秩父御岳山に登る
9月14日(土)晴
木曽御岳山の王滝口登山道を開削した修験者普寛上人の
生地に秩父御岳山を訪ねました。
普寛行者の生家が御嶽普寛神社となっている鳥居の前を
通過してバスは林道杉ノ峠線へ入りました。
狭隘な林道を運転手さんが頑張ってくれて、林道御岳山線と
交差する通行止の地点まで行き、下車しました。
林道の一画から取り付き、急峻な斜面を九十九折に上って
行くと落合からの登山道に合流しました。長い道程を今日
は裏側からショートカットで登りました。
アキヤマタケ(黄)左とアカヤマタケが発生していました。
今年はどこの山もキノコが豊作の様でした。
コガネホウキタケ(毒)に日が当ると黄金色に輝くのでした。
アカチチタケがビロード状の傘の先に乳を出していました。
花が少ない時期に一瞬赤い花が咲いたようでした。
尾根が痩せてくるとロープと鎖場が続きました。秩父御岳山
は普寛行者によって開削された行者山だったのです。
ベニナギナタダケ
木曽御岳山の王滝口を開削した後、寛政6年に霊山巡霊の
旅の途上、越後国八海山に寄り入山修業された時に越後
大崎村の泰賢行者との出会いがありました。
キイボカサダケ
普寛行者の厳しい修行に感銘を受けた泰賢行者は御嶽教
に入門し、普寛行者と兄弟弟子になりました。
その結果、八海山は御嶽信仰講中の普寛講や一心講の認める
信仰の山となり全国デビューを果たしたのでした。
不動明王の祠を過ぎると狛犬のいる参道へと続き、奥ノ院の
ある山頂に着きました。
狭い山頂からは頂稜部が雲に隠れた両神山が見えました。
参道の石段に腰を下ろしてランチにしました。
午後、奥ノ院に参拝してから往路を下りました。
ツチカブリ
下山路も色んなキノコが現れて、目を楽しませてくれました。
百花繚乱ならぬ百菌繚乱の一日となりました。
(俳句)九十五の媼が女将月の宿
95歳の女将が切り盛りする山の宿の客となりました。
飲むほどに酔うほどに山談義は尽きず夜は更けて行きました。
(GPS軌跡)上り2時間 下り1.5時間
(下部の樹林帯部分は軌跡が乱れてしまいました。)
帰りのR140から岩壁に鎧われた堂々の山容が見えました。
御嶽山は新潟に2座あります。普寛行者が御嶽教布教のため
開削した御嶽山の1座に登ることができて思い出深い山旅と
なりました。
(おわり)
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コメント
「百菌繚乱」今どこの山もキノコが凄いですね!秩父の両神山はよく登りますが、御岳山はまだ登つた事が無いです。修験者の山はどこも厳しいですね!山の民宿もまた山菜料理が良いですね!
投稿: 静岡の岳人 | 2019年9月23日 (月) 09時21分
静岡の岳人さん おはようございます。今年は暑かったせいで
菌糸がよく育ったのか、キノコの当たり年のようですね。
R140のループ橋からみえた御岳山の峨々たる山容に驚きま
した。普寛行者の生地を訪ねた甲斐がありました。
投稿: シャクナゲ色 | 2019年9月24日 (火) 06時01分