夏行に出かける
夏行(げぎょう)は安居(あんご)とも言います。「旧暦4月16日か
ら7月15日までの間、僧侶が修道のため一室に籠り、精進修行
すること。ー
安居は梵語の雨期の意で、万物が生長・発育するのを妨げたり
殺生しないようにするという釈迦の教えによる。ー
日本では古く宮中に始まり、一般仏家に広まった。期間を前安居
・中安居・後安居の三つに分け、安居に入るのを結夏(けつげ)、
安居の終了を解夏(げげ)という。」(俳句歳時記 夏第四版増補
角川学芸出版編より)
ひそと扉(と)を閉ざして末社竹落葉
素十門では90年間毎年欠かさず続けられてきたのでした。夏の
行だからと、寝るまで日に3回も4回も絞られたもんだ。と先輩氏
から聞かされました。
明神の六月の紙垂(しで)新しき
でもみんな老いて今は普通の句会になりました。
友偲ぶ良寛の歌碑風涼し
今日は加茂市の式内社青海神社に吟行に来たのです。県外から
も熱心な会員さん達が参加されました。
門前の賃餅屋閑(ひま)夏のれん
吟行の後、推敲して5句投句します。その前に腹ごしらえ。門前町
の料亭の豪華弁当が出ました。
句会の前だからと誰も飲まないので、吟行の途中で買った地酒を
隅でこっそりやりました。 こっそり飲む酒は美味いのです。
夏安居のすめば越後はいよよ梅雨
食事が済むと真剣勝負の夏行句会が始まりました。夏行が終れ
ば新潟はいよいよ梅雨に入ります。
(おわり)
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コメント
さすが物知り・博学多才ですね!夏行(げぎょう)初めて知りましたよ!私もまたひとつ賢くなりました。貴兄のブログでいろいろと勉強させて頂ただいてます。俳句頑張ってください!梅雨が開ければいいいよ夏山シーズン到来ですね、私もいろいろ予定していますよ。
静岡の岳人さん おはようございます。夏行は虚子の時代から続く伝統行事みたいです。昔と比べると大分緩くなったようなので今年出てみました。(^^)今年は長梅雨でしょうか。
投稿: 静岡の岳人 | 2018年6月 7日 (木) 10時20分