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2019年10月

2019年10月26日 (土)

金北山に登る

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10月15日(火)晴
大佐渡山脈の稜線は紅葉が始まっていました。山の会で佐渡に
来たので、能楽公演の翌日は金北山に登りました。

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(俳句)ことごとく国仲平野みな刈田
今朝は早起きして6時に宿を出ました。金北山にかかった
雲も次第に晴れると回復予報が出ました。今回は横山登山口
から入山しました。

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登山口は林道の屈曲点の分かり憎い所にありました。今日は
横山地区の地元を熟知しているガイドさんに先導をお願い
しました。

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横山登山口コースは金北山巡礼の登拝路でしたが、長い行程
が敬遠されてか、今では訪れる人もいないようでした。

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取り付きからは比較的なだらかな登山道が続きました。崩壊地
を迂回する急峻な捲道に出ました。

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う回路を下り小沢を跨ぐと清冽な水場に、苔むした石仏と
不動尊が祀られていました。

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ムラサキシメジをみつけました。佐渡の山は深くて自然が
豊かなのでした。

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ソーセージ状のツチアケビの実をみつけました。ナラタケ菌と
共生するので、探せば近くにナラタケが発生していたかも
しれません。

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倒木を跨いだり泥んこ道を右に左に飛びのきながら、登山道は
緩やかに台地を登って行き、初盛ダムからの道に合流しました。

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ブナ林帯には原生林のような大ブナが時々現れて
癒されました。

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昔、登拝の信者たちがうがいをして身を清めた所、不動尊
の在す払川に着きました。

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樹林帯を抜けると、ひょいと展望地に出ました。自衛隊の
ガメラドームのある妙見山と二ノ岳の稜線が間近く見えました。

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ヤマウルシの赤が鮮やかでした。

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稜線付近は紅葉が始まっていました。

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(俳句)大佐渡の紅葉見下ろす山の宮
1172mの山頂の金北山神社は目前になりました。

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(俳句)湾ふたつ据へし眼下の島の秋
奥宮に参拝した後ゆっくりランチにしました。境内から
眼下に右は真野湾が左は両津湾が一望でした。

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(クリック拡大)ガイドI氏撮影の一枚をお借りしました。
下山は往路を戻り、両津から船の人となりました。昨日
は雨、今日は晴。能楽と金北山登山と目まぐるしい2日間
でしたがいい旅ができました。
(おわり)

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2019年10月25日 (金)

佐渡に能を見に行く

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10月14日(月・祝)雨
国民文化祭の演能に観世宗家が佐渡に来島するというので
山の仲間と早朝の始発便で出かけました。

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(俳句)ゆっくりと舳先を佐渡へ秋の航
台風19号が北へ去ったものの、欠航明けの佐渡航路は外海に
出た途端に大きく揺れました。

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観世宗家の演能は午後から始まるので、両津港に着いたら
午前中に佐渡能にゆかりの地を巡りました。

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先ずは佐渡の初代金山奉行の大久保長安ゆかりの大安寺を訪ね
ました。大久保長安ははじめ猿楽の能楽師として父子で武田家
に仕え、武田家滅亡後は徳川家康に仕えました。

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新精錬法を導入して金の増産に寄与したり、有能な民生官
として徳川家の財政基盤の整備をして多大な貢献をしました。

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(俳句)寺の紋三つ葉葵の紅葉寺
大安寺は大久保長安が慶長11年に創建した浄土宗のお寺です。
徳川家康の信任を得ていた証が三ツ葉葵の寺紋なのです。

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大久保長安は金山奉行として佐渡へ赴任するにあたり
大蔵流一門の能楽師と200人の婦女子を帯同した
といい、佐渡に能楽を広めた第一人者でした。

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次に泉にある世阿弥の配所となった正法寺を訪ねました。

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山門をくぐると右隅に世阿弥の腰掛石がありました。
「〇〇の腰掛石」は名所を訪ねるとよく見かけます。

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境内の碑文を見ていたら和尚さんが出てこられて、お御堂へ
誘っていただきました。

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(俳句)伝説のべしみを蔵す月の寺
秘蔵の神事面べしみを取り出して見せてくれました。

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「新潟県指定文化財」と箱書がありました。世阿弥が雨乞い
の神事の時につけた鬼面(べしみ)は鎌倉時代後期の作で
県内最古の面だそうです。

