小浜尾根を登る
3月19日(木)晴
カタクリの咲き具合を見ようと、いつも登山者の少ない
小浜尾根を登りました。
宮前口は満車、次の此ノ入も空きスペースなしで結局角田浜の
大駐車場へ。ここでも既に満車状態。例年のことながら雪割草
の角田山の人気には驚きです。新型コロナも、どこ吹く風のよ
うで。
車から降りた登山者の群が簇々と桜尾根と灯台尾根に吸い
込まれていくのでした。混雑を避けるように隧道をくぐって
小浜尾根を目指すことにしました。
灯台の真下を「判官の舟隠し」のトンネルをくぐりました。
昔、源義経主従が奥州へ落ちる逃避行の途中に舟を隠した
という伝説の場所なのです。
(俳句)七浦の一つの浦の春怒涛
トンネルを抜けると波の飛沫が足許を洗う、下ノ廊下の
へつり道のような桟道をおっかなびっくり歩いた先で。
波打ち際から灯台に石段を一気に上ると、息が切れました。
灯台尾根経由で海岸道路に下りて、車道を歩きました。
小浜尾根の一端に着きました。海蝕地形が荒々しい小浜尾根の
風景は気に入っています。マークの中に昨日の雨で今朝は滝が
落ちているでしょう。
これは3年前の厳冬期の写真。冷え込んだ朝に時として
大氷瀑が出現するのです。
取り付きは尾根の東側から、急なカヤトの斜面をジグザグに
登って尾根に乗りました。昨日は寒かったのに、今日の気温
20°超。汗が吹き出しました。振り返ると日本海がきれいで
した。
尾根に乗った後は、緩やかに同じ斜度が続くので好きなコース
です。往きに遇った登山者は追い越していったオバチャン一人
だけでした。
(俳句)俯きて花かたくりの風にゆれ
白花のキクザキイチゲと一緒にカタクリが群生していました。
日溜りにキクザキイチゲの群生がきれいでした。
コースの中間地点の三角点峰まで登って来ました。ホントは
明日、恒例の三角点8ヶ所巡りの行事予定だったのです。新型
コロナで中止になったので、今日、独りで小浜三角点を訪ねた
のでした。
(クリック拡大)
三角点で一服付けている時に、何気なく目をうつした先に
コシノコバイモ(越の子貝母)を見つけました。
(クリック拡大)
(俳句)海に向く花かたくりの寂光土
三角点峰より標高の高い所のカタクリはまだ固いつぼみで
これからのようでした。
今日2人目の登山者のオジサンとスライドして間もなく
灯台尾根と合流して、静かな山歩きは終りました。灯台尾根
から急増の登山者の列にのみ込まれてしまいました。
(おわり)
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コメント
カタクリ綺麗ですね! 春の日本海もまた良いですね!我が山の会の山行は遠出を変更して近くの里山に行っています。
投稿: 静岡の岳人 | 2020年3月22日 (日) 08時59分
静岡の岳人さん おはようございます。晴れると佐渡と海がき
れいです。雪割草の次はカタクリ、ショウジョウバカマも咲き
出しました。木々が芽吹くと次々花々が交代して咲きますね。
遠出せずに近場の里山に変更は正解だと思います。ホント今年
は如何なっちゃうのでしょうか。
投稿: シャクナゲ色 | 2020年3月23日 (月) 11時15分