雨も佳き哉金北山
窓外の加茂湖はどんよりして天気雨が降っていました。今一気乗
りがしないまま朝風呂に浸かって。午後は回復予報ですが…。
朝はしっかり食べれば元気が出るかな。でもちょっと多過ぎ、朝バ
イキングはいつも欲張ちゃって…。
前日に頼んでおいたタクシーで初盛ダムの左岸道路をここまで上
って来てしまいました。姫ヶ沢登山口を見過ごしてしまったようで。
てっきりあると思ってた標識がなくて葉っぱの茂りでみえなかった
のです。
運転手さんに聞いても要領を得ず、しかたなく山側の登山口を探
しながら後ろから車を徐行してもらって下りて来たら…。見つかり
ました。
ここのコンクリの階段を少し登った所に石仏と名入りの石台があり
ました。鳥居をくぐって登山道に乗りました。
このコースを登る人が少ないのか、ヤブが茂って道を隠している
ので葉っぱを払いながら、戻りの時を考えて屈曲点と渡渉点に赤
布を貼りながら登って行きました。
取り付きから略30分で合流地点に出ました。葉っぱに付いた雨滴
と降る雨でもうぐっしょり濡れてしまいました。
(クリック)標高700mのぶな林帯まで上ってきました。山霧の中か
ら大ブナが現れるのは感動的でした。
夏場の雨具は苦手です。内から蒸れて上から雨でたたかれて、
もうヨレヨレです。
(クリック)ブナ帯を抜けました。吹きっ晒しの台地に立つと強風に
少し蒸し暑さから解放されました。
取り付きからここまで1時間30分かかりました。丁度行程の半分
まで上りました。ここから斜度が増して後1時間30分で山頂の予
定です。
(クリック)ウラジロヨウラク(裏白瓔珞)瓔珞とはインドの貴族の貴
金属の飾りのことだそうです。ツツジ科の有毒植物です。
(クリック)レンゲツツジ 雨に濡れて一段と朱色が映えていました。
(クリック)縦の写真を右に倒してみました。岩稜を線でなぞって見
れば天狗の鼻に見えませんか。
神子岩から1時間10分、急坂を喘ぎながら登って縦走路に出まし
た。ここまで誰とも遇いませんでした。
あと一と登りの急坂は苦しくてなかなか足が前に出ませんでした
が、漸く山頂神社にコースタイム通りに到着しました。
金北山神社に参拝して風を避けて横の通路で早速ランチのおに
ぎりを頬張りました。でも寒い!濡れたシャツを着替えて持って
きたものを着こんでも吹き晒しは寒~いのです。
ガスと強風で展望もないので早々に下山に移りました。寒いので
どんどん下って天狗岩を過ぎ、神子岩も過ぎる頃には漸く温まっ
てきました。
(クリック)ブナの大木の前で1本休憩を入れました。午後3時に頼
んでおいた迎えのタクシーに間に合わせないと。あと1時間で下ら
なければなりません。
姫ヶ沢の下りが心配だったのですが、無事登山口に戻って来まし
た。濡れものの後始末が済んだ頃、上手い具合にタクシーが来て
くれました。
筵の上で横になると腰のあたりがじわーっと温まって実にいい感
じなのです。一汗かいたら、ざっぶーんと上り風呂に入れば一丁
あがり~。いい風呂でした。
風呂上りの一杯が堪りません。おつくりは宿の主がたった今釣っ
てきたといって出してくれました。うーむ新鮮で旨い!
わらびも栄螺もなかなか美味でした。おかげで地酒が捗りました。
鯵の塩焼きは絶品でした。ちびちび酌み交わして今日の登山の反
省会で2日目の夜は更けていきました。明日の天気予報は晴れ。
明日は石名天然杉からドンデン山まで縦走します。
(クリック)
GPS軌跡 歩程5:30(上り3:00 下り2:30休憩含む)
国土地理院背景地図等データ利用許諾番号2011-005号
(おわり)
| 固定リンク
コメント
姫ケ沢からのコース登りも下りも大変でしたね。汗と雨でぐしょ濡れ、民宿での風呂上りのビールと魚の美味かったこと!この晩も夕方から夜遅くまで良く飲みましたね!お疲れ様でした。
静岡の岳人さん おはようございます。姫ヶ沢の取り付きが分らなくて焦りました。ヤブ道で沢に滑落しないように気を遣いましたね。赤布を持って行って正解でした。釜風呂なかなか良かったですね。苦労した分余計旨い酒だったような。(笑)
投稿: 静岡の岳人 | 2016年6月 9日 (木) 09時57分
いやーいいなあ!!
言うことありませんね!
kazu1954さん おはようございます。偶に雨の山もいいなんて強がりをいってみても、やっぱり山は晴れ日に限りますね。(笑)塩釜風呂はなかなかいい風呂でした。おすすめです。是非どうぞ。
投稿: kazu1954 | 2016年6月 9日 (木) 10時46分
しゃくなげいろさま
あめの金北山は一寸御免蒙りたいですが
塩釜風呂と民宿の料理地酒には目がテンです。
小生若い時の浪費が祟り懐寂しく、只 羨ましく。
輝ジィ~ジ様 おはようございます。いつもありがとうございます。偶々金北山に一番近い宿を予約したのが当たりでした。家族的で親切で、丁度昔みんな大家族だった頃の郷愁を感じたのかもしれませんね。いい宿でした。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2016年6月17日 (金) 10時02分