市島邸吟行
11月2日(土)晴
今日は新発田市の市島邸に句会の吟行に出かけました。
(俳句)行く秋の栄華の記憶今昔
市島家は江戸時代から幕末明治に福島潟の干拓で1000町歩
を有した越後の大地主の一つで、邸宅は新潟県の指定文化財に
なっています。
(俳句)秋深したぬきの棲みし大邸(やしき)
タヌキが姿を現しました。広い庭のどこかに狸の一家が
住み着いているようだと係員の人が話してくれました。
(俳句)雑学の博士の村は暮の秋
市島春城先生の胸像がありました。春城先生は早稲田大学の
初代図書館長を務められ、衆議院議員3期、ジャーナリスト
随筆家として日本の文化振興に多大な貢献をされました。
世阿弥十六部集を発掘して世阿弥を世に弘めた吉田東伍博士
や歌人会津八一先生に落合の別荘を無償貸与したり、新潟県
出身の文人の庇護者だったのでした。
吟行の後は近場の料亭のお弁当を頂きました。
午後は真剣勝負の句会に突入したのでした。
吟行句会がすめばいよいよ新潟の秋も深まり、冬の到来を
待つばかりです。
(おわり)
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コメント
私も以前新発田市の市島邸に行った事があります。しかしながら吟行句会はいつも料亭で豪華な食事会ですね!さぞかし立派な句が出来た事でしょう!「行く秋の栄華の記憶今昔」良いですね!
投稿: 静岡の岳人 | 2019年11月19日 (火) 14時39分
静岡の岳人さん おはようございます。市島邸ご存知でしたか。
吟行の後は料亭がコースかと思っていたら、「手弁当で何処
にでも出かけて行った頃が懐かしい。」と言う主宰には忸怩
たる思いがあったようで印象的でした。明治の地主層の優雅
な暮らしぶりを見るにつけ、栄枯盛衰を感じますね。
投稿: シャクナゲ色 | 2019年11月20日 (水) 06時28分