苗場山の花(小赤沢・8月)
3合目の大駐車場です。今朝は晴れて蒸し暑くなりそうです。
暗い樹林下に白い花が咲いたようにツチカブリが2つ並んで発生
していました。
静かなる力たくわへ毒きのこ
登山届を投函したらスタートです。
(クリック)
色のない暗い小沢の林縁斜面には純白のモール状のハナチダケ
サシ(花乳茸刺)が目立っています。
(クリック) ミヤマシシウド
草丈2メートルにもなる茎の先に線香花火みたいに花穂を広げて
賑やかですね。
(クリック) オニシオガマ
草丈1メートル存在感ありますね。恰好の被写体です。
(クリック)
6合目(1750m)附近まで上ってきました。振り返ると横山(中央)
が同じレベルに。猿面峰も(1832m・右の円頂)。
(クリック)
アカバナシモツケが岩場に咲いていました。鎖につかまって撮り
ました。
(クリック)
岩場を登り上がって8合目辺りから。黒い猿面峰の右奥に霧ノ塔
(1993m)が見えて来ました。大分上りました。
(
クリック) タカネニガナ
(クリック) ヤマトリカブト
紫紺がきれいですね。秋近しです。
森林限界を超えました。稜線をガスが覆って流れています。
坪場峰(2023m)下に出ました。ここら辺りら広くて伸びやかな頂
稜の草原と湿原が広がっています。
霧迅し梢を透かし峰越ゆる
(クリック)
スゲが風に揺れています。黄色いのはアキノキリンソウかしら。
これはチングルマの花の残骸ですね。
(クリック)
スゲの草叢にイワショウブが1本花穂を立てていました。
(クリック)
夏は終り今、広い湿原に咲いているのは白花のイワショウブと黄
花のアキノキリンソウぐらいです。
暑い中を上ってきたのはランチタイムに枝豆と冷たいビールを頂
きたいの一心からです。昔からこの星型が好きなのです。
(クリック)
ランチの後は山頂を目指します。木道脇にひっそりと咲くオヤマリ
ンドウを見つけました。
(クリック)
遊仙閣がかって建っていた脇の草叢にコバイケイソウを見つけま
した。花は終わって実をつけていました。
三角点にタッチしたら下山します。広い湿原はたちまちガスに閉ざ
されてしまいました。
山霧の忽ち峰を覆ふなり
樹林帯を抜けたタイミングでガスが晴れて周辺の山々が次々と姿
を現しました。真ん中のトンガリは鳥甲山(とりかぶと)ですね。
消ゆる雲集りし雲雲の峰
(クリック)
木道の脇と池塘の周りのワタスゲが寂し気に揺れて夏の終りを告
げているようでした。
(クリック)
下山したら温泉に浸かって寛ぎました。風呂上りの一杯がまた旨
い。とそこへ…。赤いマーカーの中ですが判りますか?オニヤンマ
が窓外から飛び込んで来て、今ホバーリング中です。
山中の温泉場はアブもトンボも室内を自由に飛び回っているので
自然の中にいるという実感が堪りませんね。
今日は花は少なかったけれど、夏の終わりと秋へ季節の移ろいを
感じていい山旅が出来ました。
(おわり)
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コメント
苗場山の池塘にも色々な花が咲いていますね、俳句を創るなんて余裕の山行ですね!
「山霧の忽ち峰を覆ふなり」が分かり易くて良い句ですね!
静岡の岳人さん コメントありがとうございます。山霧は動きがあって句材に向いているのですよ。霧の観察だけで何句も出来てしまうくらい。(笑)晴天もいいけど霧が流れて刻々変化する山も詩情があって好きですね。
投稿: 静岡の岳人 | 2015年8月21日 (金) 16時55分
苗場山ですか!!
行きたい山の一つです!
kazu1954さん おはようございます。苗場山は百名山だから人気ありますね。登山道は整備されているし、周辺の温泉場も揃っているからお勧めです。降雪まで短いですが錦秋の頃、また訪れてみたいですね。
投稿: kazu1954 | 2015年8月21日 (金) 17時45分
しゃくなげいろさま
怒涛のアップですね。
このコース、登り始めから8合目まで
道の脇はネマガリダケだらけだったでしょう。
オニシオガマは迫力ありますね。
ミツガシワは5月に咲く花、これはイワショウブでは?
輝ジィ~ジ様 こんばんは。いつもありがとうございます。確かに登山道の両脇はネマガリダケが密生していました。太っといの出そうですね。オニシオガマは丁度カメラ目線になるので皆さんの恰好の被写体になっていました。ご指摘ありがとうございます。ミツガシワは春でしたね。葉っぱを見たらイワショウブでした。先入観念は恐い。こっそり直しておきます。(笑)
投稿: 輝ジィ~ジ | 2015年8月22日 (土) 18時32分