下田白根山に登る
「白根山登山道入り口」の標柱が取り付きに倒れるようにありま
した。
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祀らるる金精の神秋の宮
尾根に出てひと登りすると山の神に着きました。金属製の標識に
「熊狩りの眺め場まで約1時間」と書いてありました。
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珍味とふ山伏茸のきのこ汁
ミズナラの木の幹に山伏茸を見つけました。
手に取ると重みを感じました。珍しい茸が発生する豊かな自然が
残っている証拠のように思いました。
稜線上に出て一息つきました。北の駒出川を挟んで粟ヶ岳が大き
く広がり、前白根山が姿を現しました。
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鷹啼いて山渡りたる秋の天
谷を挟んで粟ヶ岳と白根山に至る稜線が一望できる
「熊狩りの眺め場」に着いて一服しました。
標識には「山頂まで90分」と書かれていました。
この先は小ピークが連続する稜線歩きとなり、痩せ尾根を通過す
る時は足元に注意しなければならず、緊張を強いられました。
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昨日八木山の展望台から眺めた前白根山の
急登カーブそのままの息つく暇もない急登から解放された
と喜んだのもつかの間、標識には
「山頂までもう一息」とありました。
だらだら登りをもう一と頑張りすると漸く山頂に着きました。
白根山は川内山塊の懐深く入り込んでいる独立峰
なので山頂は絶好の展望台なのでした。
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「川内、下田の山々は、極めて険悪な沢と猛烈な藪
に囲まれて、登山道、縦走路は皆無に近い。
行けば行くほど袋小路に追い詰められて、目的の頂に
立つのはともかく、帰路をどう突破して行くかの方が
重要課題となっている。」
(越後の山旅・上巻 藤島玄著)
40年前に書かれた日本山岳会越後支部の創始者の
川内山塊の状況と、現在もさほど変わらず、
矢筈岳も青里岳も簡単には手の届かない遠い山なのです。
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殊に粟ヶ岳から一本岳の稜線は雄大で魅力的に思えました。
前方の粟ヶ岳の大展望を楽しみながら昼食にしました。午後は往
路を戻りました。
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親沢を挟んで南側の対岸には特異な山容の
烏帽子岳が目を引きました。
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噛んでみて苦きは捨てよ茸狩
サンゴタケ(珊瑚茸)を見つけました。
こんなボリュームはなかなか貴重です。
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GPS軌跡 歩程7時間
(上り4時間 下り3時間休憩含む)
今日はめったには来れぬ憧れの山に登れて、
思い出に残るいい山旅ができました。
(おわり)
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コメント
川内山塊の白根山 標高900m峰の割には歩行程7時間とはなかなか奥深い山ですね!周りの山々も見事です。天気も良く最高の山行でしたね!
静岡の岳人さん おはようございます。そうですね。低山の割には難儀な山なのですよ。川内山塊は残雪期にヤブ漕ぎ覚悟で、上級者同伴でとハードルが高いので、なかなか近づけません。山はお天気次第、いい日でした。(*^^*)
投稿: 静岡の岳人 | 2018年10月24日 (水) 08時54分