金北山に登る
10月15日(火)晴
大佐渡山脈の稜線は紅葉が始まっていました。山の会で佐渡に
来たので、能楽公演の翌日は金北山に登りました。
(俳句)ことごとく国仲平野みな刈田
今朝は早起きして6時に宿を出ました。金北山にかかった
雲も次第に晴れると回復予報が出ました。今回は横山登山口
から入山しました。
登山口は林道の屈曲点の分かり憎い所にありました。今日は
横山地区の地元を熟知しているガイドさんに先導をお願い
しました。
横山登山口コースは金北山巡礼の登拝路でしたが、長い行程
が敬遠されてか、今では訪れる人もいないようでした。
取り付きからは比較的なだらかな登山道が続きました。崩壊地
を迂回する急峻な捲道に出ました。
う回路を下り小沢を跨ぐと清冽な水場に、苔むした石仏と
不動尊が祀られていました。
ムラサキシメジをみつけました。佐渡の山は深くて自然が
豊かなのでした。
ソーセージ状のツチアケビの実をみつけました。ナラタケ菌と
共生するので、探せば近くにナラタケが発生していたかも
しれません。
倒木を跨いだり泥んこ道を右に左に飛びのきながら、登山道は
緩やかに台地を登って行き、初盛ダムからの道に合流しました。
ブナ林帯には原生林のような大ブナが時々現れて
癒されました。
昔、登拝の信者たちがうがいをして身を清めた所、不動尊
の在す払川に着きました。
樹林帯を抜けると、ひょいと展望地に出ました。自衛隊の
ガメラドームのある妙見山と二ノ岳の稜線が間近く見えました。
ヤマウルシの赤が鮮やかでした。
稜線付近は紅葉が始まっていました。
(俳句)大佐渡の紅葉見下ろす山の宮
1172mの山頂の金北山神社は目前になりました。
(俳句)湾ふたつ据へし眼下の島の秋
奥宮に参拝した後ゆっくりランチにしました。境内から
眼下に右は真野湾が左は両津湾が一望でした。
(クリック拡大)ガイドI氏撮影の一枚をお借りしました。
下山は往路を戻り、両津から船の人となりました。昨日
は雨、今日は晴。能楽と金北山登山と目まぐるしい2日間
でしたがいい旅ができました。
(おわり)