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2018年7月 8日 (日)

伝説多し山居池

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6月15日(金)晴
草深い山居の池を訪ねました。 登った先が
山居の池でした。

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池への登り口に浄厳上人筆の立派な利剣名号塔が建っていまし
た。利剣とは字畫の先の鋭い剣先が煩悩や魔を払ってくれる六字
名号なのです。

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刻銘に天保八年十月十五日とありました。「十月十五日」とはそ
の昔、弾誓上人が岩谷口の岩窟で阿弥陀如来から秘法を伝授
されたと伝えられる記念すべき日だったのです。

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天保の頃に来島した浄厳上人によって山居が復興されると、そ
れま続いていた弾誓法流が浄土宗鎮西白旗流の一向専修念仏
道場になりました。浄厳上人は後世、嘉永5年(1852)8月浄土
宗本山知恩院の72代門主になりました。

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光明仏寺から下る事60m、標高340mの台地に森閑として樹林
に囲まれ、周囲500mの山居池がありました。この神秘的な池に
は昔から大蛇にまつわる伝説がありました。

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由来文にはこうあります。ー
「山居は光明仏を祀り、弾誓上人の開基といわれる。上人は尾張
の人、天文年中の生木で木食行を積み書家で奈良の名産「虎谿
墨」の筆者と伝えられている。佐渡に渡って光明山を開き山居6
年に及んだという。(続く~)

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(~続く)いろいろな説があるが一説として、昔山居の池に男龍が
住んでおり、近くの光明仏へ参拝に来る真更川のおせんという美
しい娘をみそめた。男龍はその後、若い男に姿を変えおせんのと
ころへ通った。そして二人は恋仲になった。(続く~)

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(~続き)ある夜、男の来るのが遅いので外へ出て待っているうち
に、いつしか山居の池へ来てしまった。その時男が現れ、自分は
この池の主であると打ちあけた。おせんはもう男と離れることの
できない自分を知り、一緒に池の中に入って行った。」と。

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その脇に行者笠掛澄心の残した供養塔が建っていました。
「王誉妙龍」(娘おせん)と「龍誉高天」(山居の池の主の龍
王)に
その昔江戸の高僧として知られた幡随意院白道が化益
(成仏させる)ために法号を授与したのだと伝えられています。

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(また村の古老の話としてー)
おせんが池のぐるりへ行くと、山居の池から大蛇が現れた。おせ
んが「人間になっておくれ」と声をかけると、大蛇はたちまち美男子
になった。やがておせんは美男子に伴われて池に入り、池の主の
嫁になってしまったという。

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それから長い歳月が経過した。ある日弾誓上人が池の渕を歩い
ていると、池から小さな蛇が現れた。蛇は小声で「もう一度人間に
なって成仏したい」と弾誓上人に懇願した。「そんならわたしの後
ろへ来て一緒に拝め、そうすれば人間になり成仏できる」

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上人にそう言われると、小蛇は上人の後ろに座って手を合せ一心
に祈った。そうしたら蛇はたちまちおせんの姿になり、弾誓上人の
目の前を天に昇っていった。やがて池から大蛇が現れ、狂ったよ
うにおせんを捜し回った。

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大蛇は真更川の村の「砂畑」という所の水田の水路を下り、大ザ
レと呼ばれる大滝(70~80m)まで来て、桜の木にまきついて下
を見下ろした。その時、突然木が折れて、大蛇は滝に落ち、「鼻つ
き岩」という大岩に頭をぶっつけて海に落ちて死んでしまった。

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その大蛇の霊を慰めるために、真更川の土屋三十郎さんの所で
大蛇を葬ったそうだ。そうして大蛇は竜になった。とバスで案内し
てくれた宿の主人が話してくれました。

(北佐渡紀行 その8)
(おわり)

参考図書 越後・佐渡の山岳修験 鈴木昭英著 法蔵館
       地蔵の島・木食の島   田中圭一著

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コメント

利剣名号塔の文字凄いですね!どこかで見たことのある字体ですね!大蛇と娘と池の昔ばなしは聞いたことがあるようなよくありそうな話ですね!

静岡の岳人さん おはようございます。木食上人たちは佐渡だけでなく、関東一円で活動したらしいから長野の山中で見かけたものでしょうか。大蛇伝説よく聞きますよね。大蛇が出そうな池なのですよ。

投稿: 静岡の岳人 | 2018年7月18日 (水) 17時18分

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