謡に親しむ
11月10日(日)晴
観世流謡の会の3会合同の謡曲大会に出かけました。大鼓と小鼓
の小気味良い響きが会場内から聞こえてきました。
演目は舞囃子の「清経」、源平合戦で亡くなった平氏の公達の
霊が合戦の活躍の場面を語るいつもの修羅物ではなくて、平家
一門が都落ちした後の都で、ひっそりと暮らす妻の夢枕に清経
の霊が現れて妻への愛情を語る世阿弥の異色作なのでした。
シテは笛の音に引かれるように登場しました。「笛の音」は
夫婦の縁を結ぶ赤い糸という訳です。
きびきびとしたシテの舞が始まりました。かけ声と大鼓
(おおかわ)に小鼓(こかわ)が続く掛け合いがジャムセッ
ションの様でもあり、能楽らしい華やかな音の波がひしひし
と伝わってきました。
我が会も「小袖曽我」(曽我物語に取材した四番目物)を
披露しました。小生は地謡方で参加しました。紋服袴姿は
何とはなしに気が引き締まって、坐りがいいのでした。
今日もどっぷりとじっくりと謡の雰囲気に親しんだ一日と
なりました。
(おわり)
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コメント
伝統芸能素晴らしいです!観世流謡曲大会お疲れ様でした!紋服袴姿が凛々しくてカッコイイですね!
投稿: 静岡の岳人 | 2019年11月21日 (木) 10時10分
静岡の岳人さん おはようございます。確かに紋服姿の舞囃子は
きびきびした舞姿は凛とした美しさを感じます。かけ声と大鼓
小鼓が入ると一層盛り上がります。長年鍛錬の技が出ますネ。
投稿: シャクナゲ色 | 2019年11月22日 (金) 06時45分