オオバコ駆除登山(妙高山)
普段は一般車両は通行不可の作業用林道を今日だけはゲートが
開いて標高1780mの大谷ヒュッテへ向かいました。
「山の日」に行われた妙高高原ビジターセンター主催の妙高山オ
オバコ駆除登山に山の会としてボランティア活動に参加しました。
これが外来植物のオオバコです。子供の頃ゲーロッパ(蛙っ葉)
と呼び花穂を立てた柄の部分を2つ折りにして引っ張り合って勝
ったぁ、負けたーって「オオバコ相撲」しませんでしたか。
この雑草が今、妙高戸隠連山国立公園の妙高山や火打山の山頂
や高谷池・黒沢池の山小屋周辺にはびこって高山植物の生育を
脅かしているというのです。
それで大谷ヒュッテから妙高山まで登って駆除活動をするという
ことになりました。
今日は蒸してザックを担いでいるだけで汗が吹き出します。ここ
は風穴。涼しい風が穴から噴き出して去りがたい所でした。
やがて登山道が北へ向くと突然のように大岩壁が前面に立ちは
だかりました。ここが真言宗の修験僧が伝承する貝摺り、笈摺り
の行場でした。
流石の山伏修験者も法螺貝を岩にぶつけたり、笈を岩に擦りつけ
たりして登ったという難所なのです。
昔はいざ知らず今は階段が刻んであり、鉄鎖もロープも懸けてあ
るので手を離さないかぎり墜落することはありません。
緊張の岩壁のトラバースが済むと岩場のペンキマークを拾いなが
ら辿れば光善寺池(2070m)から高距離450mの登りが漸く終
わりになります。
妙高山の平頂の南端、標高2454mの山頂に着きました。妙高山
の中央火口丘を真山(しんざん)といいます。南峰には関山神社の
奥の院が祀られています。
大小の溶岩を縫って登山道を進み、オオバコの発生ポイントに向
かいました。
登山道の両側に生えたオオバコを根こそぎ鎌で掘り起こして除去
しました。根掘りした草は用意したビニ袋で持ち帰ります。
溶岩原に屹立する有名な「日本岩」は基部から上端まで15mもあ
る輝石安山岩だそうです。フリークライムには格好の岩場らしい。
妙高山の平頂は南北に長く、南峰と北峰(2420m)の間が400
mもあります。その中央部の小鞍部の低い所に設置してある一等
三角点の標柱に先ずはタッチしてと。
下山してから持ち帰ったオオバコのビニ袋で軽トラの荷台はみる
みる塞がりました。大分成果が上がりました。
ビジターセンターの館長さんが帰りしなに差し入れてくれたオオバ
コ入りのシフォンケーキはふわふわ甘くて美味しいかったですが。
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コメント
外来種のオオバコの駆除お疲れ様でした!子供の頃遊んだあれですね!妙高山にオオバコがはびこっているのですか。こちらの山ではあまり見ませんね!根っ子から取らないといけないから大変ですね。自然環境を保護する事が大事ですね!
静岡の岳人さん おはようございます。子供の頃遊んだアレです。(笑)ゲーロッパが妙高山を占領しているのです。百年かけてはびこった敵を一朝一夕には駆除出来ませんね。じっくり取り組むしかありません。
投稿: 静岡の岳人 | 2017年8月21日 (月) 08時55分
ご苦労様でした。
数年前にロープウェイで上がり、大谷ヒュッテを覗いて、登りました。良い小屋でした。
オオバコが蔓延っているなんて知りませんでした。もっとも、私など見ても分からないのですが・・・
こうした地道な応援が大切なのですね!
のりこ様 おはようございます。大谷ヒュッテはきれいな小屋ですね。寝具もあって水場も近いし一度泊まってみたいなぁ。登山者が増えたら靴底に種子が付いて広がったみたいです。しっかり応援したいですね。
投稿: のりこ | 2017年8月21日 (月) 21時25分