文化・芸術

2019年5月 1日 (水)

文弥人形座を訪ねる

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北佐渡の関集落内にある関栄座を訪ねました。まだTVが普及
していなかった頃、村から村へ人形芝居の興業が全盛の時代が
つい最近まであったのです。

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隣村の矢柄集会場の前に文弥太夫の名人北村宗演師匠の
顕彰碑が建っています。北村宗演師の名演奏を知ったのは
県立図書館に保存されていたCDを聴いた時でした。

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「佐渡の文弥節ー北村宗演の世界@北村宗演(語り)」
(フォンテック・レーベル)山椒大夫 鳴子曳きーは胸にずんと
くる魅力的な語りでした。

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北村宗演師は「三味線の撥さばきが鮮やかで、その日の気分や
アレンジでも節が狂わないので、役者がいつもピタリと足をあわ
せられた。「宗演の語りでないと人形が死ぬ」と録音したテープ
を劣化しても使っていた。」(「佐渡の人形芝居」)

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という北村宗演師の紹介文のとおり、この日も伴奏の太夫語りは
使い古して伸びきった、宗演師匠のそのテープの音だったのです。

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古浄瑠璃は3人掛かりで人形を操りますが、佐渡文弥は小型の
木偶の一人使いなのです。人形使いの人の平均年齢は70才を
優に超えたそうです。

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人形使いはみな農家のおばちゃんたちなのです。嵩張る重さの
木偶人形を一心に使う熱演に、いつしか拍手が起こりました。

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(俳句)北佐渡の泣き文弥みて春惜しむ
見る方も使い手を気遣う心と心の交流が感じられて、今日は
ほっこりとしたとてもいい日になりました。
(おわり)

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