま
すね。
まんさくの弾ける如く芽吹き立つ

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春の息吹を感じます。
万作や山の芽吹きの触れ太鼓

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今日目指す烏帽子山(820m)は白山とその南に位置する宝蔵山
との中間にある袖山(890m)から北西に派生する長い尾根上の
一角に聳える山です。尾根の張り出しが絶壁を形成して麓の集落
から見ると端正な三角錐に見えます。これが村松のマッターホル
ンと呼ばれる由縁です。

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積雪は略2m、もう根開けが始まっています。根開けが始まると
山にも春が来て雪解けが進むのです。

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おお、ここにもマンサクが。弾けるように咲く花の形は特徴的なの
ですぐ判ります。
日を吸うてまんさくの黄の萌出づる

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これ分かりますか。シャベルで2mも掘り下げた跡なのです。点
372mの杉の植林地で休憩の時に、誤って水筒を根開けの穴に
落としてしまったのです。若木の穴は細くて深くて厄介です。

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悪戦苦闘して掘り下げても、深くて届きません。もう諦めかけて目
印のリボンを付けかけた頃、「はい。これ!」って水筒を拾い上げ
てくれた人がいたのです。下から掘り上げてくれて、穴に繋がった
のでした。

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地獄に仏とはこんな時のことを言うのでしょうね。持つべきものは
屈強な山男ですね。その人の名はヨッシーさんです。彼のブログ
は⇒こちら ホントに助かりました。アリガトサン。

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取り付いてから1時間45分経過しました。現在地点はー。南から
平行して走り鉄塔の建つ尾根が点372mで合流する辺りですね。
ここからは植林地とヤブの境界を暫らく登り、右から合流する幅広
の尾根に乗ります。

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幅広の尾根は木立の間が広くて快適な歩きになりました。この尾
根を登り上がれば、烏帽子山の前衛峰の荒沢峰(688m)に着き
ます。

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振り返ると弥彦山と角田山の青い山波が見えます。風が落ちて薄
日も差し始めました。今日は雨予報が一転快適な登山日和になり
ました。

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11:00丁度に荒沢峰に到着です。先ずは一枚撮影です。おや!
風が出て来たようです。急に冷えて来ましたね。この風が止むと
いよいよ雨の降り出しを覚悟せねばならないかも知れません。

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(クリック拡大)
縦走路の痩せ尾根も雪割れして崩落しているのが見えました。
烏帽子山の取付附近も大きく雪割れしているようです。ここからは
50m下って150m上るきついアルバイトを強いられそうです。
登高意欲を掻き立ててくれる名山です。

烏帽子山なだれ轟き天を突く

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と、そんなこと思いを巡らしていたらリーダーさんから指示が出ま
した。「烏帽子山へは進まず、城山経由で下山する」と。烏帽子山
は今年はお預けです。

雲走るとき早春の風強し

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リーダーの判断は適切でした。下山に向かう縦走路も雪割れが進
行して険悪な様相です。クレバスが口を開けているのです。誘発
を起して崩れぬように慎重に通過しました。

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発達した雪庇が今にも崩壊しそうです。なるべく縁には近付かない
ように下って行きました。

雪肌を黄砂うっすら包みゐし

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来し方を振り返ります。雪割れとクレバスをクリアすればワカン歩
きは楽しいのです。周囲の雪景色を独り占めして稜線漫歩が出
来るなんてステキじゃないですか。

霞立つ前山隠し遠なだれ

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幅広尾根の木立が疎らな斜面に風の当たらぬ絶好のポイントを
見つけました。真正面に白山が右に烏帽子山が見える所に陣取
ってランチにしました。

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(クリック拡大)
名残は尽きぬ烏帽子山、さらばまた来る日まで。

がうがうと雪崩の響き始まりぬ

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“中越幹線”の送電鉄塔はは巨大です。鉄塔監視路が下越のヤブ
山を縦横に走っているおかげで、ヤブ山々行には目印になって、
道迷いの心配もなく大助かりなのです。

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これは城山(242m)から見た眺めです。白山縦走路の途中から
北西に派生した長い尾根の末端に城山があります。北面が急崖
になって城ノ入川に落ち込んでいます。戦国時代の山城の名残で
しょうか。

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標高が下がるにつれて残雪が薄くなったのでワカンを脱いで壺足
で城山に上りました。ヤブ漕ぎという程ではありませんが。

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午後2時を過ぎて皆無事に下山しました。このあと加茂の七谷の
コミセンで100円風呂に浸かって、ゆっくり汗を流しました。

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今日は烏帽子山には届かなかったけれど、覚悟していた雨にも
当たらず、終日いい山行が出来ました。

Photo
(クリック拡大)

GPS軌跡(歩程6時間 上り3時間 下り3時間・休憩含む)
国土地理院背景地図等データ利用許諾番号2011-005号

(おわり)

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コメント

村松のマッターホルンですか!ちょっと三角錐が尖っていないかな!輪カン山行良いですね、静岡の山では出来ない山行ですね。マンサクの花が綺麗ですね。俳句が見事です、第二の山岳俳人になれますよ!

静岡の岳人さん おはようございます。そうですね。白山の慈光寺(村松白山の登山口)辺から見るとニョッキリ尖るのですがね。これからの時期は晴れたら輪カン山行はいいですね。越後の低山歩きが楽しめる季節になります。まんさくは金縷梅というそうですね。どう見ても梅には見えないけど。いえいえ、どうも中々思いが言葉に乗らなくていつも歯がゆい思いをしてますがね。(笑)

投稿: 静岡の岳人 | 2015年3月 5日 (木) 08時48分

しゃくなげいろさま
会山行お疲れ様でした。
脚力あれば参加できるのですが・・・非力で。

10数年前の3月中旬、白山から粟ヶ岳への縦走、
ヘロヘロになって砥沢ヒュッテに到着、
雪に埋まっている小屋の2階の窓を
スコップで掘り出して一夜を過ごしたこと
思い出されます。

山吟行 観察眼も磨かれますね。

輝ジィ~ジ様 おはようございます。いつもありがとうございます。うわー凄い。この時期に白山ー粟縦走ですか。折り紙付きの健脚ですね。宝蔵への細尾根と七頭から粟ヶ岳へのダイレクトの上り、ステキでしょうね。考えただけでも身が引き締まります。(笑)おっしゃるとおり、山吟行は勉強になりますね。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2015年3月 5日 (木) 22時03分

雪山でも、もう春の訪れが始まっているのですね。
ワカン歩行などもう何年もしていません。
軟弱な身としては、春満載になってから行きたいです。

noritan様 おはようございます。お立ち寄りありがとうござます。そういえば、当日向かう電車でばったりお遭いしましたね。貴姉は県外遠征へ、こっちはヤブ山に。これから晴れると春山はいいですよね。♪春よ来い、早く来いですね。(笑)

投稿: noritan | 2015年3月 6日 (金) 05時59分

おはようございます。山のベテランは元気ですね~。啓蟄の今日は、遠く粟が岳と守門岳の真っ白な姿が神々しいほどです。
飯豊は雲に隠れていますが、日差しは春の気配を十分感じられます。そろそろ角田辺りにと思っているのですが、雪割草がそろそろでしょうか?

kazu1954さん おはようございます。昨日は晴れて守門岳が見えましたね。そろそろ雪庇が見られる頃でしょうか。角田山の雪割草が咲き始めましたね。3日に行ってきました。日当たりの南斜面にぽつぽつ、まだ白花だけでしたけど。今度行かれたら教えて下さい。

投稿: kazu1954 | 2015年3月 6日 (金) 09時40分

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