雪山に登る(コマタ)
2月20日(木)雨のちくもり
剣竜峡のある荒川川の源頭部の最高地点コマタから金鉢山
(折居山)を目ざしたのですが。
出だしは雨でした。回復見込との天気予報を信じて出発し
ました。国土地理院地図に「山神社」の記載のある岩尾根に
取付くと直ぐに、汗ばむ程にぐんぐん高度を稼ぎました。
スズメノ口の休場を過ぎ、点453mの積雪は30cm。小雪で
ヤブの急登も、今年初めての雪山は爽快でした。
530m焼山のピークに立つと、コマタから金鉢山の眺めが
広がりました、が一瞬に雪雲に隠れてしまいました。焼山
から一旦下り、尾根は東に大きくカーブしていきました。
548mの小ピークに出ると、左手に封鎖中のロープの間口の
入口がありました。ここが「カツラノマ」への下山路分岐地点
即ち「コ股」の「コマタ」じゃないかと。「コマタ」の意味す
る処が解ったような。
尾根から沢床に下りて滝の落ち口に出ました。「堀切水場」
の標識板がありました。南から落ちる沢水を農業用水に利用
するために北側の沢へ誘導する堀切場でした。
アルミ梯子を上って尾根に戻りました。痩尾根の急登をあと
70m頑張ればコマタ山頂の筈です。
コマタ頂上に着きました。以前標高は630mでしたが、東京
スカイツリーが出来るといつしか634mに変わっていました。
金鉢山に向かいました。急登の670m峰を越えて稜線に立つと
雪量はぐっと増えほぼ1m。いよいよワカンの出番かと思った
矢先、「タイムアップ」とリーダー氏の指示が出ました。
以前、山友モモさんと金鉢山を途中敗退していたので、今日
こそはと、ちょっと期待もしてきたのですが、またまたお預
けとなりました。山稼ぎのあとのコーヒーブレイクは格別で
した。
午後はコマタ直下の急坂を慎重に下りました。正面の飯豊連峰
は厚い雲の中でした。これからコース一の難所ハリ沢源頭へ向
かいました。
崩壊地の沢の源頭部は吹溜まりのナイフリッジを、慎重に通過
しました。「赤信号みんなで渡れば怖くない」ってか。
小ピークをいくつも越して「穴マクリ」展望台に出ました。
アナマクリとは面白い名前です。昔、赤谷集落にマタギ文化
が健在であった頃の、熊打ちに関係した山言葉でしょうか。
この後小ピークをいくつも乗越して花ノ木平の舗装林道に下山
しました。
(クリック拡大)
GPS軌跡 歩程時間6時間。赤線は実際の軌跡。途中電池切
れで軌跡が途絶えたので緑線の部分は手書きしました。
例年は深雪で入山はかなわないのですが、怪我の功名というか、
小雪のおかげで周回ができた貴重な一日となりました。
(おわり)
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コメント
久々の雪山ですね!小ピークをいくつも超えて、小雪のおかげで周回ができ、6時間の歩行お疲れ様でした!
投稿: 静岡の岳人 | 2020年2月25日 (火) 08時41分
静岡の岳人さん おはようございます。小雪のおかげで普段は
行けぬ豪雪の山域に踏み込めたのはラッキーでした。金鉢山到
達の課題がまた残りましたが。
投稿: シャクナゲ色 | 2020年2月26日 (水) 09時57分