秋惜しむ

(クリック拡大) 猿毛岳より粟ヶ岳をスケッチ
10月29日(木)晴
(俳句)薬師様とふ山の名に秋惜しむ
一枚のスケッチ画を描き終えた。10月15日に山の会の山行で
猿毛岳(加茂市)に登った。山頂に建つ小屋前の小広場のベン
チから粟ヶ岳が良く見えた。山肌が赤く見えたのは紅葉が始ま
ったからだろう。その後初雪が降った。最近は熊の出没が多く
なった。この山域でも熊が出ている。登山口にある熊注意の看
板が真実味を帯びて怖いので、山の会の山行が貴重に思えて来
た。大勢で登るのが安心で安全に思えるからだ。猿毛岳は昔ス
キー場があった。若い頃スキーの練習に猿毛岳のスキー場や隣
の冬鳥越のスキー場によく出かけた。加茂駅から今は廃線にな
った蒲原鉄道の満員電車に揺られて冬鳥越駅で下車すると駅の
前が直ぐゲレンデなので人気のスキー場だった。ランチの後、
下山路の途中に藪に半分隠れて放置されたリフトの残骸を見つ
けた。あの時代からもう半世紀以上が経ったのだなぁとしみじ
みと思った。
新潟市街から東南方向に聳えてよく見える名峰粟ヶ岳1292m
は別名が「山頭山」「三峰山」「牛形山」「薬師様」(百山百色)
とこんなにある。見える方向によって山容が変るからだろうが
古来よりの信仰の山だからだろう。新潟県内にある「薬師」を
冠する山は32座、うち下越は6座。(百山百色より)夫々の山
の別名を数えたらもっと多いかもしれない。信仰の山としての
粟ヶ岳ー「単なる登山の対象ではなく田の神信仰と結びついた
農耕文化の象徴的存在として地域の精神文化に深く根ざしてい
る」(AIcopilot) AI検索による田の神信仰との結びつきとは
興味深い。そんなことを思いながら句を詠んでみた。
(おわり)


























