かふかふと白鳥啼いて小六月
指差す先には白鳥の群れが食事中でした。田の神穂とはひつじ
(穭)の穂、つまり刈田に生えた稲のひこばえのことです。
田螺殻(たにしがら)蜷(にな)殻白し堀の底
田螺と蜷の殻をどこかで拾って来たのを、手にとってじっくりと
観察しました。観察こそ写生俳句の基本です。
三椏(みつまた)の花芽ふくらむ耕畝の忌
和紙の原料のみつまたの銀の莟がふくらんで来ました。耕畝
(こうほ)は俳号。先師・長谷川耕畝先生の命日に忌を修して毎年
納め句座に記念句会をして、今年は十七回忌となりました。
淡々と寝釈迦のごとし山小春
刈田の沖に遠く、角田山と弥彦山が淡く寝釈迦のように見えた
風景を詠んでみました。
今日からは納句会。来月はもう初句会。月日の速さに驚く今日
この頃です。
(おわり)
コメント
白鳥のエサ 田の神穂の意味が良く分かりました。句会の方も御精勤の様で、句もだいぶ進歩の跡が伺えますよ!私は先日の清掃登山で今年の登り納めです、忘年会はこれからまだまだ有りますが、お互い体調管理には気を付けて良い年を迎えましょう!
静岡の岳人さん おはようございます。田の神信仰の名残かもしれませんね。山に出かけようとすると荒れるので、句会に通ってます。若い頃のようには飲めなくなりました。ほどほどにですね。(^^)
投稿: 静岡の岳人 | 2018年12月10日 (月) 08時57分
角田と弥彦が寝釈迦と表現する事に驚きます!!国上山から角田に連なる姿を女性の寝姿と表現する方はいましたが(笑)
土曜日からすっかり寒くなりましたね。
鍋の季節です。
kazu1954さん おはようございます。神仏に頼ることが多くなりましたね。(*^^*)女性の寝姿とは艶っぽい。急に寒くなりましたね。弥彦山が真っ白です。一度多宝山の山頂でテント張って鍋したいと思うのですがいかがでしょうか。
投稿: kazu1954 | 2018年12月10日 (月) 16時06分
写真の三椏の花、梅の花ほつほつと咲き始めました。万作の花は満開です。ふるさとに毎年納句会に、江南区下早通の円周寺に長谷川耕畝さんのお墓参り有難うございます。
koji様 おはようございます。訪問ありがとうございます。耕畝先生にゆかりの方でしょうか。小生は面晤の経験はありませんが、主宰や先輩から耕畝師の偉業や為人を聞く度畏敬の念を強くしている孫弟子の一人です。下早の貂寺周辺も花盛りになりましたか。今年も吟行に通いたいと思います。
投稿: koji | 2019年3月 5日 (火) 20時03分