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世阿弥の木彫像もみせていただきました。世阿弥の絵は
残っていないので、この木彫像の顔が世阿弥のイメージ
として定着したようだといわれました。

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(俳句)老世阿弥像を伝ふる月の寺

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凛として老世阿弥の人となりが出ているように見えました。

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午後の開演が始まりました。観客が全国から集まるので大入り
で立見席になるかもと言われていたのですが、台風で来れない
人も大勢いて余裕で座れました。

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(俳句)ちちぽぽと笛にはじまる秋の能
上演中は撮影禁止なので舞台写真がありません。宗家一門
の洗練された演能をかぶりつきで観られて、2時間ぶっ通
しの感動の時間はあっという間に過ぎたのでした。

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興奮冷めやらぬうち、外海府を回って今日の宿へ向かいました。
明日は金北山に登ります。
(おわり)

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2019年10月10日 (木)

赤面山に登る

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10月6日(日)曇のち一時雨
紅葉が始まった赤面山1701m(あかづらやま・福島県西郷村)
に登りました。

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旧白河高原スキー場のレストハウス前の広場に駐車しました。
窓ガラスが無残に割られた姿が痛々しく見えました。

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赤面山は那須連峰の朝日岳の北から東に派生する支脈上に
聳える山です。当初は西郷村側から鏡ヶ沼経由で三本槍岳
に登るはずでしたが、大峠林道が工事のため通行止になっ
てしまったので急遽、隣りの赤面山に変更になったのでした。

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閉鎖されたスキー場の広いバーンは草茫々で、雨水に削られて
むき出しの岩がゴロゴロして歩きにくいのでした。

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第2リフトの終点まで登ると標高は1300mを超えました。
振り返ると東側の阿武隈高地方面の眺望が開けました。

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傾斜が緩むと笹原の踏み跡を辿って、尾根沿いの登山道に
乗りました。樹林帯は気持ちの良いぶな林を登って間もなく
那須甲子自然の家への分岐に出ました。

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樹相がブナからダケカンバに変わって森林限界が近づくと
笹原の登りになりました。

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登山道は深く洗掘りされて、くねくね曲がる樋状の道を
たどり高度を上げて行きました。

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山頂が迫ったあたりでホントは左手に茶臼岳と朝日岳が
見える筈ですが、今日はガスって何も見えず、昃ると
どんより暗くなってきました。

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山頂はガレ場となって、飛ばされそうなほど強風が吹いて
寒さを感じました。

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赤茶けてガレた山容が赤面山の謂れでしょうか。先ずは
三等三角点にタッチしました。

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晴れていれば360度のパノラマが待っていた筈なのに今日
は何も見えず、強風で寒いので記念写真に納まったら
そそくさと風避けのポイントを探しました。

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岩の陰に風避してランチし始めた途端に、雨がまじり始め
ました。弱り目に祟り目とはこのこと。早々に撤収して
下山したのでした。

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(クリック拡大します)
見えますか。薄い虹がかかりました。

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カエデの紅葉が鮮やかでした。

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(クリック拡大)
(俳句)みちのくの阿武隈高地鮭おろし
下ってきたら雨が晴れて、谷向こうの山々の眺望が開けました。
越境の福島の山は風雨の洗礼を受けましたが、それもまた良し。
今日は思い出に残るいい山旅が出来ました。
(おわり)

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2019年10月 4日 (金)

角田山九月尽

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9月30日(月)晴
9月末のくぎりなので角田山を訪ねました。歩き始めた頃
一と仕事終えて下山してきた御大とスライドしました。
御大のステキな笑顔にはいつも励まされるのでした。

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先週来た時は一面を覆っていたキツネノカミソリは姿を
消して、今はツリフネソウに代わられていました。

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隣りにはキツリフネ(黄釣舟)も咲いていました。釣舟草
はかわいい花なので好きです。

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ツリフネソウの花が尽きるあたりに曼殊沙華が盛りでした。

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不気味なマムシグサの実が赤くなり始めました。

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サラシナショウマも咲き出しました。

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海がみえる高台で一服つけました。

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急尾根の石を平らに起こして、階段状にした登山道は
おかげで歩きやすくなっていました。御大の頑張り
にはいつも頭が下がります。

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(俳句)海境(うなさか)の紫紺乗せたる鳥頭(うづ)の花
トリカブトの花が咲き出しました。いよいよ秋の深まりを
感じます。

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これは先週の写真です。オオワライタケは存在感ありました。

