2024年11月
2024年11月20日 (水)
2024年11月17日 (日)
2024年11月10日 (日)
マリア観音
10月30日(水)晴
(俳句)ひそとありマリア観音落葉中
柳津町(福島県西会津)の奥の山間の標高500m付近にある
久保田集落の観音山に三十三観音を安置した遍路道を巡りま
した。7番目のマリア観音は如意輪観音が持つ蓮華の代わり
に十字架を御手に掲げ持つ石仏でした。キリシタン大名だっ
た蒲生氏から加藤氏、保科氏へと領主が変わり、厳しい取り
締まりの中でも隠れキリシタンが旧会津領の各地で信仰を守
抜いた文化を今に残しているのはすごいなぁと思いました。
観音山を下り、久保田集落から始まる銀山街道を歩きました。
その昔、奥会津に戦国の代にはじまる大銀山がありました。
精錬に大量の塩を使うため、越後で取れた塩を運ぶための
山岳道路の一部が現存しているのです。
峠の入口ですっぽん茸を見つけました。卵状の幼菌が殻を破
って、柄が成長する様が鼈(すっぽん)に似ているので鼈茸
の名がついたとか。以前角田山でもすっぽん茸を見たことが
ありました。今年はきのこの豊作らしい。暗い杉林の中に
れかけて色褪せた老菌のスギヒラタケを見つけました。昔は
よく食べていたのに、今では猛毒菌に変わったのは何故?
等と話しているうちに何時しか峠を越えました。
(俳句)ズリ山と銀山跡にすすき風
峠を下った広い台地上に崩れかけた大煙突とその奥にズリ山が
見えました。戦国期に始まり明治期まで続いた大銀山は金本位
制により閉山するまで栄枯盛衰の物語がありました。訪れる人
も少ない山間の史跡を訪ね、昔に思いを馳せてみました。
(おわり)
2024年11月 8日 (金)
大渚山
(クリック拡大) 大渚山東峰より雨飾山
10月21日(月) 晴
(俳句) うららかな大秋晴れを賜りし
今日はすっきり晴れました。振り返ると紅葉した稜線と南面の
布団菱の岸壁が特徴的な雨飾山がせり上がりました。左隅には
ちょっぴり青い日本海も望めました。
今日は山の会山行に出かけました。小谷温泉経由~鎌池、湯峠
(1270m)へバスで。湯峠から大渚山(1566m)は標高差300m
のトレッキングです。下界は残暑でもここは涼しくて紅葉が
始まっていました。ぶなの落葉をサクサク踏んで急坂に喘えぐ
と、いつもは雲が懸って全容を見せない雨飾山が今日はすっ
きりと姿を現してくれました。
ぶな幹に茸が発生していました。美味しそうですがツキヨタケ
は猛毒菌。まだまだアマニタ類やボレイタスが主流のようです。
なめこや平茸が出るのは涼しくなった11月過ぎ頃かな。
(おわり)