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2024年11月

2024年11月20日 (水)

浜小春

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(俳句)潮鳴りの静かな浜の小六月
11月20日(水)晴れ
角田山の灯台尾根の見慣れた風景です。以前春の波を描こうと
初春の角田岬を描いたことがあったので、秋の風景はどうかし
らと思ったのです。
「小六月」は旧暦10月(現在の11月頃)の異称です。小春日
小春凪、小春空など皆同義語ですね。こんな穏やかな日も嵐の
前の静けさです。(俳句)「木枯しのあとは雨の日そして雪」
初冬の越後は時雨れる日々が待ち受けています。
(おわり)

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2024年11月17日 (日)

角田山紅葉

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(クリック拡大) 角田山此入リ口スケッチ
11月11日(月)晴れ
(俳句)寂さびと皆枯れ急ぐ山のもの
いつも通い慣れている道ですが、今日は立ち止ってうっとりと
眺めてしまいました。構図よし、絵になる景色だと、ふと思っ
たのです。初めての角田山を描いてみようと。実際はこんなに
色鮮やかではないけれど、一種心象風景ですから。

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(俳句)空青し佐渡なほ青し御講凪
下山して浜に出てみました。空も海も穏やかに晴れて凪いで
いました。11月はそろそろ門徒寺では報恩講が始まる頃です。
今日は穏やかな御講凪になりました。
(おわり)

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2024年11月10日 (日)

マリア観音

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10月30日(水)晴
(俳句)ひそとありマリア観音落葉中
柳津町(福島県西会津)の奥の山間の標高500m付近にある
久保田集落の観音山に三十三観音を安置した遍路道を巡りま
した。7番目のマリア観音は如意輪観音が持つ蓮華の代わり
に十字架を御手に掲げ持つ石仏でした。キリシタン大名だっ
た蒲生氏から加藤氏、保科氏へと領主が変わり、厳しい取り
締まりの中でも隠れキリシタンが旧会津領の各地で信仰を守
抜いた文化を今に残しているのはすごいなぁと思いました。
観音山を下り、久保田集落から始まる銀山街道を歩きました。
その昔、奥会津に戦国の代にはじまる大銀山がありました。
精錬に大量の塩を使うため、越後で取れた塩を運ぶための
山岳道路の一部が現存しているのです。

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峠の入口ですっぽん茸を見つけました。卵状の幼菌が殻を破
って、柄が成長する様が鼈(すっぽん)に似ているので鼈茸
の名がついたとか。以前角田山でもすっぽん茸を見たことが
ありました。今年はきのこの豊作らしい。暗い杉林の中に
れかけて色褪せた老菌のスギヒラタケを見つけました。昔は
よく食べていたのに、今では猛毒菌に変わったのは何故?
等と話しているうちに何時しか峠を越えました。

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(俳句)ズリ山と銀山跡にすすき風
峠を下った広い台地上に崩れかけた大煙突とその奥にズリ山が
見えました。戦国期に始まり明治期まで続いた大銀山は金本位
制により閉山するまで栄枯盛衰の物語がありました。訪れる人
も少ない山間の史跡を訪ね、昔に思いを馳せてみました。
(おわり)

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2024年11月 8日 (金)

大渚山

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(クリック拡大)   大渚山東峰より雨飾山
10月21日(月) 晴
(俳句) うららかな大秋晴れを賜りし
今日はすっきり晴れました。振り返ると紅葉した稜線と南面の
布団菱の岸壁が特徴的な雨飾山がせり上がりました。左隅には
ちょっぴり青い日本海も望めました。

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今日は山の会山行に出かけました。小谷温泉経由~鎌池、湯峠
(1270m)へバスで。湯峠から大渚山(1566m)は標高差300m
のトレッキングです。下界は残暑でもここは涼しくて紅葉が
始まっていました。ぶなの落葉をサクサク踏んで急坂に喘えぐ
と、いつもは雲が懸って全容を見せない雨飾山が今日はすっ
きりと姿を現してくれました。

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ぶな幹に茸が発生していました。美味しそうですがツキヨタケ
は猛毒菌。まだまだアマニタ類やボレイタスが主流のようです。
なめこや平茸が出るのは涼しくなった11月過ぎ頃かな。
(おわり)

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