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今日は、オオワライタケは姿を消して同じ切株にマスタケ
が発生していました。キノコの世界も生存競争が激しい
ようです。

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(俳句)老夫婦くるみ拾ふも九月尽
登る途中にみつけておいた落胡桃を拾いながら下山して
いたら、下から登ってきた老夫婦とバッタリ。
「老夫婦にはこれが唯一の楽しみでね。」
って言われたら、「よろしかったら、これも」ってみんな
上げてしまいました。

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(俳句)広々と切子光りの沼の秋
初鴨が飛来してくる頃かと、佐潟に寄りましたが。

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シロサギと、残り鴨の水尾しか見えませんでした。でも
渡り鴨と白鳥が姿を見せる日も、もうすぐです。
(おわり)

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2019年10月 2日 (水)

春日山城跡に登る

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9月28日(土)曇一時雨
上杉謙信の居城だった春日山城跡を訪ねました。

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麓の神社前に戦国武将姿の案内人が現れましたが、ここは
素通りして登山口に向かいました。

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(俳句)秋雨の城址(しろあと)城でありし頃
要所々々に家臣団の居宅が配置されて山全体が要塞化されて
いたようです。大河ドラマ「天地人」で有名の直江兼続の
居宅址がありました。

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(俳句)謙信の城美しき薄紅葉
山の上に謙信ゆかりの毘沙門堂が建っていました。

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(クリック拡大)
(俳句)顔ばせに秋雨かかる城のうち
標高170mの山頂の天守閣跡に立つと妙高三山が見えました。
今日は雲が厚くてパラリと顔に雨があたりました。

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高田平野は霞んで見えませんでした。

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(俳句)生臭き鯉のにほひや濠の秋
春日山城跡を下りて次は、高田城跡を訪ねました。

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桜の季節には人でにぎわう城址も今はひっそりとしていました。

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今日の最後はお目当てのワイン倉を訪ねました。

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(俳句)すゐっちょの葡萄酒倉の薄明り
熟成樽が並んでいました。

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これこれ、ワインの試飲がお目当てだったのですが。

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(俳句)びいどろの葡萄酒色の秋灯下
熟成1年目のワインの泡は甘くて美味でした。

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新酒の芳醇な味わいにひかれて土産に1本買いました。
終わり良ければ、最後はうまいワインにありつけて今日
はいい一日になりました。
(おわり)

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2019年10月 1日 (火)

新保岳に登る

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9月25日(水)晴
山形県境に近い県北の新保岳に登りました。ぶな林が見事
でした。

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蒲萄山塊は日本海沿岸とR7の間を南北24㎞、東西8㎞
を走る山脈です。新保岳はその最高峰で、一等三角点補点
があります。

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近年林道新保岳線が整備され、長年親しまれた旧登山道の
中間付近を通過するにあたり新登山口が480m地点に移
ることになったおかげで、従来2時間20分かかっていた
いたのが1時間ほど短くなりました。

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県内のぶな美林百選にも選ばれているブナ林をゆっくり
登りました。

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(俳句)県北の原生林の山の秋
「千手ぶな」は見事でした。

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(俳句)山の毒吸うて猛たる毒きのこ
クサハツが発生していました。

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ブリキの標識が懐かしい。

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小広い山頂に着きました。木の間越に日本海の眺めが広がり
粟島が見えました。

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山頂で軽くコーヒーブレイクをして下山しました。原生林
を縫うように下りました。

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途中、東側が開けた見晴台から米ヶ山と奥に蒲萄山が見え
ました。蒲萄とは「えびぞめ」と読むのだそうです。昔草木
染にしたつる性植物がよく採れた山だったでしょうか。

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(俳句)初鮭も時たまあがる下り簗
下山してから、下り簗に行きました。

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(俳句)尾を跳ねしまま焼かれをり子持鮎
焼鮎のいい香りが漂っていました。イワナとヤマメも美味
そうでした。

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(俳句)焼鮎のわたの苦みも鮎の味
串鮎がめいめいに配られました。焼鮎を肴に村上の地酒が
進むこと、進むこと。

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(俳句)瀬に一人落鮎釣の棹ひかる
小屋掛の座敷に上れば、目の前のアユ釣りを眺めながら
酒宴が始まりました。

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串鮎が美味なので山女もオーダーしてしまいました。
今日はぶな美林の山歩きと野趣あふれる酒宴の趣向に
満足の一日となりました。
(おわり)

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