キツネノカミソリ
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8月24日(日)晴れ 酷暑続く
(俳句)盆過ぎのきつねのかみそり物語
溽暑の午後キツネノカミソリの咲き具合を見にでかけました。
妙光寺の広い墓参用駐車場はガランとして隅に1台だけ。墓の
間を通り抜け、小沢を渡り登山道に取付きました。息苦しい程
の暑さ中を登ってい行くと、下山して来た一人の老女とすれ違
いました。白花を見つけたのはこの辺だったかしら?と話すの
に興味をひかれ、後に付いて歩きました。ジグザグに登ると汗
が目にしみるので、度々立ち止まっては汗を拭きました。老女
はどんどん先に登って行きました。離れてしまったのでおーい!
と呼ぶと、おーい!と返事が。遠くて何を言っているのか聞き
取れません。おーい!と呼ぶともう声は聞こえず、静寂とツク
ツクボウシの声が耳に蘇りました。少し不安になったので登っ
て行くと草の上に真緑色のスイッチョンが。草むらのキツネノ
カミソリに日が射して輝き、ひらりと舞い降りた黒揚羽の美し
さに見惚れてしまいました。
老女の姿はなく、もう誰もいない花野でいつか聞いた妖狐譚の
ことが頭を過ぎりました。下界は墓地、ここは古墳の山なのだ
だからと思い直してゆっくり山を下りました。
(おわり)
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コメント
山の怪談、怖い話ですね、幻を見たのかな?幻覚症状?老女に遅れをとるとは?
投稿: 静岡の岳人 | 2025年9月 8日 (月) 10時15分
静岡の岳人さん おはようございます。どんどん登る元気なおば
ちゃんと遭遇したのに私がとろくて上がってこないのに業を煮や
して、別の道から先に帰っちゃったのが真相のようでした。きれ
いな花なのに「狐の剃刀」とはちょっとかわいそうな気がします。
投稿: シャクナゲ色 | 2025年9月 9日 (火) 09時58分