魚沼アルプス縦走
11月23日(土)快晴
地元で「魚沼アルプス」と呼ばれている山塊のうち、桑原山
から鳴倉山まで歩きました。
湯の谷健保センターの裏から桑原山の鳥目当登山口へ向かい
ました。桑原山には以前から遊歩道がありましたが、2015
年12月に桑原山の先からトヤの頭を経て鳴倉山まで新道が
開削されました。
桑原山遊歩道も杉林の急坂に階段が整備されました。ひと登り
して「山の神様」の標柱まで出ると、周囲の山々が競り上がって
きて展望が開けました。足場の悪い崩壊地はロープの助けを借
りて一気に高度を上げると桑原山に着きました。山頂は台地状
の広場で360度の展望台の休み場でした。
桑原山(558m)はトヤの頭(標高点671m)から涸沢山
(619.3m4等三角点)を経て北東に派生する支尾根末端の
ピークです。今日は桑原山から南西へトヤの頭をめざしました。
新道は灌木の切跡が目立ちました。
それに、豪雪で削られて細尾根の急登や急下降、岩稜帯の
段差を丸太の梯子を下る所もあってなかなかスリリングな
道でした。
涸沢山の北斜面に広がるブナ林はみな落葉して裸木になって
いました。ふかふかの落葉をサクサク踏んで上り下りする
ので快適な稜線歩きとなりました。
左手には越後駒ケ岳のピラミッドが終始目を楽しませて
くれました。
前方に双耳峰のトヤの頭が見えて来ました。トヤの頭から南へ
駒の頭(680m)、黒禿の頭(770m)を経て大力山や城山へ
連なる馬蹄形山塊にも新道が開削されて環状縦走ができるよう
になりました。
3コースの登山道が交差する峰に新しい道標がありました。
双耳峰のトヤの頭の山頂はここより北の鳴倉山側へもう
ひと歩きでした。
今日の終点の鳴倉山(578.6m3等三角点)へは尾根通し
に小ピークをいくつも越えて下って行きました。
長い坂を下って鳴倉山直下の「鏡池」に着きました。初冬の
青い空が水面に映って実にきれいでした。
クリタケ発見。今日はじめて見つけた茸です。ナメコは
これからでしょうか。
今日の鳴倉山はポカポカ陽気になりました。越後三山
(は・な・こ)を見ながらランチタイムになりました。
オイラは北側を向いて毛猛連山を見ながら日向ぼっこ
をしました。
上空を見上げるとパラグライダーがいくつもいくつも
らせんを描いて舞い上がっていきました。
そう、この近くに鳴倉山の絶好のパラグライダーの発進基地が
ありました。
(クリック拡大)
GPS軌跡 総距離6.2㎞ 総時間6:00
(赤い線は昨年10月の馬蹄形縦走の軌跡。青い線が今回です)
下りは良く踏まれている明神コースを進みました。
「(クマに)遇わんかったかね」「おかげさまで」
下山してきたら畑仕事のおばちゃんに声かけられました。
「(クマが柿食いに)今朝も来ていたよ。毎日通ってるんだ」
見ると村はずれにまだ、鈴生りに実をつけた柿の木が並んで
いました。
思わず一句
(俳句)柿食ひに熊の下り来る村小春
今日は今の時期にはめずらしいくらいピーカン晴れの好日に
なりました。こんないい日はもう今年はないかもしれません。
思い出に残るいい山行になりました。
(おわり)